ナマケモノの内臓。と言うっても、ヒトの怠け者ではなく、動物のナマケモノの話です。ミツユビナマケモノの内臓は下位肋骨に固定され、逆さまにぶら下がるときに肺を圧迫しないような独特の構造になっているという研究報告が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この中南米に生息するミツユビナマケモノは、後ろ脚で木にぶら下がり、枝の先にある若く柔らかい葉を食べて一生の大半を過ごすそうです。代謝が非常に低いため、1枚の葉を消化するまでに1か月かかることもあるそうで、体重の3分の1程の尿とふんをためておくことが可能で、排せつは週に1回ほどとも。つまり、胃と腸の内容物が体重の大きな部分を占めることになるというのです。そして、マナケモノの肝臓や胃、腎臓などの腹部の器官が肋骨に固定され、ナマケモノが逆さまになったときも横隔膜を圧迫しないような構造になっていることが明らかに。この構造により、ナマケモノのエネルギー消費量は13%削減されていることになるそうです。