健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

乳幼児への話し掛けが脳の発達を促進する

2014-03-17 08:30:20 | 研究
乳幼児への話し掛けには、子どもとの絆を強めること以上の意味があるそうです(AFPBB NEWS)。子どもとのおしゃべりが、生涯の学習能力の土台を築く重要な脳の発達を促すことが報告されたそうです。乳幼児の注意を引くときには、高い声で歌うような声色になるかもしれないですが、少なくとも語彙や文の構造を学ぶために最も良いのは、大人に話すのと同じように話し掛けることだそうです。生い立ちに恵まれない子どもの学業成績が良くない大きな理由も、この乳幼児期の話し掛けにあるというのです。所得が低く教育水準が低い保護者の子どもは5歳になるころには、標準的な国語試験で、恵まれた環境の子どもに2年の遅れを取っているそうです。こうした違いは脳内でも計測できるそうで、人間の脳は幼少期に驚くべき成長を遂げ、3歳になるころには1000兆もの神経結合を形成していますが、これらの結合が強化されるか、あるいは欠けたり狭められたりするかは、子ども時代の経験が非常に大きく影響するというのです。社会経済的地位が低い保護者と、高度な教育を受け、収入も多い保護者の子どもたちの脳を比較したところ、社会性や記憶を支える主要な認知体系でも違いがみられたが、最も大きな差異は言語発達をつかさどる部分に現れたというのです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする