健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

沖縄県は長寿だが肥満!?

2012-02-18 08:30:47 | 研究
長寿県として有名な沖縄ですが、その一方で肥満者の割合が高いという結果が発表されました(MSN産経ニュース)。厚生労働省の国民健康・栄養調査の平成18年から22年までの5年分の分析結果から明らかになったそうです。その分析によると、沖縄県では、男性の肥満者(20~69歳、BMI=25以上)の割合が45・2%(全国平均31・1%)だったそうです。実際、脂質エネルギーの摂取比率の目安(成人)は20~25%だが、沖縄では3人に2人がこの基準を超え、30%超が4割近いそうです。沖縄県健康増進課は「脂肪分を取り過ぎるのは以前から認識しているが、正確な理由は分からない」そうです。強いて言えば、(1)気温が高く食材が傷みやすいため、油で揚げる調理が多い(2)煮物、蒸し物といった料理が家庭で一般的でない(3)米国の食文化がいち早く流入した-ことなどだそうです。同じく長寿県の長野県では、1日の野菜摂取量は20歳以上の男性で379グラム(全国平均301グラム)、女性も353グラム(同285グラム)で全国トップということです。男性の肥満者の割合も全国で8番目に低いそうです。野菜を多く摂ると健康にいい?という考えもこうした調査からわかるような気もしますね。ただ長野県の場合、塩分が過剰なのに加え、野菜がたくさんとれているのは50代以上だそうです。長野県の19年の調査では、60代が1日450グラム以上の野菜を食べていたのに対し、20~40代では約260~310グラムにとどまるそうです。一方、肥満者の割合が全国一低いのは山口県で、22・1%だそうです。沖縄県の半分ですね。どうしてこのような違いが出るのでしょうか?不思議ですね。


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