健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

がん・心臓病予防でのビタミンサプリ摂取

2014-03-13 08:30:33 | 研究
米国予防医学専門委員会(US Preventive Services Task Force、USPSTF)が、ビタミンEとベータカロテンのサプリメントを心臓疾患やがんの予防目的で摂取することについて「推奨しない」とする勧告を発表したそうです(AFPBB NEWS)。この勧告は、ビタミンサプリメントの使用に関する2003年の勧告を改訂し、ビタミンEとベータカロテンに関する情報を追加したものだそうです。がんと心臓疾患は米国における2大死因だそうですが、その予防効果がビタミンEとベータカロテンにないことは既に分かっているそうです。USPSTFは、ビタミンEは予防に貢献せず、ベータカロテンに至っては効果よりも健康被害をもたらす可能性があることを示した複数の科学研究を系統的に再検討し、今回の勧告に至ったそうです。ベータカロテンは、肺がんリスクの高い人が摂取すると、さらにリスクが高まり有害となる恐れがあるとも。一方で、マルチビタミン剤については、心臓疾患・がんのいずれについても効果や害の有無を判断するだけの十分な証拠は見つからなかったとも。
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