健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

薬剤耐性菌感染

2018-11-20 08:30:39 | 研究
欧州連合(EU)域内では2015年に薬剤耐性菌が原因で3万3000人以上が命を落としたとする研究報告が、Lancet Infectious Diseasesに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。抗生物質が効かないスーパーバグが現代医療を脅かしていると、警鐘を鳴らしているそうです。研究では、域内にみられる薬剤耐性菌の組み合わせ十数パターンについて調べ、5タイプの細菌感染症の罹患率と死亡率のモデルを作成。分析の結果、2015年には67万人以上がこれらの薬剤耐性菌による感染症に罹患し、うち3万3110人が感染症が原因で死亡したと推定されることが分かったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3196533?cx_part=search
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父親が高齢ほど新生児の健康リスク上昇

2018-11-19 08:30:46 | 研究
父親が45歳以上の新生児は、低体重で生まれたり、集中治療室での処置が必要になったりする確率が高いとの研究結果がBMJに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。さらに父親が55歳以上の新生児は、出生直後の健康状態の評価に使われる標準検査の結果が劣る傾向がみられたそうです。論文によると、さらに衝撃的で説明が難しい傾向として、55歳以上の男性の子どもを妊娠している女性は妊娠糖尿病のリスクが高いことが分かったそうです。しかし、これらの結果はすべて制御された実験ではなく医療記録の分析に基づくもので、因果関係について確固たる結論は導き出せないと注意を促しているそうです。また、これらの結果の全体的なリスクは依然として低かったと補足しているそうです。一方で、母親の年齢や喫煙歴、教育水準など、結果に影響する可能性のあるその他の因子を考慮に入れても同じ結果が得られたとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195751?cx_part=search
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パーキンソン病の始まりは腸から?

2018-11-18 08:30:35 | 研究
これまで脳の病気と考えられてきたパーキンソン病は、腸内、特に虫垂から始まる可能性があるとする研究成果が、Science Translational Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。成人早期に虫垂を切除すると、パーキンソン病の発症リスクが大幅に下がるというのです。盲腸の下部にある虫垂は、不要な臓器と言われることも多いが、腸内細菌の貯蔵場所で、免疫反応と関連があるとされているそうです。さらに、パーキンソン病に関連する主要たんぱく質「αシヌクレイン」が蓄積する場所ともみられているそうです。研究では、スウェーデンと米国の患者データベースを調査。その結果、成人早期に虫垂を切除した人のパーキンソン病発症リスクが、切除していない人よりも19%低いことを突き止めたそうです。スウェーデンの農村部ではその効果が特に顕著で、リスクは25%も低かったそうです。農村部では、パーキンソン病の一因とされる農薬への暴露量が多いとされるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195481?cx_part=search
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電気刺激でまひ患者の歩行が可能に

2018-11-17 08:30:18 | 研究
脊柱に電気の刺激を与えることによって神経接合を再生させ、まひしていた患者の歩行を可能にする画期的な治療が成功したとする研究成果がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。患者は、2011年に交通事故に遭って以来、もう歩くことはできないと言われていたそうです。しかし、5か月の治療を終えた時点で、電気パルス無しでも短距離を歩けるようになったそうです。別の患者も、2010年の事故で左脚が完全にまひしていたが、5か月の治療の結果、電気刺激を使った歩行器で最長2時間歩くことに成功。短距離ならば自力で歩くこともできるそうです。以前の臨床試験では、脊柱にいわゆる連続電気刺激を与える方法が用いられていたが、マウス実験では成功していたものの、人間に対しては期待していた結果が得られていなかったそうです。しかし、対象部位を特定した電気刺激を使った今回の訓練を数か月続けた結果、3人の患者がまひしていた筋肉を電気刺激無しでも動かせるように。今回、試験治療の対象となったのは下半身にある程度の感覚が残っていた患者だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195497?cx_part=search
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フランスの3地方で腕に先天異常のある子の誕生が急増

2018-11-16 08:30:20 | 研究
フランスの公衆衛生当局は、腕に先天異常がある状態で2000~14年に生まれた新生児が1県で新たに11人見つかったと発表したそうです(AFPBB NEWS)。仏当局は先週、今回公表された県を含む3地方で2007年以降、同様の先天異常がある新生児14人が生まれていたと発表していたそうです。このうち半数の7人がスイス国境に近いアン(Ain)県で2009~14年に生まれ、4人が西岸部のブルターニュ(Brittany)地域圏で2011~13年に、3人がブルターニュ地域圏の南のロワールアトランティク(Loire-Atlantique)県で2007~08年に生まれていたそうです。今回新たに発表された11人は2000~14年のアン県の病院の記録から判明。これまでの研究で、妊婦が何らかの化学物質や薬剤にさらされた場合に、新生児の先天異常のリスクが上昇することが示されているそうです。1950~60年代には、四肢に先天異常がある子どもが世界各地で数千人生まれたそうです。これは妊婦のつわりを緩和するために処方された薬剤「サリドマイド」の服用に起因するとされ、サリドマイドは1960年代に禁止されています。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195308?cx_part=search
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朝食抜くと太る

