健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

長崎大学で中学校教員養成課程の廃止を検討

2011-05-04 08:14:41 | 日記
地方の大学では生き残りをかけて、学部・学科の再編が盛んに行われています。生き残りとは学生の確保のことです。特に、小規模の私立大学では、如何に学生を確保するかが大きな課題です。こうした中、地方とはいえその地域の国立大学法人で、教育学部中学校教員養成課程の廃止が検討されているという報道がなされました(YOMIURI ONLINE)。長崎大学では、大学の特色を出しながら地方の要望を組み入れた新学部設置を検討しているそうです。そのために、既存学部を再編して学生定員と教員を確保するために教育学部に目をつけたようです。というのも、学生の教員就職率が6割程度と低く、十分に機能しているような状況にないと判断したようです。新学部は教養教育系の文系学部で、学生数は1学年約100人、教員数は40人程度を想定しているようです。全国の国立大学法人の教育学部(教員養成系学部)で全廃は異例だそうです。定員の一部をゼロ免といって教員免許取得を目指さない課程に振り替えるということは以前行われていましたが、教育学部の1つの過程を完全になくすのは反対も多いと思います。つまり、長崎県の中学校教員は他の都道府県あるいは私立大学で養成された教員を採用していくということです。私立大学では経営方針などにより教員養成が恒常的に行われる保証は必ずしもないと思います。さて、この問題はどう決着するのでしょうか。ちなみに、小学校教員養成課程などは残るようです。
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