この楽器を赤いシャツを着用して弾けば、はっきりと「見える」楽器となるのは勿論です。
オリジナルの「Lava」はこのような製品です。
サイドです。ポジション・マークはありません。
裏面です。
それでは加工にとりかかります。写真ではよく分かりませんが、ボディーと指板の材料色は黒ではなく濃い茶色ですので、本当に「真っ黒」な楽器にするのでしたらこの2点も着色しないといけないのですが、まぁ大体黒ければ目的に合うので今回は取りやめました。もっともその結果この2点にスプレーが掛からないように予備加工が必要となりました。
まずチューナー(弦巻き:普通「ペグ」と呼んでいるのはそのツマミのことです)の部品を全部はずし、弦もまとめてサウンドホールに突っ込んでから指板全体をマスキングテープでカバーし、ボディーはポリ袋(世の中で「ビニール袋」と呼ばれている袋の大半はポリエチレン製またはポリプロピレン製ですので、材質が不明な場合は「ポリ袋」と呼ぶべきでしょう・・・余計なことですが・・・)を被せてしっかりと封をしました。
この状態で黒ラッカーをスプレーし、しばらくしたらポリ袋をはずします。ブリッジが光っているのは4本の弦が外れないようにテープ止めしてあるためです。
一方、とりはずしたチューナーのパーツのうちマスキングをしたステム(軸)と両側のブッシング(ワッシャー)を台紙に載せてからスプレーします。
スプレー後はこうなります。
マスキングテープを取り去ったステムとほかの部品を並べました。オリジナルのチューナーに付いていたM3X20mmのクロームメッキネジは黒クロメート(クローム染色)のネジに替えたのでこれはスプレーせず、そのまま使います。
なお右は今回使ったマスキングテープの使用残りですが、あと10台くらいは加工できそうです。
チューナーの部品を組み込みます。
ステルス・フリーの完成です。指板のポジション・マークとボディー内部のラベルは敵のレーダーに捕捉されるので黒い揮発性マーカー(これを「マジック」と呼ぶのはU洋行の陰謀かもしれません)で塗りつぶします。
そのかわりサイドにポジション・マークをつけました。5,7,10フレット位置の指板側面に直径2ミリ程度のドリルの刃で軽く皿もみをし、その中に修正液を流せば出来上がりです。
そして裏側です。ネックが光りすぎているのがステルスとしてはネックかも。
実際の演奏ではこんな具合です。
どうしてまた黒く、、、
岩石、、、ですね♪
カラーリングの楽しみもあったのですね☆
あれ? ウクの音だけ聞こえてくるよ。
調子に乗って弾いていたらスポットライトが当たり、
なーんだMATTさんじゃないの。
以前、アクリルでできたウクレレがありましたが、あれは結構重たいことと音も良くなかったために消えました。さすが「透明ウクレレ」です。
私の場合はいつもの癖で思わずナイルガットを張ったら耳なし芳一 状態ですから気を付けないと。
もしもステルス塗装に失敗したら?その時は、捨てるっす。 汗。
ちなみにきまさんのところで黒いイラストをつけるとやはり見えません。