私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

小沢氏退席

2008-01-16 08:39:29 | weblog
インド洋での海上補給活動を再開するための新テロ対策特別措置法案は、1月11日衆議院本会議で再議決され、賛成340反対133の賛成多数で可決成立した。
56年振りの再議決(憲法第59条)ではあるが、この席に民主党代表の小沢一郎氏が不在だったことはなんとしても不可思議なことであり、マスコミがこの問題をあまり追求しないことも納得しかねる。
この日小沢氏は新党日本の田中康夫代表と大阪府知事選の応援に行く予定であったらしく途中から退席、記名採決のための議場封鎖の際にも戻ってくることはなかった。結局採決を棄権したが「棄権ってのは行って入れないのが棄権であって行かないのは棄権ではない。非国民だ」(立川談志)のとおり民主党にとっても小沢氏本人にとっても将来大きな汚点、禍根を残した。当然の如く民主党内はもちろん与野党からいっせいに批判の狼煙(のろし)があがり、鳩山幹事長が「私からも国民におわびしなければならない。申し訳なかった。国会議員としての責務は果たすべきだった」と陳謝したが、小沢氏本人の謝罪は今もってないばかりかむしろ開き直っている。
民主党は今までこのテロ特措法については、小沢氏を中心に党を挙げて反対の姿勢を貫き、国会を解散に追い込み民主党新政権を作り上げることに政治生命を賭けてきたのではないか。それが肝心の出番に雲隠れをし、議員の生命線である「議決権」までも自ら放棄したとあれば小沢氏にとっては「品格」以前の問題であり、お粗末このうえない。