健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

米国の高血圧ガイドライン改定

2014-04-27 08:30:43 | 研究
高血圧治療のガイドライン改定により、米国では今後、60歳以上の高血圧患者の4人に1人が薬による治療の対象から外れる可能性があるそうです(AFPBB NEWS)。今回の改定では、60歳以上の降圧目標値が150(最高血圧)/90(最低血圧)mmHgに緩和されたそうです。これまでの目標値は、140/90mmHg。
ちなみに、この高齢者の降圧目標の緩和についてはすべての専門家が賛同しているわけではないそうです。米国疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が実施した米全国健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey、NHANES)を用いて、2005~10年のデータ(1万6000人が対象)を分析した結果、治療の対象となる成人はこれまで40.6%だったそうですが、ガイドライン改定後は同31.7%となることが分かったというもの。1350万人(大半が60歳以上)が、危険な血圧水準のグループから除外され、うち580万人は降圧薬による治療が不要と判断されることになるということです。これはあくまでも米国での話です。さて、日本では・・・・・。
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