健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

トマトの成分で筋萎縮予防!?

2014-04-19 08:30:40 | 研究
トマトに含まれる成分に「トマチジン」という物質があるそうですが、このトマチジンが骨格筋萎縮を抑制するという研究成果が発表されました(Journal of Biological Chemistry)。この雑誌は生化学分野では、定番の国際誌です。ヒト骨格筋萎縮時に増加および減少する遺伝子から、骨格筋萎縮を抑制する遺伝子を予測し、その遺伝子は配列に見合う天然化合物を探したところ、トマトに含まれるトマチジンが該当したそうです。そして、このトマチジンを培養骨格筋に投与すると筋細胞の肥大が認められ、タンパク合成系のAktやS6キナーゼのリン酸化(活性化)が認められたそうです。マウスにトマチジンを投与すると筋細胞の肥大が観察され、筋力増加も認められたそうです。絶食による骨格筋萎縮時にトマチジンを投与すると骨格筋の萎縮が抑制されたそうです。また、湖底による骨格筋萎縮後の再稼働による回復時にトマチジンを投与すると回復が早くなったそうです。不思議ですね。
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