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(以前の記事に追加しました)
仙台のウクレレ友達、山田さんのご紹介により「せんだいFMいずみ」というコミュニティーFM局でハワイアン音楽専門の1時間番組「ハワイアン・パラダイス」を開始してから間もなく3年目が終わろうとしていますが、本日3月末までの録音が完了し、仙台に発送いたしました。この間に原則として一回1アーティスト(またはグループ)をご紹介してきましたので、9回の特集番組を除いて140組以上のアーティストをご紹介した計算になります。
いままで放送したプログラムの全貌をプログラム一覧表(縮小表示された場合は「拡大ボタン」を押してください)に掲載いたしました。
最初の1年は1週目が男女ソロ歌手、2週目がグループ、3週目がインストゥルメンタル、4週目が日本のアーティスト、5週目が特集でしたが、2年目に入ってからは1週目が女性歌手、2週目が男性歌手、3週目がグループ、4週目がインストゥルメンタルとなり、日本のア-ティストは5週目に移動しました。
ハワイアン音楽関連だけでよくもまあこれだけたくさんのアーティストのアルバムを持っていたものだと、我ながら感心しています。(自己満足!)
2004年度の1年だけは地元のFM世田谷でも放送してもらえましたが、現在はまた仙台だけになりました。4月以降の予定は分かりませんが、継続が決まりましたら、趣向をあらたに進めたいと思っております。
どこかほかのコミュニティーFM局でも扱っていただけるとハワイアン音楽普及のお力になれるのですが・・・・ちなみにオリジナル音源MDはすべて私の手元に保管してあります。
なお番組専用ブログ(リンク参照)もあるのですが、番組をつくるだけで力尽きてしまい、なかなか更新ができません(汗)なにしろ一回分(58分)を製作するのに3~4日かかりますので・・・・
ここでちょっとだけ番組制作の舞台裏をご披露いたしますね。
まず、アーティストを選ぶのですが、基本的にはCDとしてリリースされたアルバムが2枚以上あるアーティストでないと1時間番組(実際には58分00秒)をカバーできません。やっと2枚のアルバムを揃えたら半分以上のコンテンツが重複していた、なんていうことが結構ありますので、そういう場合はアーティストの選定からやり直します。
LPやSP時代のアーティストでも是非ご紹介したい、という場合はLP、SP,カセット等からひとまずCDに落とします。しかし、古い盤やカセットの場合はスクラッチノイズやテープヒスが含まれる事が多く、FM番組ということを考慮して採用を諦める事もあります。
次に一曲ごとの演奏時間を測定します。たとえアルバムに演奏時間が印刷されていても残念ながらデタラメのものが多く、正確な場合でも表示された時間が正味の演奏時間なのか曲間(大体3秒程度)を含んだものかがわからないため(たかが3秒と言っても17曲合計すると50秒も違ってしまい、正確なプログラムができない)なのです。
「17曲」というのは私が設定したフォーマットにおける1プログラムでの最大曲数なのです。最近の演奏ですと1曲あたり3分以上の演奏時間はありますので17曲で51分以上となり、58分との差7分をナレーションに充てます。でも少し前の時代の演奏は2分~2分半というものが多く、2分半としても8分以上も余計にしゃべる必要が生じますが、これだけの時間をしゃべることはムリですのでやむを得ず曲数を増加させます。(今までの最大曲数は23曲という番組がありました。)
次の問題点はそれぞれのアーティストの情報入手です。ジャケットに書かれていればそれを使いますが、それだけでは不足なので手持ちのハワイアン音楽図書類やインターネットを捜し歩きます。これが結構大変です。さらにそれぞれの曲の作者名、歌詞とその意味、曲の背景等を調べ、ナレーションを組み立てるわけです。
最後の難関はこれらをまとめて57分58秒から58分00秒の間に収めないといけないことです。番組をスタートして12回あたりまでは番組の最後で音楽をフェードアウトさせていたのですが、それ以降はフェードアウトなしで上記範囲に収めるように苦心しています。なまじっか原稿を用意すると時間の過不足が発生します。このため私のナレーションはストップウォッチ片手にすべてをアドリブというか「出たとこ勝負(笑)」でしゃべります。
これだけは自分でもスゴイなぁ、と思っています。なにしろ13回以降の140回分は上記の3秒程度の誤差に収まっていますから・・・・
よく「毎週仙台まで行くのは大変ですね!」と言われますが、ノーギャラなのに(涙)一回2万円も掛けて行っていたら150回で300万円も使うことになります。実際には我が家の地下室(既出)の「スタジオ」で録音したオリジナル音源から作成した放送用音源MDを毎週仙台へ送っています。しかし、ほとんどの機材が10年~40年経った年代モノのため、フェーダーやセレクターで起こる接触不良を騙し騙し使ったり、部品故障で次々とアンプが飛んでしまうのをとっかえひっかえ使うという対応をしながらの録音で、番組録音のまえには必ずどれかの機材の調整をしてから取り掛かるのが「儀式」になっています。幸いにしてコミュニティーFM局の音だしはすべてMDになっているので助かります。以前担当していた衛星放送ではFM東京のスタジオを使用していて、音源もすべてDATになっていましたので、高価なDATデッキを2台そろえましたが、それに比べるとMDデッキのほうが多少安いのです。・・・といってもこれを2台購入したのは今回の最大の出費で、償却するアテもありませんが・・・(涙)
