MATTのひとりごと

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ランデブー・イン・ハワイ/オータサン完全ソロ・アルバム(2015年7月8日)

2015年07月08日 | オータサン

レジェンダリー2
  
  2015年に入ったある日、オータサンから「コバヤシさん、ボクあのレジェンダリーの続きを録音することにしたので、今練習しているところなの」という電話がありました。 
 
  実は前年(2014年)にオータサンは持病の腰の痛みを押してハワイ大学本田準教授の主催する「日布文化交流会」のために日本に出かけたのですが、旅先で持病を悪化させてしまい、ハワイに戻ってから手術をする羽目に陥るとともに、それ以降のハワイや日本での演奏予定をすべてキャンセルせざるをえなくなるという出来事がありました。

  その後オータサンにとってかけがいのない友人であった中村順一氏や山口軍一氏たちが世を去るという出来事もありましたが、特に山口氏はオータサンが1960年代に米海兵隊仕官付きとして日本に駐留していたころから故・灰田有紀彦、故・早津敏彦両氏とともに大変お世話になってきた友人でしたので、オータサンにとってはかなりのショックだったことと思います。

  灰田氏のおかげでビクター・レコードから最初のソロ・アルバムを出したこと、そして山口氏のおかげでポリドール・レコードからラテン・アルバムを出したことなどもあって1962年にハワイに戻るに際してポリドールのスタジオでお世話になった友人たちを前に2時間を超える録音を残し、その中から45分程度の録音をアルバムにした「レジェンダリー・ウクレレ」が36年後の1998年1月にリリースされました。(Sun Brain SCCA-5)

  このあたりのいきさつは私のサイト「正巳のジャム・セレクションズ」の中の記事をご覧頂きたく思います。
 この記事は私にとって最初のネット掲載の記事でした、これ以降たくさんのアルバムを「ジャム・セレクションズ」で紹介していましたが、その後ブログの発展によって「ジャム・セレクションズ」は打ち止めといたしました。


  山口氏の肝いりで1998年にリリースされたこの「レジェンダリー・ウクレレ」は36年も前に録音された演奏にもかかわらず、再生した人たちに対しては今、目の前で演奏しているように新鮮に聴こえたただけでなく、「ウクレレ」という楽器一台でこれだけのソロ演奏ができるということを認識させられた人たちに大きなショックを与えました。

  ご本人に確認すると否定するのですが、山口氏の死去の報を受けて、オータサンはこの「レジェンダリー・ウクレレ」のアルバムを聴きなおし、今ならこの演奏を上回るソロ演奏ができると確信し、練習を開始したことと想像します。

  さいわい、手術後のリハビリ中ということは自宅に籠ってソロの練習をするのにはもってこいの条件だと思いますので、選曲したり、アレンジしたり、そして練習したりの毎日だったことでしょう。

  当初オータサンが「レジェンダリーの続き」と言ったのには彼なりの思い入れが有ると思います。
いつも日本にはデュオやトリオのユニットとしてやってくるのですが、それぞれの会場ではまずオータサンが一人で登場します。
「ハワイから来ましたトシヨリのオータです。」という挨拶でまず笑いを取り、続いてボソボソという語り口で次から次へとジョークを飛ばすのですが、なぜか会場より先に自分から「アッハッハ!」と笑ってしまうので、会場が大変なごやかになるため、オータサンのこのコーナーを目当てに来られるファンも多いようです。

  もともとオータサンがワイキキのホテルで演奏しているときにはこのスタイルが普通でしたので、お客さんとのやり取りを楽しみながらの演奏スタイルがオータサンの真骨頂と言っても過言ではないでしょう。

  過去に80以上のアルバムをリリースするというポピュラー・ミュージシャンのなかでも最大級のリリース数を数えるオータサンですが、このワイキキのホテルでの演奏に代表されるような「無伴奏の完全ソロ・アルバム」というのは極めて少ないのです。
過去にリリースされたアルバムで代表的なものとしてはこの写真左の「Hawaiian Time/Ukulele Solo (Victor Entertainment VICP-63036 2005年)」があり、発売後10年経過してもいまだにオータサン・アルバム中でのベスト・セラーを続けています。そして写真右は同じ時期にハワイでリリースされた「All By Myself/Ohta-san (M&H Hawaii MHCD-2421 2004年)」で、これも一度ジャケットを改装して売り続けているようです。中央のCDはもちろん「レジェンダリー・ウクレレ」です。


