私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

敬老の日

2007-09-18 11:27:37 | weblog
昨日9月17日(ハッピーマンデー)は国民の祝日「敬老の日」だった。孫の作った貼り絵の花が何ものにも換えられないすばらしい贈り物となった。「敬老の日」は、「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としている。元を正せば昭和22年兵庫県のある村長が提唱した「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村つくりをしよう」と農閑期の9月15日に定めた「としよりの日」が始まりで、「母の日」のように外国から輸入されたものではない。
総務省の統計調査結果によると、全国で65歳以上の高齢者人口は2750万人(全人口に占める割合21.5%)また、県下では53万9000人(同24.7%)と4~5人に1人は高齢者で、この傾向は年々増えつつある。長寿は喜ばしいことではあるが、高齢化は当然医療、介護、年金といった社会保障費の増大を生み、これが次代を継ぐ若者への負担を増し希望と安心の芽を摘んではいないか。旅行先では高齢者ばかりがやけに目につくのが気になる。こうした現状を踏まえ、増え続ける高齢者のあるべき姿は如何にあるべきか。健康で安心・充実した幸せな余生を過ごすことにほかならない。高齢者の就業も年々増え続け、平成6年には全国で510万人に達した。単に年金や国家への依存型人生より健康のうちはよく働き、よく学びそしてよく遊ぶそうした自立型の人生を選択、努力して行きたい。
気がつけば私もこの高齢人口の一人となったが、これからも気力・体力の続くかぎり働くことにこだわり就業高齢者の一員であり続けたい。そんな思いのする「敬老の日」だった。

敵前逃亡

2007-09-14 23:12:48 | weblog
9月12日午後号外や臨時ニュースが飛び交い、日本国中を耳を疑るような衝撃的なニュースが駆け巡った。安倍総理の突然の辞任会見である。
昨年9月小泉前総理の後継者として政界のサラブレット、貴公子は頭角を現し、戦後生まれ初の総理大臣として脚光を浴びながら就任した。あれから約1年、同総理は「美しい国日本」「戦後レジームからの脱却」を掲げ、教育基本法、国民投票法の制定、防衛省への昇格、公務員制度改革等歴代内閣が積み残した諸問題を強引なまでに推進しこれからの政策運営が期待されていただけに残念だ。
それが郵政造反組の復党を認めたころから安倍氏の求心力が下降し、その後閣内から相次ぐ失言、事務所費問題が噴出、国民の政治的信頼を失った与党はついに7月の参院選で歴史的大敗を喫した。国会の日程は8月28日第2次組閣、9月10日臨時国会開会、総理所信演説と順調に進み、12日与野党の代表質問が行われる矢先の辞任表明では様にならず、これでは論戦を前にして“敵前逃亡“だと批難されても国民に説明がつかない。たとえ健康上の問題があったにしても、「闘う政治家でありたい」と公言した一国の総理・総裁が何故このタイミングで辞任するのか疑問は残る。かつて小泉前首相は「自民党をぶっ壊す」と言って派閥解消策をとったが、その下部組織である地方の建設、郵政、農業、医師会そして公務員等の集票組織までも弱体化させてしまい、その結果が今回の大敗の一因ともなっている。
自民党よ。選挙に敗れたからといって全てが否定されたわけではない。新総理・総裁のもと国民の幸せのために全知全能をしぼり捲土重来を期してもらいたい。

9.11テロ

2007-09-12 10:24:40 | weblog
約3000人が犠牲になった2001年(平成13年)9月の米中枢同時テロから昨日11日で早くも6年目を迎えた。
アメリカ経済の象徴である世界貿易センタービルと軍事力の象徴であるペンタゴンが、ハイジャックされた民間航空機によって一瞬にして破壊され、多くの犠牲者を出したのだからアメリカのプライド、権威は丸つぶれ国民の怒り、悲しみは極限に達した。あの航空機がビルに突っ込む瞬間、ビルが崩壊する瞬間の映像は、何回見ても映画やCGの画面でとても現実のものとは思えず、改めてテロの怖さ脅威を感ずる。この事件を契機にアメリカは、テロ制圧、大量破壊兵器一掃の大義のもとにアフガニスタン、イラクへの侵攻を開始する。当時の記憶では、この戦争にはアメリカ国民の70%以上がこれを支持していたが、4000人に迫る米兵士を失い、今もって治安さえも回復せず、現地人の支持が得られなくなった今日となってはアメリカ軍の撤退こそが、イラクの生きる道などと囁かれ、ブッシュ政権への支持も下降の一途を辿っている。
翻って日本はどうか。過日警視庁が行った都民意識調査では、8割の都民が「国内でテロが起きる」と感じながら、3割は自分とは無関係、自分は被害に遭わないとしている。現にオウム事件の時、列車内にサリンが蒔かれた大量無差別殺人のテロを体験している都民でさえこの程度の危機意識である。
今、テロ特措法の延長を巡って与野党の攻防が展開しているが、世界的なテロ制圧活動に協力している日本が撤退することがはたして正しいかどうか疑問に感ずる。

