私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

ユーモア

2008-01-27 05:36:55 | weblog
最近の世相、年金、医療、教育等のほか連日生起するおぞましい犯罪に眉をひそめ、日本の将来を憂い不愉快な思いをしながら毎日を送っている。そんな人間社会にあってギスギスした日々を潤すには、笑いやユーモアは生活の潤滑油として大きな役割りを果たし欠かすことができない。その為には心にゆとりがなければそれを発せられないし、理解し笑うこともできない。ユーモアのセンスはその人の“心のゆとり度”を示すバロメーターでもある。
戦時中「ぜいたくは敵だ」「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」の標語を添削し、「ぜいたくは素敵だ」「・・・夫が足らぬ」との傑作な落書きがあったが、あの国情不安な状況下でさえ、心の持ち方次第で哀愁を帯びた素晴らしいユーモアが浮かび、すさんだ人の心をなごますこともできた。
私の友人の一人に演歌の歌詞の一節を引用しながら巧みな話術を展開し、相手の心を掴みその場の“空気を読んで”タイミングのよいジョークをとばす楽しい男がいる。話の流れで「ここに幸あり」「型は古いがシケ(変化)には強い」「さざんかの女(他人の妻)」と言った調子で、最後はきまって「ヘイヘイホー」「トントントン」とくる。下手な駄洒落やブラックユーモアよりいやみがなく、彼と話しているとついペースに引き込まれ気がつけば笑いの渦に巻き込まれていて本当に楽しい。こうした会話が身体の免疫力を高めるとあれば一石二鳥だ。
今開かれているガソリン国会。暫定税率をめぐり総選挙をにらんだ不毛な論議は、眉間に縦じわ、なりふりかまわず口角泡を飛ばすより、もう少し知恵を絞り知的なユーモアを駆使してこの難局を打開することはできないものだろうか。