木炭画によるクロッキー会(12月7日)を前に、とにかくこの画材に慣れることが一番と、
その木炭での試し描きをやっております。
長い間台所で活躍してくれたお鍋です。
廃棄予定で玄関口に置いていたものを机上に戻し、最後の一役をやってもらいました。
鞄は正に目の前にあった自分が使用中のものです。
金属と布の質感は、時間さえあればそれなりに出せるようです。
調子に乗って生意気にも、下の長谷川等伯の「松林図屏風」(部分)にも挑戦してみました。
水墨画の朦朧とした情景を木炭でも表現できないか、との思いからです。
こちらはほぼ1時間、まあ、できないことは無いが・・・といったところでしょうか。
実は、この二つの絵、描き終わってすぐ写真にした一時的な絵です。
木炭の場合、紙への接着が出来ず、
乗せた木炭がすぐに剥がれてしまうからです。
消すのには容易とはいえ、
クロッキーの練習紙の場合、紙を重ねただけでムラができてしまうのです。
木炭を紙に着ける定着材もあるようですが、そこまでは、というところであります。
木炭画専用の木炭紙というものがあるようですが、
これを使っても、保存の難しさは変わらないとのことです。
黒鉛を使った画材(グラフストーンなど)では、ある程度の保存にも耐えるようです。
時間的には先週の10分より少し掛かっていますが、それにしても短時間にこれだけ描ければ凄いの一言です。松林も良いですね。
やはり細部まで自分の納得した絵にするにはそれなりの時間がかかるのは止むを得ないと思います。
木炭が長持ちしないのが残念ですね。
そもそもクロッキーは、動態を瞬間的に捉えるところから来ているのでしょうから、概略の状態が捉えられれば良いのでしょうね。
これだけ完全な状態に仕上げるのはもうクロッキーの域を出ていると思います。
ブログを見ながら改めて基本的な考えと実践の実態を実況中継のように垣間見させてもらっています。
作品から上達の履歴が記録されて楽しいですね。
その観点からも、12月7日のクロッキー会、その状況とその後のアップを楽しみに待ちたいです。