心臓はリズミカルに規則正しく拍動しています。しかし、この心拍動リズム形成の分子機構は明らかではありませんでした。心臓の拍動は、心臓の右上部(右心房基部)にある「洞結節」と呼ばれる部位が発信源になっていることは教科書に載っています。この洞結節では規則的に活動電位を発生していますが、洞結節の細胞は1つではなく複数あり、それらが各々活動電位を発生し、それが心臓全体に伝導してして、心臓として規則正しいリズムで拍動しているそうです。こうした活動電位の発生源が複数あるのにもかかわらず、洞結節として統一した1つのリズムを形成して、心臓全体に伝導する詳しい仕組みは分かっていなかったそうです。そこで、大きさや電気的な性質が微妙に違う洞結節の細胞モデルをコンピューター上でシュミレーションシして、約1千通りの組み合わせで、電気信号の発生と伝わり方を解析した結果、その詳細が明らかになったそうです(朝日新聞デジタル)。