  ただ、この左右のアルバムともに演奏自体はオータサンただひとりですが、曲によってはオータサンが二重・三重の録音をしているトラックが含まれていますので本当の意味での「一台のウクレレによるソロ」ではないのです。

  オータサンが「レジェンダリーの次」と言った背景には「純粋のウクレレ・ソロ・アルバム」が作りたかったのだと思います。

  CDではなくDVDのアルバムではやはり同じ時期にリリースされた「ソロ・ウクレレ・イン・リアル・ハワイ/オータサン(ビー・ツー 2004年)があります。
これはオアフ島各地に出かけけて現地録画した本当の意味での「ソロ・アルバム」ですがCDではないことと、せっかく空撮まで交えた素晴らしいできばえのBGVなのですが、宣伝不足のため絶版になってしまったこと、そしてオータサンも気楽に演奏しているため、オータサンが真剣に目指している「レジェンダリーの次」には該当するとは思えません。もっとも、もし中古市場ででもこのDVDを見かけたら是非購入することをお勧めします。いろいろなシーンが選択できることで、オータサンの手元だけのアップという貴重な映像も全曲に渡って見られますので。


「SOLO UKULELE」

  オータサンが「録音することになったヨ」というので「是非立ち合わせて!」と言ったのですが、いつものオータサンと同じく全15曲をすべてワンテイクで録音してしまったのでわずか1日で録音が終了し、残念ながら立ち合わせてもらうことができませんでした。

そしてオータサンが自費で作成したアルバムをプレゼントしてくれました。アルバム・タイトルはなぜか予想した「レジェンダリー2」ではなく「ソロ・ウクレレ」となっていましたが・・・・

  それとともに「コバヤシさん、これをビクターから日本向けにリリースするように働きかけてもらいたいのだけど」という依頼がありましたのでビクターと緊密な連絡を取るとともに、ちょうど私自身が日本に一時帰国する時期でも有ったのでビクター・スタジオでのマスタリングにも立ち会うことになりました。

  この自費製作アルバム「Solo Ukulele」のジャケットは上記のように黒を基調とした大変地味なものでしたが、それよりも曲順や曲のタイトルが気になりました。


  まず目に付いたのはオータサンの5曲のオリジナル曲がすべて10トラック以降に押し込められていることでした。かろうじて14トラックだけは違うのですが、これだけの数の曲が集まると聴く立場から言えば「馴染みのない曲の連続」になりがちですのでぜひ分散させたいところです。

  それからミスプリントが8トラックから10トラックにかけて見受けられます。8はもちろん「Ku`u Pua I Paoakalani」ですし、9は「Kaulana Nā Pua」(aの上にカハコーが付きます)、そして10は「Ho`ohiamoe」がひとつの単語なのです。
  それ以外にも7を「Hawaiian Wedding Song」としたのはオータサンのスタッフが馴染みのあるタイトルを選んだのだそうですが、この曲を作曲者が作ったときは「結婚の歌」ではなかったし、このアルバムの演奏は歌詞もついていないインストゥルメンタルなのでオータサンとしては作曲者に敬意を表して「Ke Kali Nei Au」にしたいというご要望でした。でも結果としてビクター盤ではこの「Ke Kali Nei Au」をメイン・タイトルにはしてもらえたのですが、やはり「Hawaiian Wedding Song」がサブ・タイトルとして付くことになりました。
  もうひとつ2の「Beethoven's 5th」もちょっと大袈裟です。以前日本のウクレレ雑誌に「ベートーベンの第9交響曲を弾こう」というのがあったので、中身をみるといわゆる「歓喜の歌」の部分だけを2部で演奏するだけのアレンジで、これで「交響曲第9番」と謳うのはいかがなものかと思ったことがあります。オータサンの「Beethoven's 5th」も同様で、わずか1台のウクレレで交響曲が演奏できる道理は無く、しかも全曲でもないので、ビクター盤では「Theme From Beethoven's Symphony 5th」としてもらいました。

