健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

コレステロール低下薬でアルツハイマー進行抑制!?

2012-02-08 08:30:10 | 研究
先日、血液中のコレステロール値を下げる薬剤に、アルツハイマー病などの認知症を進行させるタンパク質を減らす効果があることが発表されました(MSN産経ニュース)。厚生労働省などによりますと、認知症患者の半数近くがアルツハイマー病とされるています。しかし、現在のところ根本的な治療薬はないのが現状です。アルツハイマー病は、記憶をつかさどる海馬など脳の神経細胞に、リン酸化した悪玉の「タウ」と呼ばれるタンパク質が蓄積して細胞を破壊し、記憶障害を引き起こすものです。先日、このブログでも紹介しましたようにiPS細胞でアルツハイマーの病状が再現できたので、治療法の開発に光がさしたところでしたが、新規治療法が開発されるまでに症状の進行を抑制できればと考えると、この研究の有用性は高いと思います。でも、まだ基礎研究の段階なようですので、iPS細胞の研究より早く確立するか注目したいですね。
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