私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

至上主義

2007-06-23 22:45:39 | weblog
今回爆発事故を起こした東京の女性専用温泉施設「シェスパ」は、天然ガスに対する安全対策よりも、利益や癒し衛生面を優先させていたきらいが見られる。
最近の列車、航空機、コースター等の事故も先例の教訓が生かされず、安全に対する意識・対策が利潤追求より常に後手にまわり再発を繰り返している。また、先頃話題となった「コムスン」「NOVA」それに今回牛ミンチ大手の「ミートホープ」等一連の不正をみていると、善意や誠意を隠れ蓑に企業のもつ社会的責任さえも忘れ、利益至上主義に突き進んだフシがある。
さらに国会に目を転ずれば、重要法案の審議・採決で会期延長問題がこじれ、与野党が参議院選投票日をめぐって激しく対立。ここにも選挙至上主義が見え隠れする。企業も国会も目先の利益、選挙を勝ち取るために汲々として肝心な国民・消費者の要望、心を掴む努力を忘れてはいないか。本来利益や選挙は目的達成のための手段であるべきものだが、、これが目的化されてしまっている。
もともと参議院選の「7月5日公示 7月22日投票」は、選挙日程が確定していたものではない。必要があれば1回に限り会期延長も国会法が認めている。緊急かつ重要課題である公務員制度、年金問題、社保庁問題等を先送り(廃案)して選挙戦に突入することが果たして国民のためになるだろうか。
企業も国会も私利私欲、党利党略を捨て、国民・消費者のためになにをなすべきか、なにをなさざるべきかを自らに問い「国民・消費者至上主義」に徹した経営・運営がされれば世の中大分変ると思うのだが・・・。

問題親

2007-06-20 10:38:22 | weblog
6月初め京丹後市の市立小学校男性教諭(28)が「クラスメートへのからかいをやめない」30人の児童のほほを平手打ちした。今のご時世当然社会問題となる事案だが、このケースは解決に別の道を辿った。かの教諭はハラを決め、校長へ報告に赴く際、子供達が泣きながら追いかけ校長室の前で座り込んだ。その後保護者のほぼ全員が、辞表を出した教諭の「寛大な処分」を求めて署名を提出した。教諭は今教壇に復帰しているが、普段から教諭と生徒、学校と保護者の信頼関係が築かれていた美談として受け止めたスカッとした涼風のようなニュースだった。
それに引き換え、学校に理不尽な要求を突きつけるモンスターペアレント(怪物親)に対処するため東京港区は顧問弁護士まで雇うことになった暗いニュースである。
馬鹿親曰く「なぜうちの子が集合写真の真ん中ではないのか」「子供がけがをして学校を休む間、けがをさせた子も休ませろ」「子供から取り上げた携帯電話代を日割りで払え」といった類で非常識きわまりない。こんな親に限って支払い能力がありながら給食費や保育料を払っておらずその数も増えているという。
日常茶飯事に行われる絶え間ない苦情攻勢は、教師を萎縮させるばかりか、余分な心配やエネルギーを費やすこととなり、学校教育全体にも支障を来たす結果ともなる。
学校も教委も自己中心的で規範意識のないこうした一部の親の苦情に対して、過敏に反応し過ぎるきらいもある。一部の理不尽な苦情によって、全体が捻じ曲げられることのないよう先の勇気ある若い教諭の如く、毅然とした姿勢で臨んでもらいたい。

