健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アルツハイマー病の治療法確立への光

2012-01-31 08:30:35 | 研究
脳の神経細胞が死滅して起きるアルツハイマー病の患者の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)をつくり、神経細胞に変え、病気の特徴を確認することに成功したそうです(ASAHI.COM)。患者の9割を占める突発性アルツハイマー病と、遺伝性アルツハイマー病の各2人の皮膚細胞からiPS細胞をつくり、神経細胞に変化させることに成功したというものです。さらに、遺伝性の患者の神経細胞では、アルツハイマー病を起こすという毒性の強い二つのたんぱく質ができることを確認したそうです。また、これらを抑える薬剤で二つのたんぱく質を減らすことにも成功したそうです。突発性でも1人は同様の現象がみられたそうです。患者では何十年もかかって現れる症状を、このiPS細胞で短期間で確認できることとなり、新たな治療法の開発に役立つことは間違いなさそうです。どんどんと、難病の治療法開発への道が。iPS細胞のすごさをあらためて実感しますね。
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