MATTのひとりごと

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三題噺:ココ・ヘッド、ココ・クレーターそしてマウナルア(2022年2月5日)

2022年02月05日 | 歴史・地理

先月(2022年1月)のこと、フェイスブックのアカウントに「平行視法による3D写真」をなんと70枚もアップいたしましたが、その中にハワイ・カイにそびえる山を「ココ・ヘッド」と紹介して2枚アップしたところ、ハワイ在住のMACさん(原田真さん)からコメントをいただきました。

MACさんのコメントによるとこの山はココ・ヘッドではなくココ・クレーターとのこと。
そこでグーグル・マップを確認すると

「ココ・ヘッド」となっているのですが、MACさんによるとグーグル・マップにも間違いがたくさんあるので信じないように、とのことでした。
そしていろいろと調べた結果MACさんの言われたことが正しいと確認できたのです。

ネット上には膨大な数の「ココ・ヘッド・トレイル」的な記事が載っていますし、グーグル・マップには「コーコー・クレーター」の場所ははっきりと示されています。これに対し「ココ・ヘッド」関係では「コーコー・ヘッド・ディストリクト・パーク」「ココヘッド・シューティング・コンプレックス」は載っているのですが「ここがココ・ヘッド」とはっきりとした表示は見当たらないのです。

更に調査を進めると「Koko Crater vs. Koko Head, what’s the difference?」という記事がありました。
この記事は「ココ・ヘッド」と「ココ・クレーター」が世の中で勘違いして使われていることを説明して「正しくはハワイ・カイ側から見て左側の山がココ・クレーター(山頂の名前はPu‘u MaiまたはKohelepelepe)で右側のハナウマ・ベイをかかえる山がココ・ヘッド」と説明していて納得できます。

この二つの山は平面写真でははっきりしないのですが、ハワイ・カイ側から見ると明確に「山が二つ」に見えることが分かります。(写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。)


この「二つの山」をハワイ語で「Maunalua(maunaは山、lua:eluaは二つ)」と呼んでいたようでハワイ・カイ側からみた地元の人がそのように呼んだのもうなづけます。
因みに「ココ・クレーター(山頂はプウ・マイ)」の標高は368m、「ココ・ヘッド」の標高は196mです。

ココ・ヘッドの山頂からココ・クレーター方向を望んだ3D写真を作成しました。


3D写真でわかるようにココ・ヘッドの山頂広場には錆びた白い円錐状ものがありますね。
第2次大戦中の砲台にしては華奢なので観光用に設置した望遠鏡の台座だったのでしょうか、もしかしたら日時計なのかも知れませんね。



これに対してココ・クレーターの山頂は極めて急峻です。


いくつかの建造物が見えますが、おそらく第二次世界大戦時の米軍基地の跡ではないでしょうか。
そしてこの基地に機材や兵員を運ぶための線路が麓から一直線に伸びています。
その線路は1942年から1947年という短期間だけ使われ、現在は廃線となっていますが、この急峻な山にどうやって車両を引き上げたのかに興味があります。
まさか動力車で押すか引っ張ったとも思えません。もしかしたらケーブルカーのように山頂からロープで引っ張ったのでしょうか?
いずれにしても現在はこの廃線に沿って登る「レールウェイ・トレイル」という登山手段が盛んにおこなわれているようです。
そのレポートに載っていた写真をお借りしました。

手前右手に廃線跡、その先左手に射撃場、右手に野球場と公園、その先左手にハナウマ・ベイ、右手にハワイ・カイの町、そして一番奥にココ・ヘッドの最高部が望めます。

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ここから三題噺三つめの「マウナルア」に移ります。

今(2022年2月)から約30年前の1993年にハワイへ行った際、仲良しだったベテラン歌手のアンティー・イレーン・アコ・スペンサーと行動を共にしてあちこちでスチール・ギターを弾いてきました。
今思うと、ギャラを貰っているプロの歌手がよくシロートの私の演奏を許したものだと思います。
たとえOKをしてくれても遠慮するのが普通ですね。まぁそのときでも結構な年齢でしたが「若気の至り」ということで・・・・

当時の彼女はウクレレ一本で歌っていたので、邪魔にならない程度にスチールを合わせていました。
演奏場所としては現在のザ・カハラ・ホテル・アンド・リゾート(当時はカハラ・ヒルトン)のような場所でした。

その際、アンティー・イレーンが「最近息子のブルースたちがグループを作ってハワイ・カイのロイズで演奏しているので聴きに行こう。」と連れて行ってくれました。

現地に着いて彼らにあいさつをして演奏を楽しんだときにグループ名を尋ねたところ「マウナルア」とのこと。その意味は「地元の山の名前だよ」とのことでしたが、今回の一連の調査?でその意味が分かった次第です。
そしてこの出来立てホヤホヤのグループがいまや人気絶頂のグループ「マウナルア」だったのです。

そして彼女の息子ブルースは2009年にグループを離れ、ソロ活動をしています。
この写真は若かりし頃のブルースです。

1995年のNUA参加のウクレレ・フェスティバルの際、打ち上げパーティーにアンティー・イレーンのグループに演奏してもらったのですが、これ以降彼女と会っていないので消息は分かりません。

ただ、ベースのヘリーン・ウッドワードが最近もアレン・アカカ達と演奏しているので彼女に尋ねればわかると思っています。


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