古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

振り飛ばしの練習

2023-10-02 06:59:20 | 水彩技法

なんじゃらほい!と思われたことと思います。
これも柴崎春通先生のyoutube水彩画講座 超基礎編#16の“振り飛ばし”にチャレンジしたものです。

画面に絵の具を点状に散らせる技法です。
絵の具を含ませた筆先(丸筆)を、手首を使って“振って、止めて、飛ばす”やりかたです。
補助となるものは一切使わず、正に筆一本での作業です。
それもただ漫然と散らすのではなく、思ったところ(特に方向)に、思った形状のものを、思った量だけとなると、
そのコントロールは大変むずかしいものです。

私もかっては、画面の上に筆先を置き、
筆の付け根付近を、指で軽くトントンと叩く手法はやったことがありましたが、
今回のように大胆に飛ばすやりかたは初めてでした。

先生のデモを何回も見なおし、とにもかくにもと実践してみました。
含ませる絵の具は“たっぷり”、筆を握る位置も“上の方”が基本とのことです。

色を変えつつ画面中央付近から四周に飛ばしてみました。
コントロールの主な課題は飛ばす“方向”で、遠近や幅などは問わないことにしました。
この際、画面はそのままで動かすことなく、手首の操作だけでその方向を変えることに。
握り方を変えたり、止めた時の筆と手の関係が、
筆先手後(飛ばす方向に向け筆が手より先にいく)であったり、
あるいは逆の手先筆後になったり、いろいろと・・・。

筆は丸筆18号、水彩紙はF6サイズ、
画面の高さはおおむね胸あたり、そこでの画面との距離は15~20㎝、
筆の高さも画面から4~5㎝といったところでしょうか。

結果、やはりむずかしく、なかなか思ったところには飛んでくれません。
が、飛ばす方向によって比較的うまくいくところと、そうでないところがあり、
自分の場合、左側や左上の方向の操作がかなり難しく感じました。
また、手前(下)は、自分に飛び散ってくるのを本能的に避けているようです。

今回は方向に集中しての練習で、多くが線状になっていますが、
まずは、その感覚の触り(さわり)の一端には触れえたのかな、と。
でもこの種の技法は、作品本番では怖くてなかなか使えないものです。
本技法の持ち味である“偶然”を楽しみながら描けるようになるのは、
まだまだ、ずっとずっと先のようです。


[お知らせ]
私もお世話になっている「新百合絵画研究会」の、今年度の作品展を、
川崎市麻生区市民ギャラリーで、
9月29日(金)から10月4日(水)まで
午前10時から午後5時まで
開催しております。
小玉精子先生の作品のほか、総勢23名の方々の作品が46点、どれもが力作揃いです。
私も、「本展 昨年度の準備光景」(2022.12.12付拙ブログ)と
「菜の花街道をひた走る8000系」(本会直前に描き直したもの 下掲)を
出させていただいています。
10月3日(火)と4日(水)の午前中は受付の担当をしております。
お暇がございましたらお出かけくださいませ。








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2 コメント

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Unknown (サガミの介)
2023-10-02 07:15:48
えっ!?これってチョー近代作品じゃないですか?
こういの自分でも出来るんきゃないかな、と思いつつ説明を読むと、そう簡単なものではないようですね。
確かに作品のカラフルな点描一つ一つに勢いと主張を感じます。
振る絵の具の配色、方向、力の入れ具合、たくさんの要素が組み込まれているのでしょう、花火のように綺麗です、勢いがあります。
やってみようかな・・・。
展覧会、お仲間の皆さんと力を合わせて開催されるのでしょう、ご盛会を祈念します。
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Unknown (mori)
2023-10-02 07:16:51
色々な技法があるものですね。
考えてみると、自然の中にこの様な状態は一杯あると思います。例えば水しぶき、風に吹かれた雪、雨等々。いわゆる描いたでなく自然に近い状態で活用できそうですね。
又何か形を想像しながら色合い、角度・方向等に飛ばせば本人も想像もしなかった絵が出来るかも知れません。又楽しみが増えましたね。
最後にギャラリー展の盛況を祈念しております。
返信する

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