アルバムのタイトル

  上記のようにビクター発売のアルバム「Hawaiian Time」はオータサンのアルバムでのトップ・セラーを続けていたので、今回のアルバムもそれと対比できるようにと「Island Time」という案をビクターが提案しました。

  オータサンとしてはたとえ日本で売るから関係ない、とは言うものの、Hawaiian TimeもIsland Timeもなんとなく「新聞のタイトル」のように思えたのではないでしょうか、ぜひ「Rendezvous In Manoa」とか「Rendezvous In Hawaii」に変えて欲しい、とのご希望が返ってきました。

  すでにビクター・サイドはすべての作業を「Island Time」で進めていたのですが、オータサンの希望とあってデザイナーをはじめ、すべてのスタッフが休日返上で(たぶん)作業した結果7月8日の発売日に間に合うことになったのです。
 

ランデブー・スタジオ

  オータサンが「Rendezvous In ...」にこだわった理由のひとつに、 長年にわたってオータサンのレコーディングを手がけてきただけでなく、アレンジに、バックの演奏にと大活躍してきたミュージシャンのピエール・グリルがマノア谷の自宅に設置している「ランデブー・レコーディング・スタジオ」があると思います。

   実は私は以前にもランデブー・レコーディング・スタジオに行ったことがありました。
それは1992年のこと、オータサンが「今から録音があるので見に来る?」 というので一も二もなくついていきました、というかオータサンのクルマに乗せてもらって向かいました。
ホノルルのダウンタウンの一角、倉庫街のなかにそのスタジオはありました。きたならしい建物の外見とはうらはらに内部の設備は最新のもののようで、スタジオの名前も「ランデブー・スタジオ」というしゃれた名前でした。

  スタジオの主はフランス人のミュージシャン兼レコーディング・エンジニアのピエール・グリル。録音していたアルバムはロイ・サクマのプロデュースになる「Where Is My Love Tonight」でした。
 
  レコーディングに参加しているミュージシャンはオータサンのほかライル・リッツがベースで、ナンド・スアンがギター、そしてときどきピエール・グリルがキーボードで、という顔ぶれでしたが、この日はライル・リッツが不参加でした。

  後から考えると我ながら大胆なことをしたと思うのですが、なんとその録音中のスタジオにビデオカメラを持ち込んで録音風景を撮影してしまったのです。おそらくプロデューサーのロイ・サクマも内心では注意したかったのでしょうが、なにせ彼のお師匠さんであるオータサンがわざわざ連れてきた人物(私)なので外見はにこやかに応対してくれた記憶があります。

  そのときのビデオは大変貴重なので大切にしまっておいたのですが、あまり大切にしたので場所を忘れてしまいました(汗)それはともかくこのアルバムの出来もすばらしいのでまだお持ちで無い方は是非お求めになることをお勧めします。mele.comでは「廃盤」となっていますがロイ・サクマのサイトでは購入できると思います。 

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録音の現場に立ち会えなかったのを不憫に思ったのか、オータサンは後日わざわざ私をランデブー・スタジオに連れて行ってくれました。

もう倉庫街からマノア谷に移って17年になるそうで、倉庫街とは打って変わった姿のスタジオです。崖を利用したステップ・フロアーのスタジオで写真右は持ち主のピエール・グリルです。

  遥かかなたにマノア谷の住宅が並んでいて、のどかな風景が広がっていました。

  さっそくオータサンとなにやら打ち合わせが・・・

当日の録音もこの場所でおこなわれたのでしょう。

このマイクに見覚えがあったのでノイマンのU47と思ったのですが違いました。

  おなじみのノイマン・ロゴではなくWagnerのロゴで、しかもモデル名もU47wとなっていました。
もともとコンデンサー・マイクの最高峰であったノイマンのU47は1948年代後半に製造が中止されましたが、このマイクの復活を図ったGunter Wagnerが約40年後に発表したのがこのU47wでそれ以来200台以上のマイクが製造され、各地の録音スタジオで活躍するようになったのです。
右がノイマンのU47、左がワグナーのU47wです。このU47wがこのスタジオにおける過去のオータサン演奏のすべてを捕らえてきたわけです。