コムスン劇場

2007-06-15 20:56:08 | weblog
介護業界大手の(株)コムスン(Comunity Medical System and Network)の一人芝居が、報道をにぎわし利用者ゆ現場の不安を招いている。
同社は、1988年大型ディスコの成功で名をはせた親会社グッドウイル傘下から独立。この10年余りで年商700億余、従業員23,000余名、利用者数7万人と急成長。訪問介護では押しも押されもしない業界最大手となった。もともと介護は、福祉の一環として国・自治体が担うものだが、超高齢化の波を受けて民間の力に頼らざるを得なくなった。そこに介護と無縁な不動産業、外食産業等他業種からの参入が、営利追求をめざして入ってきたことが今回の発端となっている。
このところコムスンも急激な利用者拡大と利潤追求のあまり、トラブル続出に加えサービス低下と過酷な労働を強いる結果を招き、果ては虚偽申請、利用料金の二重請求、介護報酬の不正請求等の不正行為によって墓穴を掘り、厚労省から業界からの退場処分を受けることとなった。
折口雅博会長(45)の「質の高い介護サービスを日本中の高齢者に届けたい」と語った初心は、偽りかパフォーマンスか何だったのか。介護の現場は善意や奉仕だけで成り立つほど甘くないが、心ないトップが利用者を利益確保の商品と位置づけ採算ベースで会社経営がなされていたフシが随所に見られる。
コムスンは来年4月介護全般の業務の終焉を迎えるが、譲渡先は少なくとも「心」のある事業者(社)を選択してもらいたい。それは「介護難民」を出さないためにも、今まで現場で真面目に働いてきたヘルパー達を保護するためにも・・・。

宙に浮いた年金

2007-06-09 16:45:30 | weblog
年金記録紛失問題で、不明の年金記録がこれまで指摘されてきた5,000万件以外にも新たに1,400万件余あることがわかった。
この問題は今にはじまったことではない。社保庁は40年以上前から100万件近くの厚生年金記録不明問題を把握していた。にもかかわらずその後も有効な対策をとらないばかりか、受給者からの申し立てに「5年の時効」と「領収書」を楯に調査を怠り、自治体への台帳廃棄通知や電子データー化のほか、97年(H9年)の基礎年金番号付与の際などにもミスを重ね、その結果6,000万件余の年金番号が宙に浮いた状態になっている。
第三者機関である年金機構を含めて、これから1年間でこの事実関係の調査が行われるそうだが、果たしてどれほどの年金支給漏れがあるのか予想もつかない。
それにしても社保庁という組織はでたらめもいいところで、官庁としての機能を果たしていないばかりかその体をなしていない。85年以降天下った社保庁長官7人の退職金、月額報酬の総額はなんと9億3000万円というから開いた口が塞がらない。与えられた仕事もできずその責任さえも果たせない者が、われわれの年金掛け金を食い物にしていた実態を知るとき、怒りがこみ上げ許すわけにはゆかない。
この上は、歴代担当大臣・長官の責任追及、退職金全額の返済、議員年金の廃止など思い切った対策を講じ、この問題に対処しなければ、国民の怒りはおさまらないばかりか、年金や政治に対する信頼は得られまい。

信濃グランセローズ

2007-06-03 08:55:26 | weblog
昨年、本県にも「北信越ベースボールチャレンジリーグ」に参戦する独立チーム「信濃グランセローズ」が結成誕生した。
法人名は「株式会社長野県民球団」だが、「グランセローズ」は、Grand(壮大な、気高い)とSerows(カモシカ)との合成造語で、長野県を代表するチーム名としては最適だ。
初代監督に元日本ハムファイターズの木田 勇氏が就任、長野オリンピックスタジアムを本拠地に連日善戦を展開しているが、4月の開幕以来昨日現在、16戦3勝11敗2分とその戦績はあまり芳しくない。こうした現状を歌で応援したいと昨日中野市の「晋平少年少女合唱団」の指導者山崎 浩氏が作詞作曲した「輝け!信濃の空に」と題した応援歌を発表した。
 ♪不屈の闘志飛び散る汗/勝利を掴むその時まで/誓いを胸に/われらが友よ
歌のもつ場外からの大きな戦力に期待したい。
本年4月発足したばかりの「北信越BCリーグ」
  ・富山サンダース ・石川ミリオンスターズ ・新潟アルビレックス
いづれも歴史も浅く県民に浸透していないため、人気も実績も経営もいまいちの感がするが、これから10月までの間全72試合をいかに闘うか、いかに勝率を高めるか、観客動員数を上げられるか各チームとも抱える課題は多い。
折角誕生した「信濃グランセローズ」。県民みんなで盛り上げ、長いスパーンで暖かく見守り、大きな夢を描きながら応援していきたい。