化粧品のうち抗加齢（アンチエイジング）作用があるとされる分野で、
異業種メーカーが攻勢をかけているという。
冨士フイルムは、抗酸化効果があるという美容液を発売。
写真フィルムの主成分であるコラーゲンや、
写真の色あせ防止に使う技術を応用した。
サントリーは今春、ビールはウイスキーの酵母技術を使った
スキンケア商品を発売し抗加齢化粧品に参入。
アサヒビールはビール事業で培った酵母技術を使った商品が好調。
抗加齢対策の化粧品の市場規模は
働く女性や支出余力のある中高年を顧客に年々拡大している。
自社の技術を他の商品に転用することは、
開発費が少なくてすみ、大きなメリットがある。
ＴＢＳテレビはケーブルテレビ最大手の
ジュピターテレコム（ＪＣＯＭ）の動画配信サービスを通じ、
連続ドラマの放送前の有料配信を始めるという。
１０月８日から毎週金曜日深夜に放送するドラマ「クローン ベイビー」を
毎回３日前の火曜深夜から配信する。
料金は１話２１０円。
地上局による連続ドラマの放送前の有料配信は国内初。
先行視聴した人の口コミによる番組ＰＲと放送外収入の拡大を狙う。
地上波とケーブルテレビ。
ライバル同士が協力していく時代だ。
東芝ホームアプライアンス（ＨＡ）は家事にかかる時間を
短縮できる機能などを持つ冷蔵庫と洗濯機を発売する。
冷蔵庫は庫内を冷やす冷却器をこまめに制御できる
「パルスモーター」を使いゆっくりと冷凍。
野菜が傷むのを抑えながら冷凍でき、
下ゆでなどが不要になり、
料理の時間が省けるという。
洗濯機は９㎏の洗濯物を
従来機種より１０分短い約３５分で洗い上げる。
省エネが売り物の白物家電が相次いで発売されているが、
家事の時間を短くしたいという主婦の声に応えたという。
白物家電の購買決定権は主婦が持つ場合が多い。
実際に使うのも主婦が多い。
その主婦の要望を聞くことは大切だ。
家電の存在意義を考えてみるとわかりやすい。
ポータブル最大手のヤフーと、携帯電話向けゲームサイト運営の
ＤｅＮＡはパソコン向けゲームサイトの試験運営を始めるという。
開設するのは「ヤフー！モバゲー」で、
ヤフーとＤｅＮＡが共同運営し、
ＤｅＮＡが携帯向けで培った主力ゲームをパソコン向けに改良する。
利用料は無料で、ゲームを有利に進めるための
アイテムを販売して収益を得る。
売上高はヤフー、ＤｅＮＡで分け合う。
今回の提携でＤｅＮＡは携帯で人気のゲームを
パソコンに広げることができる。
圧倒的な集客力のあるヤフーは魅力だ。
坂本龍馬の薩長同盟ではないが、
意外な組み合わせが大きな力を発揮する。
冨士フイルムはデジタル一眼レフ並みの撮影機能を持つ
高級コンパクトデジタルカメラを開発した。
一眼レフと同等の撮影素子を採用し、
撮影直後の画像の光学ファインダー内に映す世界初の機能も装備する。
通常のコンパクトカメラは機種によっては価格が１万円台まで下がり、
画素数や動画性能を巡る競争は一巡した。
コンパクト型で新領域を開拓するため、
解像度にこだわった高級レンズも採用。
冨士フイルムは２０１１年に春に
１２万～１５万円で製品化するという。
高級機投入でブランド力を高める戦略。
技術が評価され売り上げ拡大に結びつくか
興味深い