  倉庫には2インチ幅テープを使用した24トラック・レコーダーやマルチ・チャンネルの調整卓もしまわれていましたが、現在の「調整卓」はこのようにシンプルなもので、キーボード奏者のピエールならではの75鍵シンセサイザーも置かれていました。

  調整卓に向かうピエールです。

スタジオの備品?としてコンガやドラムセット

 ピアノやハモンド・オルガンB-3(右はレスリーの回転スピーカー・ボックス)もおかれていて

このB-3でジミー・スミスばりの演奏も聴かせてくれました。

ほかにもダルシマーやウクレレも数台あり、写真写りの良いロプリンジのウクレレを抱えたオータサンの写真が「Solo Ukulele」と「Rendezvous In Hawaii」に使われましたが、このウクレレ自体を実際の演奏には使っていません。

  録音する際でもオータサンはピエールとなにやら雑談を交わしていましたが

調整室に戻るとさらにリラックスして雑談に興じていました。

実際の録音に使ったウクレレは、最近オータサンが気に入って愛用しているマーチンのスタイル3チェリー(いわゆる3C)だったのですが、この日は以前ずうっと使っていたスタイル3(いわゆる3M)を持ってきました。
  数年前にウクレレぷあぷあでこのチェリーを弾いたオータサンはすっかり気に入って買うつもりでいたのですが、その直後に来店した日本のファンのかたがそれを聞いて即・購入されてしまったので、オータサンはわざわざ別の店まで行ってチェリーを購入した、といういきさつのある楽器をここのところもっぱら愛用しているようです。

  ウクレレといえば、いまや生産台数では世界一(たぶん)となったKala Ukuleleの創設者マイク・アプテンは若い頃、このランデブー・スタジオで働いていたそうで、いまでもたまに顔を出して新しいウクレレを置いていくとのことでした。

最後に記念撮影です。


ハイレゾ音源

  ビクターやソニーなどのレコード・メーカーは数年前から「ハイレゾ音源」の普及に尽力してきました。
「ハイレゾ音源」とはHigh Resolutionすなわち高解像度の音源という意味で、現在のCDは16ビット・リニアーでサンプリング周波数が44.1kHzのPCMというCD開発当時(1982年)としては最先端の技術を適用しているのですが、その後、スタジオ自体の設備がテープ記録からディジタル記録に移るとともに24ビットリニアーで96kHzや192kHzサンプリングの記録が当たり前になってきたことを受けて、この高解像度の音をCDではない媒体すなわちネット経由での販売で普及させる動きを開始したのです。
  この動きはレコード業界そして音響機器業界全体の動きでもあり、ビクター(ケンウッド)やソニーは両方の分野での製品を出していますし、他の音響機器メーカーも「ハイレゾ対応」の機器を販売しはじめました。
 
  CD開発当時は「人間の耳が聞こえる最高周波数は20kHz程度なのでそれ以上の音を記録するのは無駄であるとともにディスクの容量を余計に使うのでカットする」という方針の下に44.1kHzというサンプリング周波数がCDオーディオの規格(通称レッド・ブック)で設定されました。これによって理論上はその周波数の半分である22.05kHzを超える音の成分はすべてカットされてしまったのです。

  しかしCDが普及するにつれて従来のアナログ・レコードで味わえた臨場感がCDでは不足気味であるという感じを持つ音楽愛好家が増加してきました。アナログ・レコードの場合はCDのように20kHz以上の音が突然消失するのではなく、かなり高い周波数まで自然に減衰しているのですが、本来「人間の耳には聞こえない」はずのこの20kHz以上の成分が臨場感に寄与していることがたくさんの人たちによって認識されるようになったのです。

  アナログである音源をディジタル化する際の「量子化の設定」すなわちサンプリング周波数とビット数と量子化された波形の関係を模式図で示すとこのようになります。(ビクターの資料より転載)

