健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

成人T細胞白血病をマイクロRNA補充で治療

2012-01-19 08:30:21 | 研究
血液のがん「成人T細胞白血病」(ATL)の細胞では、微小なリボ核酸(マイクロRNA)という分子の一種が正常な細胞に比べて激減しており、この分子を補充するとがん化した細胞を殺せるという研究結果が発表されました(MSN産経ニュース)。ATLを発症した患者約200人のがん細胞を詳細に解析した結果、全例でマイクロRNAの一種が検出できる限界近くまで減っていることを発見したそうです。患者からがん細胞を取り出し、この種のマイクロRNAを細胞内に導入したところ、がん細胞を殺すことができたそうです。次は、マイクロRNAを確実にがん細胞まで届けるシステム(デリバリーシステム)の開発ですね。
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