
朝本ら介有明の月と見流万て二よし野のさ登二婦連るしら雪
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
(小倉百人一首31番歌 坂上是則 高木厚人先生「大字かな入門」臨書)
あとしばらく書道の臨書をアップします。
先月30日、毎日書道展(国立新美術館)を見てきました。
日ごろからいろいろ教示してもらい今回も案内してくれた友人の、
そのまた高校以来の友人の方が、今回、本展[書友]に昇格なされ、
その記念すべき作品も拝見することが出来ました。
皆さんの、それこそ書道人生をかけられた渾身の力作揃いで、
大きな感動と刺激をいただきました。
堂々たるもの、
華麗なもの、
素朴で味わい深いもの、
鋭利なもの、
暖かいもの、
墨絵とは全くちがった絵のようなもの、
丁寧極まりない写経などなど
そのどれもに趣向を凝らしてあり、感嘆しきりでありました。
いま私がお手本にしている高木先生の「大字かな入門」なる本のオビに
“墨の潤渇で美しい景色をつくる それが「大字かな」書道です。・・・”という言葉があります。
本書道展の会場は、まさにこの言葉そのものの、美しい景色に満ち溢れた空間でした。
ところで我はといえば、ショボンでありますが、いじけない、いじけない、と思いおる次第です。