健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

HDLコレステロールを下げる歯周病菌

2011-05-21 08:16:41 | 研究
歯周病。歯の周囲の病気ですね。多くの人が歯周病に罹ると言われています。一般的には、歯周病により歯を失う訳ですが、それ以外の病気の原因になることが最近示唆されるようになっています。そして今回、歯周病の病原菌に動脈硬化症を悪化させる作用があることが報告されました。歯周病病原菌には、動脈硬化の原因の「悪玉コレステロール」を回収する力を持つ「善玉コレステロール」であるHDLコレステロールを減らす作用があるらしいのです(YOMIURI ONLINE)。マウスを歯周病原細菌に感染させて、正常なマウスと比べたところ、歯周病のマウスでは血中の善玉コレステロールの量が半減したそうです。また、大動脈の悪玉コレステロール蓄積面積が、正常のマウスの2・25倍となり、動脈硬化症が著しく悪化することが分かったというのです。しっかりと歯周病予防、歯磨きを心掛けたいですね。
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