フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ウィスキーショットグラス

2015-12-20 17:26:28 | グラス

銀座の酒場ルパンのショットグラスに似たグラス

 また、カメラや腕時計ではなくてグラスの話題です。最近、工房の仕事は、さぼってます。

 近くの図書館で、菊地信義氏の「わがまま骨董」を借りてきました。私は骨董というよりは、古物に興味があります。骨董品は、法外な値がつけられていて手が出ないと言うこともありますが。
 その「わがまま骨董」に、昭和の文豪達も通った銀座の酒場ルパンで使われていたグラスの、内側が逆円錐形になったショットグラスが出ていました。
 その写真を見て、「ムッ?・・・たしか家にもあったような・・・」。食器棚を探してみると、引き出しの中にありました。同じようなデザインの、ガラスの厚いショットグラスが。

 


 本の写真にあったグラスとは、下端の外側のデザインが違うのですが、ルパンのグラスにはカットがありません、内側の底が尖ったデザインは同じです。

 このショットグラスは、確か100均で目に留まって買ったと思います。グラスの表面がデコボコで、いかにも・・・という感じですが、古い時代の雰囲気が出ていて、そこのところが気に入りました。
 飲み口のガラスも厚く、特に底の部分が重くてとても良い感じです。
 ウィスキーを注いで氷を1コだけ入れて、グッとやります。グラスの口当たりが柔らかく、氷を入れることでウィスキーの舌触りが滑らかになって大変よろしい。
 

 

 



 右のグラスはフランスの普及品、デュラレックスのグラスです。
 デュラレックスも量産品ではありますが、さすがフランス、素晴らしいデザインで良い味を出してます。この形は、ずっと変わっていません。
 最近では、これを真似たグラスがオリジナルよりも高額で売られています。それって、ちょっと・・・どうなんですかね。
 デュラレックスのグラスは、他にも何点かあります。また、改めてご紹介いたします。

 

 

 

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パイロット万年筆インクサックの取り換え

2015-12-18 00:05:08 | 万年筆

パイロット万年筆のインクサックを取付て修理しました。

 古い万年筆のインクサックは、特にゴム製のものは劣化してボロボロになっています。手に入れたパイロット万年筆は、そもそもインクサック自体が付いていませんでした。



 シリコンゴム製のインクサック(右の写真)を取り付けました。ゴムは薄くてペラペラです。でもゴムの復元力で、インクは吸引できているようです。インクサックに金属製のカバーを被せるので、薄いシリコンゴム製を使いました。

 サックに金属製のカバーを被せて、端のノブを倒すことでインクを搾り出し、戻して吸入する構造です。

 カバーの中には、細長いU字形のクリップが入っていて、ノブを倒すことでクリップを押さえつけてインクサックをつぶします。ノブを戻すことで、ゴムの復元力でサックの中にインクを吸引します。

 14Kのペン先は、大きくて弾力があり、軟らかい書き味です。字の太さは EF(極細)ですが、ペン先が14Kなので字を書いていても硬い感じはありません。滑らかな書き味は、パイロットの特徴です。
 ペン先のハート穴は、クラシックなハート形です。

 インクサックの交換は、サックのカバーを取り外せば簡単にできます。これで、お気に入りの古い万年筆が復活します。

 

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バカラのワイングラスと招き猫

2015-12-15 00:13:25 | グラス

バカラのグラスです

 ステム(脚)は短い球形のデザインです。現行品では、ありません。ワインはやはり、飲み口はすぼまっているチューリップ型の方が、より一層香りが引き立ちます。
 私は、ウィスキーを飲む用に手に入れましたが、ストレートのショットグラスにしては大きいし、ロックグラスには小さいし、中途半端な大きさでした。



   プレートの裏に、バカラの刻印があります。

 ソーサー型のシャンパングラスですが、マティーニを注いでみました。このような皿型のグラスは、口をつけると注いだお酒だけでなく、その香りも一緒に飲めるようで大変良いものです。
 
これはバカラではなく、ボヘミアのシャンパングラスです。

 キレイなバラの模様が彫られています。

 

  

 グラスのプレートが、六角形です。
 バカラのワイングラスと同じデザインのしっかりしたボディーですが、バカラのマークはありません。多分、バカラだと思うのですが・・・

 シャンパングラスです。

 プレートに何か家紋のような模様があって、その中に山とカタカナの”ト”の字のマークがあります。
 老舗の
日本の式場などで使われていた、シャンパングラスかもしれません。クリスタルです。
 ボウルの底が尖っているのが、シャンパングラスの特徴です。底が尖っていると、そこからシャンパンのきめの細かな泡がお酒の中を立ち上って、グラスのレンズ効果と相まって金色に美しく輝いて見えます。

 古いワイングラス

 これもボヘミアのリキュールグラスだと思います。表示は、確かオールドバカラとされていたような・・・
 赤ワインを注ぐと、ボウルに彫られている模様が浮き上がって見えてきます。普通のワインではなく、赤のポートワインに似合いそうです。

 飲み口が広がったワイングラスです。古いものだと思います。
 ステムやボウルの底のガラスが厚く、指ではじくとキレイな金属音がします。クリスタルです。
 シンプルなデザインですが、カットのエッジが立っていて、とても良い物です。
バカラでは、ありません。

 以前にもご紹介した、ウォーターフォール(ウェッジウッド)のワイングラス、クリスタルです。
 開口健は、ウォーターフォールのグラスでワインを飲んでいたそうです。
 白ワインが似合うグラスです。
 カットの縁は丸みがあり、ガラスの透明度からも最近の量産品だと思います。

