健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

毎年100万人の子供が結核を発症

2014-03-26 08:30:30 | 研究
少し前になりますが「世界結核デー(World TB Day)」の3月24日に、世界では毎年100万人の子供たちが結核を発症しているとする研究報告が、英医学誌「ランセット(Lancet)」に掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。この数字は、これまでの推計の約2倍にあたるそうです。研究チームは、人口データとこれまでの研究論文を基にコンピューターモデルで分析を行った結果、2010年に結核を発症した15歳未満の子供の数が99万9800人に上ることが示唆されたというもの。地域別に見ると、約40%が東南アジア、28%がアフリカに集中していたそうです。また、2010年に多剤耐性結核を発症した15歳未満の子供たちを約3万2000人と推計。多剤耐性結核では、結核菌がイソニアジドやリファンピンなどの治療薬に対して耐性を持っているため、治療が困難となり治療費もかさむもの。WHOによると、2012年にはおよそ45万人が多剤耐性結核を発症し、このうち17万人が死亡しているそうです。
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