  ビット数すなわちスライスするレベルのステップが約250倍、そしてサンプリング周波数が192kHzのばあいですと約4倍ですのであわせて約1000倍の分解能が得られます。(96kHzの場合ですと約500倍)
   この結果高い周波数領域はもちろんのこと、微小な音量レベルまでもはっきりと分解してくれるわけです。
   このように優れた性質をもつ「ハイレゾ音源」ですが、大きな欠点を持っています。それはCD開発時に苦労したディスクの標準化です。たしかにCD開発当時と比べればDVDやブルーレイという大容量のディスクが登場していますので、それを転用すれば容易にハイレゾ音源を収納することが出来るのですが、これらのディスクをつかった「ディジタル・オーディオ・ディスク・システム」を標準化することは不可能に近いのです。
  世の中が映像中心、それも4Kとか8Kといった高解像度の映像に邁進している時代にオーディオだけのディスク標準化に手を出すだけの余裕のある企業や研究機関は存在していないはずです。

  ただ、幸いなことに円盤ではなく半導体による記録が発達し、ブルーレイでも実現できないほどの100GBを超える半導体も比較的安価に入手できる時代となりましたので、円盤にこだわらず半導体メモリーにハイレゾ音源を収納でき、音源自体はネット経由で販売するという方式をビクターやソニーが採るようになったのは賢明なアプローチと思います。
  
  今回、ソニーのハイレゾ対応のウォークマンを入手し、ハイレゾ音源を聴き始めたのですが、年齢とともに高音域が聞こえなくなっているにもかかわらず同じ音源でCDから取った音源とは明らかに違って聞こえることを実感いたしました。これは高音域だけでなく、解像度が上がったことで微細なレベルの音までも聴くことが可能となったためと思います。

  もっともその差は微妙ですので、わざわざお金を出して再生機器を買うのは無駄かもしれません。iPod、iPad、iPhone等でもディジタル音楽を楽しめますが、それらのほとんどがMP3のようなCD品質に比べても10分の1以下の解像度の圧縮音源です。もしこれで十分楽しめるのでしたらわざわざ「ハイレゾ対応機器」を購入する必要はないでしょう。 

マスタリング

  今回たまたま日本に一時帰国している期間中にビクターのスタジオでのマスタリングすなわちCDを作成する際の「原盤作成」の作業に立ち合わせていただくことができました。

  本来であればオータサンの自費制作アルバムCD「Solo Ukulele」 のディジタル音源を使って曲順だけを組み直せば済む話なのですが、今回はハイレゾ音源としても発売を予定しているため、オリジナルの24ビット96kHzで収録したデータをピエールから送ってもらい、それを日本のマーケットに適合するようなCD用の16ビット44.1kHz音源とハイレゾ用24ビット音源に加工する作業がまる一日掛かりで実施されました。

  ビクターのスタジオが入っている原宿のビルの外観です。
 入り口ではお馴染みのHis Master's Voiceに耳を傾けているシンボル犬ニッパーが出迎えてくれます。
 スタジオのあるフロアのレイアウトです。それぞれの担当者に部屋が割り当てられていて、担当者の名前がつけられています。
 今回担当していただいたのはオータサンのレコーディングをいつも担当しているのでオータサンの音をよくご存じのKotaroさんで、かれはサザン・オールスターズやカワイハエのアルバムも担当されているそうです。
  
  スタジオの外側には今まで担当された数多くのアルバムが謝辞とともに飾られていました。
 
  スタジオ入り口前のコータローさん(左)とプロデューサーの森谷さんです。
 
  スタジオで作業をするコータローさん、おもしろいことに各担当者の部屋はそれぞれの担当者の希望で壁の色や機材を決められるとのこと、 いわば「一国一城の主」といったところでしょうか。これにより気分良く作業ができるわけです。
  今回のアルバム1曲めのマスタリングがちょうど終わるところでした。オータサンが一つ一つの音をいかに丁寧に弾いているかがわかります。
 
