チチタケ旨し

聞くところによると、栃木県南部の一部地域～北関東では、チチタケを出汁に使ったチタケうどん、チタケそばが有名であるそうな。

オイラ、これまで夏キノコなど採ったことが無く、そのため、チチタケなどというキノコの存在さえ知らなかったんだな。

それがどういう訳（鑑定士Ｍ氏の影響なのね）か、今年夏キノコに見事ハマってしまい、その過程でチチタケなるキノコを初めて採った。

チチタケウドン

そして、色々と調べた結果、ナスとの相性が良く炒め物や汁物の出汁として美味であると知り、見よう見まねでチチタケ料理をアレコレと試してみた。

「カミさんに作らせたんだろっ！？」とお疑いのそこの旦那はん、「ブッ、ブ～～ッ！大外れ！残念でした～！」と言いたいところだが、「ビンゴッ！」

でね、ナスとの炒め物は勿論旨かったが、何と言ってもチチタケで出汁をとったチチタケうどんが激うまで、この味はかなりヤバイ。

チチタケ採りで毎年死傷者が出ると聞いたが、命をかけてでも採りに行く気持ちは分らんでもありませんな。「あっ！　ヨダレが・・・」

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庭先のキノコ

誰だったかは忘れたが、山から採ってきたキノコのクズを毎年庭先に捨てておいたところ、何年かして庭先でキノコが出たと言っていた。

そのキノコはハナイグチであるそうだが、その時、ふ～んと聞いていたが、庭先でハナイグチが採れるなどそんなバカなと、内心半信半疑でいた。

そして、本日、我が家の植木（キャラ）の根元にキノコらしき物を発見。見ると、キノコ採りでちょくちょく見かけるドクベニタケ（食不適）のようである。

庭先に生える山キノコ

そういえば、そんなバカなとは思いつつ、それでもと思い、何年か前この場所にハナイグチのクズを捨てた覚えがある。

恐らく、ハナイグチのクズの中にこのドクベニダケの菌が紛れ込み、たまたま条件が揃ったから出てきたのであろうな。

松の根元にも腐食して使い物にならないマツタケを捨てて置いたから、ひょっとして、庭先にマツタケが出たりなんかして・・・

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執念のウラベニ

遊び呆けている間に畑の雑草は伸び放題のようだ。他人様の眼が気になるし、それより何より無言の圧力をかけるカミさんの眼差しがおっかない。

いえね、決して意味も無く遊び回っていた訳ではなく、時間が空くとお山へキノコ採りに出かけていただけなんだが、どうやらそれも遊び呆けている部類であるらしい。

初採れ、ウラベニホテイシメジ

今年こそキノコ仲間に先駆け、一番でウラベニホテイシメジを採ろうと密かに狙っていたんだが、流石は師匠格のＭ氏ですなぁ、先日先を越されてしもうた。

では２番手を目指そうと、本日、早朝より草刈をやり、二つ三つの所用を済ませ、ウラベニホテイシメジを探しにお山へと向かったボクちゃんでした。

現地にとうちゃこしたのは、既に午後の４時過ぎ、お山の中は薄暗くなりかけ、豆粒のようなウラベニホテイシメジを探すには不利な状況だ。

だが、何としても採るぞという執念が天に通じたのか、毎年採っている場所をピンポイントで探し、ついに今年初のウラベニホテイシメジ、「採ったど～～～！」

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擬き

タイトルの"擬き"は、モドキと読み、或る物（事）に似ている、若しくは偽物といったような意味で、下のキノコをナラタケモドキという。

ナラタケモドキ　食用

ナラタケモドキ　裏側

偽物があるということは本物が存在する訳で、本物のナラタケはモドキより遅い時期に出る。真打は最後に登場するの例え通り、モドキ（偽物）とでも名付けられたのかどうか？

ナラタケは茎にツバが有り、モドキはそのツバが無いことで区別されるが、素人目には見た目全く同じで、共に味も殆ど変わりなく中々旨いキノコである。

「早めに出るからといってよぅ、ツバが無いからといってよぅ、偽物などという名を付けられいい迷惑だぜ」とモドキ君が憤慨していた。「さもありなん」

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友人Ｓ

東京でラーメン店を営むＳ、小学～中学～高校と、共に青春時代を過ごし、以来、付き合いが途絶えることのない５０数年来の友人である。

Ｓは、毎年、盆・正月と、里帰りする度、「お～い、帰って来たぞ～っ」と言っては、カミさんを伴い我が家を訪れることが慣習となっている。

その彼が、今年もカミさん同伴で我が家へやって来た。「ハイ、これ、お土産」と手渡された品は、見た目、東京ひよこではなさそうだ。

以前、「東京ひよこは要らないから虎屋の羊羹にしてくれ給え」と告げておいたことを覚えていたのかどうか、どうやらひよこではなさそうだが虎屋でもないようだ。

チチタケを採取するＳ

Ｓのカミさん

公民館の夏祭りも終了し、来客もお帰りになったことから時間が空いたんで、本日、Ｓ夫婦をキノコ採りへとご案内を。Ｓは昔からキノコ採りが大好きなんだな。

昔から一寸天然の入ったＳだから、彼をお山へと案内するにはかなり神経を使わにゃならんが、まっ、迷子にでもなったら熊の餌にでもなって貰いましょうかな。

ウスムラサキホウキタケ？

ウスムラサキホウキタケ？　裏側

このウスムラサキホウキタケ？はＳが見つけた物で、「オ～イッ！ヘンなキノコがあるぞ～っ」と呼ばれて近寄ってみると、彼の足元にあったのがこのキノコ。

群れ成すそのキノコは、気づかずに彼のおみ足で半分踏んづけられていたようだが、彼の名誉とプライドのために、そのことには触れないでおこう。

ウスムラサキホウキタケに間違いはないと思うが、例の鑑定士に観て貰うため採取したが、「あっ、その小さい奴は採らないように・・・」と、指図がましいったらありゃしない。

「あのねぇ、そこのキミ、いくらアナタ様が見つけたからといって、キノコに関しては、一応ボクが師匠格でキミは弟子の筈なんだが・・・」

＜オマケ画像＞　サルノコシカケ？　食毒不明（観賞用）

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