グレゴア・マレ・シグネチャー・モデルが発売されてから、約2ヶ月。売れ行きはどうなんでしょう?私は、結局、2種類買いましたし、友人に頼まれて買ったのが2回。少しは、売り上げに貢献しております。
グレゴア・モデルって、評価するのが非常に難しいハーモニカです。なので、私がこれから書くことは当てになりません。でも、何らかのヒントになると思いますよ。
グレゴア・モデルは、
グレゴア・マレの意見をもとに作られたクロマチック・ハーモニカです。メタルのカバーとウッドのカバーの2種類。この二つは、カバーが違うだけであとは、一緒です。ケースも一緒。ただ、ウッドの方には、ケースに「WOODEN COVER」というシールが貼ってあります。
グレゴア・モデルの特徴は、ダークなサウンドです。スズキの解説によれば「深みのある音色」ということになります。私の印象だと「キンキンしすぎない音色」です。生音での第一印象は、ウッドの方が音が響いて、メタルの方が響かない感じ。でも、安心して下さい。吹き込んでいくうちに両方とも違いがわからないくらい響いて来ます。このパワーは、リードプレートにあるかな?と思います。リードプレートは、Fabulousのリードプレートの量産型。スロットのくり抜き方が違うみたいですね。でもほとんどFabulousと同じみたいですよ。だから、生音でも馬鹿デカイ音で吹くともちろん耳が痛くなります。リードにパワーがあるんですね。マイクを通した音は、第一印象から合格点です。ほとんど違いはわかりませんが、ウッドの方が、グレゴアのいうダークな感じがより強く出ている様に感じます。
グレゴア・モデルは、どちらかというとポップス向きのハーモニカですが、結構、クラシック系のアマチュア・プレーヤーも買っています。私のまわりのクラシック系の人に人気なのは、何故か
ウッド。グレゴアがSPAHでいつもポケットに入れていたのは、ウッドの方だそうで。言われてみれば、YouTubeの映像でもウッドを使っているのを多く見かけます。グレゴアは、ウッドの方が好きなの?
田中光栄さんは、今後、ウッドとFabulousを使って行きたいと言っていましたが、ライブ観に行ったら、
メタルも使ってました!
チャーリー・マッセルホワイトは、メタルが気に入ってしまったようで。メタルカバーがダークブルーなのは、グレゴアがあの色が好きだからという理由です。因にあれは、チタンメッキだそうで。私は、緑色が好きなので「Katsuyaモデル」が出る時は、是非ともカバーは、ダークグリーンにしていただきたいものです。
グレゴア・モデルは、万人向けといった感じでは、ありません。クラシック系の人には、積極的にはすすめませんが、使ってはいけないというわけではありません。私がクラシックを吹くなら、スズキの製品で言えば、
SCX-48を使いますね。こちらのハーモニカの方が万人向けです。欲を言えば、SCX-48の上位機種みたいなのが発売されるといいんじゃないでしょうか?これからのスズキに期待したいところです。
「グレゴアも両方(ウッドとメタル)使ってるから、皆さんにも両方使って欲しい」とスズキの方が言ってました!妙に納得してしまいました。迷ったら、両方買うしかないですね。
要望として多かったのが、ウッドカバーの4オクターブは発売されないのか?でした。4オクターブは、強度の面から、難しいとのこと。開発の人は、1本ぐらいなら作れるかもとおっしゃってました。基本、諦めた方がいいですね。
東京ですと
谷口楽器で、常時、試奏が出来る様になっているので、ご自分で納得の行くまで試されるといいと思います。グレゴア・モデルについては、人の評価は当てになりませんよ。