書きかけの記事が何本かあって、これだけは、完成させないと年越せないと思ったのが、ウィリアム・ギャリソンさんのハーモニカ・セミナーについて。どのくらい伝わるかわかりませんが、読んでみて下さい
ウィリアム・ギャリソンさんのセミナーに行って来ました!25人ぐらい集まったでしょうか?ピアノは、何と西山瞳さんでした!そして、通訳は、Kumiさん。
ギャリソンさん、トゥーツ・シールマンスとの出会いを語りながら、「ブルーゼット」と「酒とバラの日々」を演奏してくれました。ハーモニカ始めて1年目の18歳の時にトゥーツに会って、大御所とのレコーディングに連れてってもらったみたいですよ。凄いよね~
さて、セミナーは、質問にギャリソンさんが答えるかたち。はじめの質問は、吹く時にタングブロックなのか、パッカーなのか?というもの。答えは、両方。同じ曲の中でも両方を上手く混ぜて使ってるみたい。(ちなみにトゥーツは、パッカー、スティービー・ワンダーは、ほとんどパッカーで、ギャリソンさんの先生のチャーリー・レイトンさんは、タングブロック)一長一短あるので、自分にあったやり方を見つけて下さいとのことでした。タングブロックだと音が丸くなるそうです。ギャリソンさんは、高音部で大きな音が欲しいときは、タングブロックを使うそうです。
さらに「タング・スイッチング」という技も使うそうで。これには、驚いた。通常のタングブロックは、舌を左側に置いて、右側から息を出しますが、タング・スイッチングでは、息を右だけでなく、左側からも出します。これによって音の跳躍がスムーズになります。以前、このブログで「スイッチング・コーナー」の映像を紹介しましたが、呼び名が違うだけで同じことだと思います。ライブを観た感想で、「ハーモニカを噛んでる」と感じたのは、タング・スイッチングをやってたからなんだね?きっと。タング・スイッチングの練習としてバッハの曲(チェロ・コンチェルト?プレリュード)などをすすめてましたよ。
ハーモニカは、他の楽器に比べて、音の幅に限界があるのでオクターブ奏法などで変化をつけるようにしてるそうです。
パッカーの時、楽なのがスロートヴィブラート。水をガブガブ飲む時に喉が動くように自然に。吹くときの方が難しい。喉のリラックスが大事。喉を開けるように。マウスヴィブラートは、「ややややや~」と発音する感じでやるといい。口の中の大きさを変えるイメージで。いずれのヴィブラートもスローで美しいメロディを練習してくださいとのことでした。
ヴィブラートをかける時に、リードのあげみが低いと音が詰まってしまうので、ハーモニカを新しく買ったら、必ずあげみを開き気味にするそうです(あくまでもギャリソンさんの好みですが…)
17歳のとき、スティービー・ワンダーの「アルフィー」を聴いて衝撃を受けたそうです。アルフィーが収録されてるEivets Rednowはオススメとのこと。アルフィーの中で出て来るテクニックで、ピチカート・タンギングがありますが、これは、みんながみんな出来るものでは、ありません。「タックタック」と大きく口を鳴らす感じ。吸い音のみ有効で曲のエンディングに使うと効果的だそうです。
ジャズをやりたいなら、ジャズの基本を学ぶべき。一人でやるならずっとC調の曲だけでもいいけど、自分のバンドを持たず、ヴォーカルの人などと演奏したりするなら、とりあえず、C, F, G, B♭, E♭などのキーに慣れておくといいそうです。あとはA♭ぐらいか?「黒いオルフェ」を吹くと12穴のハーモニカだと音が足らなくなる。そんな時は、キーを変えないと吹けない。14穴、16穴のハーモニカを持ってれば良いけど…。ただギャリソンさんは、16穴の下の方の音はあまり好きじゃないみたい。Not singing soundと表現してました。音楽的にどうなの?って感じかな。
約2時間のセミナーもあっという間に終了。さらに質問がある人は、飲み会の会場でということになりました
飲み会の会場では、私は「クラスのマドンナを遠くから眺めるシャイな少年」状態でしたが、光栄さんから、「もっとウィリアムとしゃべりなよ~」と言われ思い切ってした質問が、「バルブを外してるって聞いたんですが…」というマニアックなもの。以前、キム・フィールドの本で読んだことがあったんです。聞いてみるもんですね~。実際は、バルブを外してるわけではなく、先端を少しハサミで切り取ってるそうです。7番穴のAとB♭のバルブだけ。リードスロットが見えるか見えないかの長さのようです。やりすぎると音量が減ってしまって音がスカスカになってしまうらしい。これによってベンドのような独特な音が出せるんです。その場で吹いてくれました。「ブレンダン・パワーは、全部のバルブでやってるよ」との貴重な情報も。
その他、4番のCは使わない話など。貴重すぎる。「別の音に変えたい」みたいな話も。もしかして、Bebopチューニングのことかな?あまり詳しく聞かなかった。聞いておくべきでした。
また、4月に来日するらしいですよ。今度は、プロモーションで。今回逃した方は、是非、次回をお楽しみに!
