フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

プラチナ万年筆

2015-12-07 00:04:54 | 万年筆

日本を代表するプラチナ万年筆

 昔は、万年筆と言えば、パイロットとプラチナでした。私はなぜか、プラチナ万年筆を使っていました。日本の代表的な万年筆メーカー、プラチナの万年筆ご紹介です。

 

 左から、プラチナ・シープ、3776、初期のデザインのR14K万年筆です。

 プラチナ・シープは、その名の通り軸を羊の皮で巻いています。
 3776は、プラチナが初めて作った高級万年筆で、日本最高の品質ということで、富士山の標高3776mをその名前としました。ギャザーのボディーで、これはその最初に売り出されたバージョンです。最近、復刻版が出ています。
 R14Kは、戦後作られたプラチナ万年筆、オーソドックスなタイプです。

 

 

 シープです。軸が羊の革で巻かれていて、手にシックリなじみます。14Kのペン先は弾力があり、とても書きやすく、紙にしっかりインクが載ってくれます。
 非常にレベルの高い万年筆だと思います。
 縦書きの日本の文字を書くには、日本の万年筆が向いていると思います。

 

 

 3776です。ペン先のデザインは、クラシックタイプで14Kです。軸にはギャザーが付いていて大きくてちやすく、バランスの良い万年筆です。
 以前にご紹介した、バイオレットの香りのするインクを入れていたようで、キャップを外したら、甘い香りがしました。

 

 プラチナのごくオーソドックスな昔のペン先のデザインです。両端を巻き込んだ平らのペン先は、適度の弾力が得られて、大変スムースにサラサラと字を書くことができます。しかしその反面、何のデザイン性も感じられず浸けペンのようで、私はあまり好きではありません。
 その点、パーカー45や51などはとても斬新で、大変優れたデザイン性を持っていると思います。
 でも最近は、クラシックなひし形の、
ペン先が露出したタイプが人気のようですが。

 たくさん万年筆を持っていると、全部にインクを入れては使い切れません。せいぜい5~6本位です。使わないとペン先のインクが乾いてしまって、目詰まりを起こして字が書けなくなります。
 使わない万年筆は水でペン先だけでなくペン芯、インクサックの中も洗浄して、きれいな水を吸引したままキャップをして保管します。それでも徐々に水が蒸発しますので、定期的に水を入れ替えて管理する必要があります。手がかかります。

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シェーファー万年筆&ボールペン

2015-12-04 08:31:24 | 万年筆

シェーファーの万年筆とボールペン

 シェーファーは、ペン先のデザインが個性的で、ずんぐりしたスタイルは、なかなか存在感があります。

  左から、シェーファーの”ノンナンセンス”、クラシックタイプのシェーファー、つや消しのルバーのボールペンです。
 ノンナンセンスは安価な普及品ですが、軸が太くシェーファーらしい万年筆です。書き味は硬く、浸けペンのようなカリカリした感じです。

 

 シェーファー万年筆のカートリッジじは、細い軸をカートリッジに差し込みます。特殊な形です。
 細い軸でカートリッジとつながっていますが、インクの出に問題はありません。
 ノンナンセンスのキャップと胴軸は、スケルトンで少しごついデザインです。メモなどに、ガンガン使える雰囲気の万年筆です。 

 

 

 

 クラシックタイプのペン先のデザインは、ペン芯が太くペン先も大きくて丸い半円形です。
 書き味は、やや硬く細字を書くのに向いています。軸が太く、指先でつかむ首軸が親指、人差し指、中指で持ちやすいように三角形になっています。

 

 

 

 アルミ製のボールペンです。クリップをキャップに押し込んで、ボールペンの芯を出します。
 胸のポケットに差し込むことで、芯を軸の中に引っ込めます。
 キャップの本に彫刻の飾りがあります。小さくて上品な、美しいデザインのボールペンです。女性ものだと思います。

 

 

 

 

 金張りの、左からボールペン、万年筆、シャープペンシルです。革ケースが付いています。
 ボールペンとシャープペンシルのクリップは、新しいデザインです。万年筆は、クラシックな昔のデザインです。

 

 

 ペン先は、昔のシェーファーオリジナルのデザインです。やや反っています。このデザインが弾力のある少し硬い、シェーファー独特の書き味になるのでしょう。
昔、浸けペンや日本の万年筆しか使ったことがなかったときに、初めてシェーファーの万年筆で書かせてもらって、その滑らかな書き味に驚嘆したことを覚えています。

 

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フランスのレンジファインダーカメラ、フォカ

2015-12-02 00:05:22 | カメラ

フランスのライカコピーカメラ、フォカ(FOCA PF2B)

 フランスのレンジファインダーカメラ、フォカを紹介します。以前のブログに載せようと、ナイフを研ぐための小さなオイルストーンを探していて、発見しました。

 フランスのレンジファインダーカメラ フォカPF2B(通称ツースター)です。さすがフランス、アバンギャルドな、なかなか良いデザインです。

 

 ファインダーの左上に、フィルムの巻上げノブがあります。シャッターダイヤルを兼ねています。

 

 第二次大戦前、小型で機動性がある高性能の35㎜カメラは、ドイツ製のライカとコンタックスがずば抜けていて、このようなカメラは他の国では作れませんでした。戦争が始まり高性能のカメラが必要となったものの、連合国側ではドイツからカメラを輸入できなくなり自国で作らなければならなくなって、特にライカをコピーしたカメラの開発を手がけました。結局、完成したのは、戦争が終わった後です。

 ドイツのライカ・バルナックタイプコピー機として、
  ① アメリカ) カードン
  ② イギリス) リード
  ③ 
フランス) フォカ
 が、あります。

 カードンとリードは、ライカをデザインも構造もそっくりコピーしましたが、フランスは敵国のカメラをそのままコピーすることを良しとせず、機構はコピーしましたがデザインは変えて作りました。デザインだけでも変えたいと思ったのでしょう。フランスは写真を発明した国でもありましたから、プライドがあったのかもしれません。でも、所詮コピーなのですが。その当時、コピーせざるを得ない位ドイツの工業技術力は秀出ていたということです。

 レンズは、OPLAREX  f1.9焦点距離5cm です。沈胴式でライカのエルマーと似ていますが、ボディーに取り付けるマウントの径が異なります。ライカマウントL39(39mmネジ込式)に対し35mmです。ライカのエルマーは、焦点距離5cmですが、f3.5と暗いのですが、このOPLAREXは、f1.9と、当時としては画期的に明るいレンズです。
 ホコリだらけでしたが、クリーナーで拭いたらきれいになりました。

 

 このカメラも先生からの貰い物ですが、シャッター幕が劣化してボロボロです。

 ライカのフォーカルプレーンシャッターはゴム引きの布製で、コピー機もそれを真似て作られました。

 横走りのフォーカルプレーンシャッターは、先幕、後幕がそれぞれ軸に巻き込まれる機構になっています。古くなると幕のゴムが劣化して硬くなり、軸に巻き込めなくなってしまいます。

 このシャッター幕を交換すれば、フォーカルプレーンシャッターの構造は比較的簡単なので、治ると思います。カメラの材質も、ソ連製のカメラと違って質の良い物が使われています。分解しても、また組み立てなおすことが出来ると思います。

 

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