2018-11-15 08:30:43 | 研究
朝食を抜くと体内時計が狂い、肥満につながりやすいことがラットの実験で示されたとする論文がPLOS ONEに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ラットを2グループに分け、片方は活動開始から食事を与え、もう片方は食事を4時間遅らせ、人間の「朝食抜き」に相当する状態に。その結果、食事の量に差はなかったが、朝食抜きのグループは脂肪が増え、朝食をとったグループよりも体重が増加したそうです。朝食抜きのグループは、肝臓で脂質の代謝に関係する遺伝子の働きが遅れていたそうです。食事中の体温上昇時間も短かったっそうです。こうした肝臓や体温のリズムの異常から、エネルギーの消費量が減少し、太ったと考えられるということです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20181106-OYT1T50047.html
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パーキンソン病患者にiPS細胞治療

2018-11-14 08:30:36 | 研究
京都大学病院は、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経細胞を作り、パーキンソン病にかかった50歳代の男性患者の脳に移植したと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。保険適用を目指した臨床試験(治験)計画の一環で、iPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病患者に移植した手術は、世界初。京都大学iPS細胞研究所が備蓄する健康な人のiPS細胞から、脳内の情報伝達物質ドーパミンを分泌する神経細胞を作製。京都大学病院で10月、患者の脳の左側に約240万個の細胞を、特殊な注射針で移植。約半年後に右側にも移植を行うそうです。京都大学病院によると、深刻な健康被害は出ていないということです。他人の細胞を脳に移植するため、患者には今後、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を1年間、投与するそうです。陽電子放射断層撮影(PET)などで患者の脳の状態を確認し、2年かけて安全性と有効性を検証。万が一、がんが発生した場合は、放射線治療や手術で除去するということです。同病院では2020年までに、50~69歳の患者計7人に移植する計画とのことです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20181109-OYT1T50056.html?from=ycont_top_txt
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妊娠間隔の理想は1年以上

2018-11-13 08:30:10 | 研究
妊娠間隔の理想は1年以上

JAMAに掲載された、2004~2014年のカナダの妊娠15万例に基づく研究論文によると、次の妊娠までの待機期間が1年未満だと女性の年齢に関係なく妊娠リスクが高まるとし、妊娠間隔が1年以上の場合は、リスクに差はほとんどないと報告しているそうです(AFPBB NEWS)。一方で、母体へのリスクは35歳以上の女性にのみ存在し、35歳未満の女性にはみられなかったそうです。それに対し、新生児へのリスクは20~34歳と35歳以上の両方の年齢層に認められることが、今回の研究で明らかになったそうです。35歳以上の女性の場合、母体合併症のリスクが最も高かったのは、前の出産から3か月、6か月、9か月後に次の妊娠が始まったケースだったそうです。新生児の場合は母親の年齢に関係なく、妊娠間隔が短いと各リスクが上昇。新生児へのリスクは死産、生後1年以内の死亡、出生時体重の低下、早産などが含まれ、調査対象となった新生児では約2%に影響を与えていたそうです。出産から6か月後に次の妊娠が始まったケースでは、同18か月後のケースに比べて早産のリスクが59%高かったそうです。米国の医師らは通常、出産から妊娠までの間隔を18か月以上空けるよう女性らに強く勧め、世界保健機関(WHO)は24か月以上を推奨しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195193?cx_part=search
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靴下のにおいでマラリア検出

2018-11-12 08:30:58 | 研究
靴下のにおいを嗅ぐだけでマラリアに感染した子どもを特定するように犬を訓練することが可能との研究報告が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究によると、検査では陽性反応が示されるが、熱などの表だった症状がない子どもの体内のマラリア原虫をにおいで見つけ出すように犬を訓練したというのです。マラリアは、感染した蚊が伝播する原虫によって引き起こされ、世界で毎年約44万5000人もの命を奪っているそうです。マラリア患者の数は世界的に増加傾向にあるそうで、世界保健機関(WHO)によると、2016年には、前年比500万人増の2億1600万人。今回の研究では、アフリカ西部ガンビアのマラリア陽性の子ども30人と非感染の子ども145人の計175人分の靴下サンプルを検査。犬はマラリアに感染した子どものサンプルを70パーセントの精度で特定できたそうです。また、マラリア非感染のサンプルについては特定精度が90パーセントだったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3195183?cx_part=search
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治療として患者に美術館訪問を「処方」

2018-11-11 08:30:27 | 研究
カナダの医師会が、患者の健康回復を促進する治療の一環として、美術館への訪問を「処方」することになったそうです(AFPBB NEWS)。世界初の試みだそうです。カナダ・フランコフォニー医師会(MFdC)はモントリオール美術館(MMFA)と提携し、心身にさまざまな健康問題を抱えた患者たちとその家族など同伴者が、無料で美術館に入館して芸術の健康効果を体験できるよう取り計らうそうです。1年間の試験プロジェクトに参加した医師は、治療中の患者に最大50回までモントリオール美術館の無料入館券を処方できるそうです。処方箋1枚で、大人2人と子ども2人までの入館が無料に。既に医師100人がプロジェクトへの参加を表明したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3194788?cx_part=search
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