いくらか、参考になったでしょうか?これで、新年を迎えられますね。
では、みなさん、良いお年を
ウィリアム・ギャリソンさんのセミナーに行って来ました!25人ぐらい集まったでしょうか?ピアノは、何と西山瞳さんでした!そして、通訳は、Kumiさん。
ギャリソンさん、トゥーツ・シールマンスとの出会いを語りながら、「ブルーゼット」と「酒とバラの日々」を演奏してくれました。ハーモニカ始めて1年目の18歳の時にトゥーツに会って、大御所とのレコーディングに連れてってもらったみたいですよ。凄いよね~
さて、セミナーは、質問にギャリソンさんが答えるかたち。はじめの質問は、吹く時にタングブロックなのか、パッカーなのか?というもの。答えは、両方。同じ曲の中でも両方を上手く混ぜて使ってるみたい。(ちなみにトゥーツは、パッカー、スティービー・ワンダーは、ほとんどパッカーで、ギャリソンさんの先生のチャーリー・レイトンさんは、タングブロック)一長一短あるので、自分にあったやり方を見つけて下さいとのことでした。タングブロックだと音が丸くなるそうです。ギャリソンさんは、高音部で大きな音が欲しいときは、タングブロックを使うそうです。
さらに「タング・スイッチング」という技も使うそうで。これには、驚いた。通常のタングブロックは、舌を左側に置いて、右側から息を出しますが、タング・スイッチングでは、息を右だけでなく、左側からも出します。これによって音の跳躍がスムーズになります。以前、このブログで「スイッチング・コーナー」の映像を紹介しましたが、呼び名が違うだけで同じことだと思います。ライブを観た感想で、「ハーモニカを噛んでる」と感じたのは、タング・スイッチングをやってたからなんだね?きっと。タング・スイッチングの練習としてバッハの曲(チェロ・コンチェルト?プレリュード)などをすすめてましたよ。
ハーモニカは、他の楽器に比べて、音の幅に限界があるのでオクターブ奏法などで変化をつけるようにしてるそうです。
パッカーの時、楽なのがスロートヴィブラート。水をガブガブ飲む時に喉が動くように自然に。吹くときの方が難しい。喉のリラックスが大事。喉を開けるように。マウスヴィブラートは、「ややややや~」と発音する感じでやるといい。口の中の大きさを変えるイメージで。いずれのヴィブラートもスローで美しいメロディを練習してくださいとのことでした。
ヴィブラートをかける時に、リードのあげみが低いと音が詰まってしまうので、ハーモニカを新しく買ったら、必ずあげみを開き気味にするそうです(あくまでもギャリソンさんの好みですが…)
17歳のとき、スティービー・ワンダーの「アルフィー」を聴いて衝撃を受けたそうです。アルフィーが収録されてるEivets Rednowはオススメとのこと。アルフィーの中で出て来るテクニックで、ピチカート・タンギングがありますが、これは、みんながみんな出来るものでは、ありません。「タックタック」と大きく口を鳴らす感じ。吸い音のみ有効で曲のエンディングに使うと効果的だそうです。
ジャズをやりたいなら、ジャズの基本を学ぶべき。一人でやるならずっとC調の曲だけでもいいけど、自分のバンドを持たず、ヴォーカルの人などと演奏したりするなら、とりあえず、C, F, G, B♭, E♭などのキーに慣れておくといいそうです。あとはA♭ぐらいか?「黒いオルフェ」を吹くと12穴のハーモニカだと音が足らなくなる。そんな時は、キーを変えないと吹けない。14穴、16穴のハーモニカを持ってれば良いけど…。ただギャリソンさんは、16穴の下の方の音はあまり好きじゃないみたい。Not singing soundと表現してました。音楽的にどうなの?って感じかな。
約2時間のセミナーもあっという間に終了。さらに質問がある人は、飲み会の会場でということになりました
飲み会の会場では、私は「クラスのマドンナを遠くから眺めるシャイな少年」状態でしたが、光栄さんから、「もっとウィリアムとしゃべりなよ~」と言われ思い切ってした質問が、「バルブを外してるって聞いたんですが…」というマニアックなもの。以前、キム・フィールドの本で読んだことがあったんです。聞いてみるもんですね~。実際は、バルブを外してるわけではなく、先端を少しハサミで切り取ってるそうです。7番穴のAとB♭のバルブだけ。リードスロットが見えるか見えないかの長さのようです。やりすぎると音量が減ってしまって音がスカスカになってしまうらしい。これによってベンドのような独特な音が出せるんです。その場で吹いてくれました。「ブレンダン・パワーは、全部のバルブでやってるよ」との貴重な情報も。
その他、4番のCは使わない話など。貴重すぎる。「別の音に変えたい」みたいな話も。もしかして、Bebopチューニングのことかな?あまり詳しく聞かなかった。聞いておくべきでした。
また、4月に来日するらしいですよ。今度は、プロモーションで。今回逃した方は、是非、次回をお楽しみに!
いくらか、参考になったでしょうか?これで、新年を迎えられますね。
では、みなさん、良いお年を