健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ニキビの原因菌の驚くべき効用

2012-01-02 08:30:16 | 研究
昨年末に面白いニュースが報道されていました、ニキビの原因となるアクネ菌を皮膚がんの一種・悪性黒色腫に投与し、白血球を集めてがん細胞の増殖を抑える動物実験に成功したというものです(ASAHI.COM)。アクネ菌と戦う性質を持つ白血球が、がん細胞とも戦う効果がある点に着目し、アクネ菌をがん細胞に投与すれば、白血球がアクネ菌を攻撃するために集まり、その白血球ががん細胞を攻めて、消失させるという仮説を立てたそうです。マウスの腹にがん細胞の悪性黒色腫を入れ、ヒトのアクネ菌を投与し、投与の回数や時期に応じて複数のパターンを試したところ、悪性黒色腫を入れた直後と14日目の2度投与すると、28日目にはほぼすべてのがん細胞が消滅したそうです。もちろん、アクネ菌も消えたそうです。どのように臨床応用するかはこれからだと思いますが、ニキビにも効用があるともとれる?のでしょうか。
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