建設的意見

2007-09-08 23:30:36 | weblog
人を統率して束ねうまく使いこなしていくことの難しさは家庭でも国家でも基本的には同じで、そのためにはそれを構成する人間個々の性格、特質、能力等を知悉しておくことが大切となる。老若男女を問わずそれぞれ個性は異なるが、企業人でも役人でも人間のタイプを大別すると次の四つの型にはまるそうだ。  
1 ハイやる型  (返事もよく仕事はよくやるイエスマン)
2 ハイやらない型(返事はいいがやらない。面従腹背)
3 ブーやる型  (ブーブー言うが仕事も出来、よくやる)
4 ブーやらない型(文句ばかり言ってなにもしない。有言不実行)
元来、人の評価を型にはめ、先入観や予断で接すること自体好ましいことではない。特に3のタイプについては、仕事を知り仕事が出来るだけに、組織をよくし仕事の効率化を図るための意見具申が多く、これが逆に「一言多い」「文句たらたら」の評価となって本流からはずされ、組織の隅へと追いやられるケースが目立つ。建設的意見・苦言と不平不満とは受け止める側の心次第で紙一重だからだ。この度、政界において組閣の際、歯に衣を着せない口調でトップ批判をしてきた舛添要一氏を厚労大臣に抜擢起用した。成果主義が一般化された社会において多少のリスクは負ってもその執行力を重視した登用で、世の「3タイプ族」に大きな勇気・光明を与えた人事とその英断を評価したい。これから先、舛添氏が少なくとも「ブーやらない」タイプに変身することのないよう、厚労省・社保庁改革、年金問題で存分に活躍されることを願ってやまない。

世界の壁

2007-09-04 07:59:57 | weblog
「世界陸上2007大阪」大会は、大阪長居陸上競技場で8月25日から9月2日にかけて開催された。本大会では、世界212の国と地域から約3200人の選手・役員が参加し、男子は24種目、女子は23種目「より速くより高くそしてより遠くへ」をモットーに行われた。
なかでも日本代表選手として出場した男子ハンマー投げの室伏広治、400Mハードルの為末大、短距離200Mの末続慎吾、棒高飛びの澤野大地、女子走り幅跳びの池田久美子らにあわい期待をかけ、連日テレビ観戦を通じて応援をしてきた。
結果はそれぞれ最善を尽しながら、予選落ち、一次予選敗退、なかには競技中痙攣をおこしその競技さえも続けられない等不振の連続だった。その原因も塩分不足と地元プレッシャーらしい。日本新記録、自己ベストを出してもなお足元にも及ばないほど「世界の壁」は高く厚かった。
とりわけ全身バネのような黒人パワーには目を見張るものがあり、その強さをまざまざと見せつけられた。ケニア系黒人の持久力、アングロ系黒人の爆発力には、到底白色・黄色人種の及ぶところではない。まさに世界に敵なしの感さえする。こんなにも強い世界と来年北京オリンピックで対等に戦うには、これから先相当な戦略と努力が必要だ。
入賞、メダルばかりが全てではないが、最終日を飾った女子マラソンで土佐礼子選手(31)=三井住友海上=が、日本選手で唯一人の3位入賞銅メダルを獲得したのがせめてもの救いだった。足の故障を押して出場し、頑張って実績を残した彼女の根性、情熱、粘り強さに改めて拍手を贈りたい。日本選手よ今からでも遅くない。彼女を見習い北京でのリベンジを願うばかりだ。

政策実行内閣

2007-09-01 23:39:34 | weblog
参議院選後の8月28日安部改造内閣が政権の命運をかけて本格スタートした。前内閣は「お友達内閣」「仲良しクラブ」と揶揄され、失言に続く事務所費問題から4名の更迭者を出し、これが選挙惨敗の一因となってしまった。
今回の安倍改造内閣は、こうした反省を踏まえ年金対策、テロ対策等当面する問題について対決姿勢を強める民主党及び小沢代表を意識した「小沢・民主党シフト」の布陣がなされていることがうかがえる。すなわち外務(町村)、防衛(高村)、文部科学(伊吹)といった重要ポストには、派閥の領袖を配置したほか官房(与謝野)、法務(鳩山)には小沢・民主党とのパイプ役をさらに厚生には安倍批判の急先鋒だった舛添氏をそれぞれ配置し人心一新を図った点だ。
今回の一連の人事でサプライズといえば、総務(増田)、厚生(舛添)それに党幹事長に麻生氏を当てたことだろうか。総務の所管は郵政、通信、報道等広範に及ぶので、12年間の知事経験があると言っても民間からの新人起用では重荷過ぎないか。出来れば地方担当の大臣ポストを増設して欲しかった。
改造直後のFNNの世論調査では、今回の改造内閣について「支持する」が上昇(22%→38%)し、「支持しない」が降下(64.8%→42.9%)した。世論は振り子。これから先政策実行、大臣の不祥事・失言次第では、この支持率も大きく変化していくことだろう。
なにはともあれ船出した「安倍丸」。座礁や難破をしないよう「美しい国日本」に向けて力強くヨーソロー!新内閣に期待をしている。