 古いグラスはバカラも含めて鉛の含有率が多く、やや黄色味を帯びたしっとりとした色合いです。ガラスの屈折率が高いので、注がれたお酒がより濃厚に見えます。
 その反面ガラスが軟らかくて縁などが欠けやすく、傷もつきやすいので扱いには細心の注意が必要です。このように鉛の含有率の高いガラスは、
現在では法律で規制があって作ることができないようです。私は時々持ち出して普段使いにしているのですが、大切に扱わなければならないと思います。

バカラの招き猫

 バカラでなんと招き猫が、出されています。現行取扱い品です。

金色(半透明)の招き猫です。

 無色透明なものと、赤色の招き猫もあります。透明と金色は、右手を上げて金運を、赤は左手を上げて福を招いています。バカラも、よくこんなものを作ったものです。それなりの値がするのに、買う人がいるから作っているのでしょうけれど。
 何でこんな物が三つもあるのか?私の趣味ではありません。(でもまあ、猫好き・・・ではありすが。)身内の猫好きからの貰い物です。しかし、さすがにバカラ、品のあるなかなか良い物です。同じようなガラス器で、数千円で売られているものとは明らかに違います。

 

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手賀沼畔のお茶やさんで珈琲

2015-12-12 23:52:00 | 日記

手賀沼畔の「茶処竹山」さんでコーヒーをいただきました

 手賀沼北岸、手賀沼公園と県道を挟んで、お茶やさん「茶処竹山」があります。以前は、お茶を販売していただけなのですが最近、喫茶コーナーを始めました。美味しいお茶と珈琲がいただけます。
 JR常磐線我孫子駅南口のお店の姉妹店、こちらの手賀沼が本店かもしれません。
 モーニングサービスもあり、大変美味しい珈琲を淹れてくれます。

 手賀沼へは、写真を撮りに行ったり、バードウォッチングに行ったり。
 12月11日寄らせてもらいました。

 道に面した窓際の席が、お気に入りの場所です。道を隔てた先に、手賀沼が見えます。
 読書するのに、時々気分を変えて外に出かけます。竹山さんには、当日で二度目です。
 美味しいコーヒーを飲んだら、これも本当に美味しいお茶をいただきました。さすがに、お茶やさんで出してくれるお茶は違いますね。
 気に入った静かな喫茶店でお茶やコーヒーを飲みながら、のんびりと読書する。至福の時間です。
 読んでいた本は、菊地信義「わがまま骨董」です。

 

 くずきりの生菓子を出してくれました。お茶は、まるで抹茶のようです。清楚な白磁のお茶椀も素晴らしい。竹山さんのセンスがひかります。
 素晴らしいお茶の時間を、過ごさせてもらいました。

 当日、朝方は土砂降りの雨、10時過ぎに雨は上がったのですが突然の強風、南風。手賀沼の水面もいつになく波立っています。

 水位がいつもより、高いです。鳥たちも、余りの強風で何処かへ避難したようです。

 我孫子駅前の竹山さんでは今夏、「沖縄の写真展」を開かせていただきました。駅前店にはギャラリー風のスペースがあって、センスの良い喫茶コーナーが併設されています。こちらの手賀沼店も、お茶やさんのイメージとはちょっと違う、スッキリとしたモダンなお店です。
 我孫子の手賀沼畔には昔、武者小路実篤や志賀直哉、陶芸家のバーナード・リーチなど、文化人が集っていました。我孫子は、とても文化レベルの高い洗練された街です。
 我孫子にお越しの節は、ぜひ竹山さんに寄ってみてください。

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日本剃刀と西洋カミソリ

2015-12-09 00:23:35 | 日記

日本剃刀と西洋カミソリ

 今回もブログのテーマとあまり関係ないのですが、以前に刃物を紹介しているので、その続きです。

 髭を剃るためと思って、手に入れました。でも結局、髭を蒸らしてシェービングクリームを塗って剃るのが面倒なので、髭は電気髭剃りで剃ってます。

 上が西洋カミソリ、下が日本剃刀です。

 

 柄は、籐で巻いてあります。日本剃刀の銘。三日月とその上下に何か刻印がありますが、読めません。模様のようでもあります。

 砥石で研いで、切れ味は抜群です。シェービングクリームなどつけなくても、手の甲の毛が剃れます。

 

 西洋剃刀の柄の部分に、刻印があります。"ZEPPELIN"HAMRURGとあります。ドイツ製だと思います。ドイツの刃物は、ゾリンゲンが有名です。西洋包丁のヘンケルなどは、その流れを汲んでいます。
 このような西洋カミソリは、革製の研ぎベルトで研ぎます。床屋さんで使われています。

 

 このように刃の柄と鞘の間に薬指を入れて、親指、人差し指、中指で柄を持って、使います。
 刃の重ねは厚いです。両刃で裏表とも刃地はくぼんでいます。刃先だけが鋭利に研げます。
 革の研ぎベルトが無いので、砥石で研いでます。

  

 

 

 特に日本剃刀は、今はほとんど使われていません。3~5枚刃とかのメーカーの髭剃りが、色々販売されていて良く切れます。チタンコートなどは、腐蝕せず切れ味もほとんど落ちません。
 今どき、こんな手の掛かる剃刀を使っている人は、いませんね。しかし鋼は良い物で切れなくなったら、また砥石で研ぎ直せば、しっかりした切れ味が戻ります。 
 西洋カミソリも、ほとんど使われてはいませんね、今は。昔は床屋さんに行くと、シェービングカップで粉石鹸をお湯で溶き、太い刷毛で泡立てた石鹸を髭に塗って、このような髭剃りで剃ってもらいました。

 刃物類としては他に、篆刻をしているので、それに使うものがあります。今度は篆刻を、印材の石を彫る篆刻刀を含めてご紹介いたします。

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