ごしょらくさん

後生楽的爺さん、我が道を往く

温故知新

2011-01-26 18:31:57 | antique
骨董品続きで、もう一丁。

件のSちゃんから小柄と一緒に貰ったのが下の写真の刀の柄(つか=え)で、

興味の無い方には何の価値も無いような品物。

だが、「又その話しか」とムッとしたそこのアナタ、たかが柄と侮るなかれ、

この柄には、疲弊しきっている日本を再建するヒントが隠れているかも知れませんぞ。


古の技が凝縮した柄(つか)


迂闊にもコレを貰った時は気がつかなかったのだが、日を改めじっくり眺めてみると、

高々14~15cmの小さな柄には、物作りで世界に名を馳す日本人の原点とでも言うべき英知が見て取れる。

糸で巻かれた下地にサメ川(エイ)を用い、その中央裏表には梅にウグイスか?の目貫(めぬき)を配し、

柄の両端は象嵌(ぞうがん)細工が施された縁金(ふちがね)と柄頭(つかがしら)、その一つ一つが芸術品でもあるようだ。


では、それ等のパーツをアップでどうぞ。


縁金(ふちがね)


柄頭(つかがしら)


梅の図の目貫(めぬき)


どうでっか?某その道の専門家ではありませんのでコレが何時の時代に作られた物かは不明ですが、

いずれにしても我が日本にはこれ等の技術が遥か昔に存在していたという事実、凄いっしょ!?

刀剣などという物は、そもそもが敵を倒す武器であることに間違いは無いのだが、

日本刀の秀逸さは言うに及ばず、柄一つとってもこれほどの卓越した技術は世界に類を見ない

・・・と麻呂は思ふ。


おやおや?
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2 コメント

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Unknown (shinkai)
2011-02-03 09:11:33
こんばんは! ナオチャン、いよいよ病膏盲に入るというと言葉が悪いですが、でもこれは凄いですよ。
下の小柄もそうですが、この素晴らしい細工!まったくもって、こういう技術が今お目にかかれない、いや、あったとしても高すぎて手に入らない、というのをお持ちですか?!! 凄い!
こちらの骨董屋さんで、以前根付のコレクションを見ましたよ。 そこまで行かなくとも、町のアンティーク市では結構陶器類を見かけます。
やはりこういうのも、灯台もと暗しというのかも、ですね。
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shinkaiさん (naotyan)
2011-02-03 16:43:16
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。

骨董に限らず何かを収集するといった場合、眼を皿のようにして探しても中々見つからないものでして、忘れた頃にヒョイと手に入ることってよくあります。
何事も欲が絡むと上手く行かないということですかねぇ。

近年、根付に限らず日本が誇る美術品の海外流出が著しいようで、これも偏に現代人が日本人の心を失ってしまっていることの証でしょうか。
もっと日本の良さを見直さなければいけないと願う今日このこの頃・・・
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