総合失調症とうつ病の鑑別をMRI画像を用いて行う方法が開発されたそうです(QLife Pro)。研究は25名の女性総合失調症患者、同じく25名の女性うつ病患者の頭部MRI画像から脳の形態の違いを検出することで行われたそうです。その結果、総合失調症ではうつ病に比較して大脳基底核周辺にある視床に、うつ病では総合失調症に比較して帯状回のうち膝下部に、変化が見られることが明らかになったというものです。この方法による総合失調症とうつ病の鑑別の正確率は今回の研究では78%、別の患者群では79%とも。この二つの疾患は治療法が異なるものの、問診による情報だけではしばしば鑑別が困難であるため、MRIを活用する方法が確立すれば、補助診断法として臨床で非常に役立つことが期待できるそうです。