  調整卓脇にあるスペクトラム・アナライザー(周波数成分分析器)の表示です。明らかに48kHz近くまでの周波数成分が含まれていることが分かります。
線が二本あるのはステレオの両チャンネル成分を表していますが、今回は楽器が1台ですのであまり左右チャンネルでの成分は違わないようです。 
 
  ここでの作業を拝見した後、今回のアルバムの「ハイレゾ音源」を入手して帰宅いたしました。この音源はその後「ハイレゾ対応ウォークマン」で何度も何度も聴いています。

遥かな人へ

  2010年6月にオータサンのベスト・アルバム「ハワイ」(ビクター・エンタテインメントVICP-64848)が発売されました。
 このアルバムの中でオータサンの代表的作品でこのアルバムのタイトル曲でもある「ハワイ」を歌ったのがMegさん、こと渡辺めぐみさんでした。
 彼女はLele de Bossaというデュオ(トリオ)で活躍する傍ら各地でも活発に演奏活動をしています。

  そのMegさんが2009年の日本ウクレレ協会(NUA)50周年行事で来日したNUA名誉会員でもあるオータサンの前で演奏したことがきっかけとなり、この「ハワイ」を含めたオータサンのオリジナル曲に日本語の歌詞を付けるようにオータサンから依頼を受けました。

  そして日本語歌詞をもつオータサン・オリジナル曲のアルバム「遥かな人へ」(非売品)がオータサンのプロデュースとウクレレ、ピエール・グリルのアレンジと伴奏そしてMegさんの歌で作成されました。

 

  このアルバムをオータサンから頂き、何度も聴いたのですが、とりわけタイトル曲である「遥かな人へ」のメロディーとMegさんの作詞が気に入りました。
  
  そして今回「ランデブー・イン・ハワイ」を聴いていて何だか聞き覚えのある曲が含まれているのに気づきました。それが04の「Cool Exiting Melody」で、まさしくMegさんが作詞した「遥かな人へ」そのものだったのです。

  Megさんのお話では、オータサンからメロディーを受け取ったときにはまだタイトルも付けられていなかったそうですので、この「Cool Exiting Melody」というタイトルは英語の作詞者ジェイミー・ホープがそのあとから付けたものなのでしょう。

  いずれにしてもこのきれいなメロディーと素敵な歌詞を持つ曲を皆さんに歌っていただけると嬉しいです。Megさん、ぜひ指導をお願いいたします。

アロハ・ストリート誌

  日本語によるハワイ情報誌最大手の「アロハ・ストリート」に今回日本ツアーを行うオータサンのインタビュー記事が載っていますのでぜひご覧ください。

曲の簡単な解説

    以下はジャケットに掲載した曲目解説の一部です、ご参考にご覧ください。
  

01. メレ・ホオヒアモエ・ケイキ Mele Ho'ohiamoe Keiki (Lullaby) 

 英語のサブタイトルにあるように、この曲は子守唄として作られました。今回収録されたオータサンのオリジナル曲5曲はいずれも歌手でもあるジェイミー・ホープの書いた歌詞が付いていますが、このアルバムで彼女の歌が聴けないのはちょっと残念です。


02. カウラナ・ナー・プア Kaulana Nā Pua

 19世紀末に米国政府によるハワイ王国の米国への併合の動きがあった際、当時の王立楽団ロイヤル・ハワイアン・バンドにも強い圧力が掛かったため、バンド・メンバーの一人がこの曲を書き、リリウオカラニ女王への忠誠を誓いました。


03. ヘエ・ナル He'e Nalu
 これもオータサンのオリジナル曲で「ヘエ・ナル」とは「波乗り」のことです。1曲め同様ハワイ語のタイトルは付いていますが、歌詞は主として英語になっています。サーファーの英雄デューク・カハナモクに因む浜での波乗りを歌っています。


04. クール・エキサイティング・メロディー Cool Exciting Melody

「あなたが部屋に入ってくるときの格好が好き、あなたがおかしなことをやって笑った顔が好き、あなたはしゃれたすてきな歌をおどけて歌ってくれて私を笑わせる・・・・」というラブソング。上述のように「遥かな人へ」の英語版です。