ただ、MDになったおかげで編集が大変簡単になりました。これはほかの手段ではハードディスクの使いやすさに相当し、しかもメディアの単価が60円程度ときわめて安いことです。これを開発したソニーの技術陣に対して掛け値なしに感謝しておりますし、各コミュニティーFM局の音だしにつかわれていることも当然とおもっています。もっとも最近のi-podの大攻勢の影響でMD機器の新機種が出なくなったことにより、MDメディアの価格も上昇に転じるのではないかと危惧しております。我が家に大量に保管されているベータ方式や8ミリのビデオ、そしてDAT等のソニー開発製品と同じ運命をたどるのでは、と心配しております。
話は飛躍しますが、2006年は次世代DVD機器が発売される年なので、はたしてソニー・松下陣営のブルーレイ・ディスクと東芝・NEC陣営のHD-DVDのいずれが生き延びるのかに注目しています。
オリジナルMDの録音レベルは「0VU(ゼロ・ブイユー)」すなわちレベル・メーターのレッドゾーンには入り込まないレベル(瞬間的には入りますが)で記録します。この状態ですとS/N(信号レベルと雑音レベルの比)が大きくとれ、しかもレベル・オーバーによるクリッピングひずみもないので最もきれいな録音ができます。このときのレベル監視は古~いカセット・デッキに付いているアナログのレベル・メーターを利用します。最近の民生用の機器に付いているディジタル・レベル・メーターは一種のギミック(ごまかし)で、レベルのステップが粗すぎて目的には合いません。
しかし、放送局でオンエアするするときの基準レベルは-10VUと10デシベルも低い(約3分の1の音量)ので完成したオリジナルをさらに-10VUになるようにコピーし直します。これで音源作成作業は完了です。実際にはMDに情報を記録したジャケットを作って完成しますが・・・
一方使用する全曲の情報(曲名、演奏者、作詞・作曲者名、演奏時間)を記録したQ(正しくはcue:手掛かり)シートを作成します。本来はこれに基づいて著作権使用料の申請をしたのでしょうが、現在はいちいいち申請せず何の曲を使っても構わず、一定額を局から支払っているのであまり重要ではないのでしょう。でも自分自身でプログラムの管理をする際に役立つので相変わらず作成しています。管理ファイルでは全部のプログラムのQシートだけでなく、曲目のアルファベット順による索引もできるようにしました。でもリリースされたアルバムに記載されている作者名がデタラメなのにも驚かされます。全く同じメロディーでありながら異なる作者名がクレジットされていると、どちらが正しいかを判断することができません。「著作権使用料逃れ」の目的でしょうか、やたらと「トラディショナル」と表記しているアルバムも数多く見受けられます。
各地のFM局に「こんな番組です」とご紹介し、その局での採用を検討して頂きたいと思い、今までの全プログラムをMP-3で収録したDVD(1枚に6年分:300時間以上が収録できるのでまだ余裕があります・・・)を作成してあります。本来でしたらこのDVDを皆様に聴いていただきたいのですが、著作権法の壁により実現できないのが残念です。
ハワイミュージックの一つの特徴として、同じ曲をそれぞれ違った形で演奏することでしょうか。いろいろな人が真似ではなく、自分の好きな形で演奏しているように思えます。
いつまでも、放送が続くことを願っています。
ところで今年からハワイアン音楽も少しは覚えたいと思います。よろしくお願い致します。
以前衛星放送「ミュージックバード」でハワイアン番組を担当していたときはディレクターやエンジニアはすべて放送局側に居たのですが、今回は何から何まで自分ひとりでやるので死にそうです(笑)。
オメデトゴザイマス!!素晴らしいですね。
ちょっと舞台裏を覗かせて頂いて、製作のご苦労が伺えます。
放送を楽しみにされているかたが、大勢いらっしゃると思います。200回記念、300回記念番組を目指して下さい!!
当時はちょっとした思いつきから始まった話でしたが、もう丸3年ですね。いつも楽しみに聴かせていただいております。
番組としての内容はもちろん、音質も素晴らしく、ハワイン音楽の集大成音源として史的価値も大変なものだと思います。
今度、節目の記念イベントでも出来たらいいですね。
私もまさか3年続くとは思っておりませんでしたが、ここまで続けさせていただくと欲が出て(それがイノチ取りかも・・・)いっそうのめりこんでおります。
ぜひ局のほうにもよろしくお伝えください。
よく考えるとこの放送がまともに聴けるかたは山田さんのお近くの皆様だけなのですね・・・・・
「記念行事」いいですね、今度は本当に局に参上して公開放送なんていうのも面白いかも知れませんね。FM世田谷で放送していたときにはカマテツさんをはじめ毎月いろいろなゲストにスタジオまでお越しいただき、ナマ演奏で盛り上げていただきました。
MATTさんがMD作成作業中に、間髪をいれず数回メールのやりとりをさせていただいたことがありますが、大変ご迷惑であったと、反省しております。
コミュニティーFM局についても触れておられますが、私が相手を間違っていたような(>_<)
寒さも一層厳しくなりますので、ご自愛ください。
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※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
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注意事項は、守りましょう!!(苦)
寒さが、厳しくなりますので、どうかご自愛ください!!
全然記憶にありませんからなかったんでしょう!
顔文字の実験ありがとうございました。
どうなるのかがやっと理解できましたので・・・