健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肥満の原因遺伝子発見!

2012-02-22 08:30:37 | 研究
ついに夢のやせ薬が実現するかも。そんな期待を抱かせる研究結果が発表されました(ASAHI.COM)。食事の脂肪分が多いと肥満になりやすくなる原因遺伝子を発見したというものです。この遺伝子は、脂肪酸を結合するたんぱく質「GPR120」を合成する遺伝子だそうです。このたんぱく質をつくる遺伝子を働かなくしたマウスをつくり、普通のマウスと約40匹ずつで比べた結果、脂肪分が13%と少ないえさでは違いが出ないが、60%のえさを食べさせた場合、遺伝子が働かない方は体重が15%多かったそうです。皮下脂肪の重さは1.5倍、内臓脂肪と肝臓の重さは1.9倍だったとも。つまり、この遺伝子が働かないマウスは、高脂肪のえさを食べると肥満や脂肪肝を発症するということになります。もちろんヒトにもこの遺伝子があることは分かっています。すると、肥満の予防や治療薬の開発が期待できるかも。朗報ですね。
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