05. クウ・プア・イ・パオカラニ Ku'u Pua I Paokalani

ハワイ最後の女王、リリウオカラニが1895年に米政府に組した組織によってイオラニ宮殿に幽閉された際、花が届けられることだけが許されていましたが、この曲はある日懐かしい彼女の花園からの花が届いたことを喜んで作りました。


06. マイ・スウィート・ヴァレンタインズ・ギフト My Sweet Valentine's Gift
 欧米ではかならずしもバレンタインズ・デイに女性から男性にプレゼントを贈るとは限らず、その逆も結構あるようですが、この曲はもちろん女性からのプレゼントを歌っています。ブランディーの入ったハート形のキャンディーに愛を込めて。


07. ジェラシー Jealousy
 デンマークのバイオリニストでポピュラー音楽の作曲家ヤコブ・ゲーゼが1925年に作った名曲。彼はこの曲の大ヒットにより巨額の印税を手にしましたが、それを若手音楽家育成の基金といたしました。曲は短調と長調が交互に現れます。


08. インスピレーション Inspiration
 ルンバ・フラメンカと呼ばれるフラメンコと南仏のラテンが合わさった音楽を演奏するフランスのグループ「ジプシー・キングス」の代表曲。わが国ではフジテレビ系のドラマ「鬼平犯科帖」のエンディング・テーマとしてこの曲が使われました。


09. クラシカル・ガス Classical Gas

音楽ランキング・チャート「キャッシュ・ボックス」で1968年8月10日の1位を獲得、「ビルボード」でも同じ年の8月3日に2位となったメイソン・ウィリアムスの名作。オータサンは以前リリースしたアルバムにもこの曲を収録しています。

10. 運命のテーマ(ベートーヴェン 交響曲 第5番より) Beethoven's 5th
 もともとどなたでもご存じのオーケストラ演奏での名曲ですので、これをウクレレ1台で演奏するのはたとえテーマの部分だけを採り上げたにしてもかなりの演奏技巧が必要ですが、オータサンはこれに挑戦して見事に弾きこなしました。


11. エル・レリカリオ El Relicario (Fandango)

ピアニストで作曲家のホセ・パディラが作ったパソドブレです。オータサンはこの曲のような細かい音符の連続に対しては他の追従を許さない正確で速い演奏をいたします。副題のファンダンゴはフラメンコ音楽全般を指すそうです。

12. 愛のロマンス(禁じられた遊び)~道化師のギャロップ Romanza - Galloping Comedians (2nd movement)
 「禁じられた遊び」はギター初心者が必ずといって良いほど途中まで挑戦しますが、オータサンはイメージがまったく異なるアレンジで弾いていますので、ウクレレ初心者はこれに挑戦するのも良いのでは。後半はオータサンお得意の「速弾き」で締めます。


13. 帰れソレントへ Come Back To Sorrento
 皆様ご存じのイタリア民謡(作者は居ますが)で、今回収録されたほかの数曲と同様に一つの曲の中に短調と長調のメロディーが交互に出現します。この曲ではオータサンがお得意の親指一本でのトレモロ演奏で曲を盛上げています。


14. ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア Wish You Were Here
 今回収録したオータサンのオリジナル曲の中では唯一の「失恋の歌」。もちろん歌詞がないのでオータサンの演奏からその寂しい気持ちを汲み取ってください。「私のそばにもう一度戻ってきて!一緒に笑って!そばに居て欲しいから」。


15. ケ・カリ・ネイ・アウ(ハワイの結婚の歌) Ke Kali Nei Au (Hawaiian Wedding Song)

この曲は「ハワイの結婚の歌」として知られていますが、オータサンは作曲者に敬意を表して「ケ・カリ・ネイ・アウ(あなたを待つ)」というタイトルにしたいとのことでした。「ハワイの結婚の歌」という題は後年付けられたものですので。

ビクター・サイトでの販売情報

  2015年7月8日の発売にあわせてビクター・エンターテインメントのサイトでも販売が開始されました。
こちらはCD販売のサイト

そしてこちらはハイレゾ音源の販売サイトです。24ビット・リニアーPCM(WAV)と24ビット・ロルレス圧縮PCM(FLAC)が選べますが、まだ保存スペースに余裕があるのでしたらWAVをおすすめします。

