私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

公正な審判

2008-01-07 08:35:15 | weblog
昨年9月に豊田市総合体育館で行われたハンドボール北京五輪男女アジア予選の試合をめぐって、中東の審判員による不公平な判定(いわゆる「中東の笛」)が相次いだとして日本と韓国がIHF(国際ハンドボール連盟)にクレームをつけた。意図的かどうかはわからないが、画像を見る限り確かに中東側に有利な判定が続出し、その結果日本チームは敗退し北京五輪出場資格を失ったのだから異議を申し立てたのは当然といえば当然だ。
日韓側の申し入れに対してIHFは、男女ともアジア予選のやり直しを決めたが、AHF(アジアハンドボール連盟)はこれを拒否したというもの。その理由は、「IHF内にアジアを分裂させようとする意図がある。これまで日本もクエートも一枚岩でやってきたのにそれを崩そうとする勢力がある。来年の役員選挙でアジアを分断すれば有利になると考える人がいる。」と矛先をIHFにぶっつけ、疑惑のもたれた審判問題については「審判に不満があるのなら試合後提訴すべきで時間が経ってから文句をいうのは理解できない。」と一蹴した。
AHFの対応はなんと横暴なものか想像できる。少なくとも国の意思として審判疑惑を申し入れ、ビデオ等により科学的に不正が証明されているのにこれを無視する態度が許せない。そういえば数年前ヨーロッパでは、サッカーのレフリーが買収されて不正な審判を行ったケースがあったばかりだ。
「スポーツは同質文化」といわれるとおり、国や人種、性別、信条等を超越した平等なルールと公正な審判によって運営されなければ、感動をよぶ競技など期待できない。