いずれのサイトもサンプル音の試聴が可能となっています。

Matsui Ukulele

  上記の「アロハ・ストリート」誌のオータサン・インタビューに登場しているウクレレはオータサンの良き友人のKuni Matsui氏(日本のマツイ・ウクレレの作者とは別のかたです)の手になるディアス・ウクレレのレプリカ(復刻版)です。

  いつもマーチンのタイプ3(マホガニーまたはチェリー)しか弾いていないオータサンですが、今回のツアーではキワヤさんでのワークショップなどでこのディアス復刻版を弾くことにしたのです。

  そしてCDアルバムの発売元ビクター・エンターテインメント社がこれに協賛して自社のサイトでこのウクレレの受注製作を募るという企画があり、オータサン・ライブの来場者にフライヤーを配布するそうです。(もちろんそのウクレレにはオータサンのサインが入ります。)

  現存するウクレレ製作者で一番古いのは1916年創業のカマカですが、ポルトガルからの移民船が1879年にホノルルに着き、乗船していた三人の職人が程なくしてウクレレを作り始めました。そしてそのうちの一人がアウグスト・ディアスだったのです。すなわちディアス・ウクレレはいわばウクレレの原点とも言える貴重なもので、その作品はほとんど現存していないためMatsui氏はその復刻に注力しているかたなのです。
  楽器としてもオータサンが認める音色や弾き心地ですので購入された方に十分満足いただけるのではないでしょうか。
  
   この写真はウクレレの歴史を紹介している「The `Ukulele/ A history」の表紙ですが、二人の女性が5弦のディアス・ウクレレを抱えている様子が写っています。
 
ノイズ・キャンセル・ウォークマン


  今回購入した「ハイレゾ対応ウォークマン」はいろいろな機能が付いていますが、そのひとつとして「ノイズ・キャンセル機能」があります。

  耳元から飛び込んでくる外部雑音を逆位相にしてイアホンに加えてやることで、ノイズをキャンセルできるという原理は昔から知られていました。そして数多くの製品も登場してきました。

  このウォークマンもそれを目指したもので、特徴としてはイアホンのユニットとノイズを拾う目的のマイクの距離を8.5mm程度と言うきわめて近接した位置に置くことによって実現したものです。8.5mmという距離は20kHzの半波長に相当しますので、このまま逆位相にするとかえって20kHz近辺のノイズを強調してしまうため10kHz以上のマイク出力をフィルターでカットするとかメイン信号を50μs程度遅延させる必要がありますが、前者はともかく後者では肝心の音質を損ねる惧れがありますのでたぶん前者の方法を採ったのではないでしょうか。

  いずれにしてもこの「ノイズ・キャンセル機能」と「ハイレゾ対応機能」は両立しないと思いますので、ハワイにもどる機内ではもっぱら「ノイズ・キャンセル機能」を使って静かな音楽を楽しんできましたが機内独特の「ゴー」という雑音が完全に消えたのには感激しました。カタログでは「98%除去」とありましたのでノイズレベルを34dBも下げるという実力をもっているようです。 

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12 コメント

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軍一さんも (あたごウクレレ)
2015-07-04 20:38:44
Mattさん
軍ちゃんもご逝去されていたんですね。オオタさんとも色々とかかわられていたとのこと読ませていただきました。
ルアナは、スチール教えていただいた方が昔おられたのでタクトでは軍一さんにも色々とレクチャー受けましたので懐かしいです。以前Mattさんのブログで認知症になられて施設にまでは知ってましたが亡くなられたとは。詳細にありがとうございました。
返信する
1冊の本 (ウクレレオヂサン)
2015-07-04 22:56:07
MATTさん
帰国されてから、書き貯めた記事でしょうが、
おいらにとっては1冊の書籍に等しい内容で、
興味深く拝読いたしました。

Ohtaさんのアルバムへの興味、ハイレゾへの新しい知識、興味、
Ohtaさんの日本ツアーなど尽きることはありません。

一度拝読しただけでは、頭に入りきれませんので
また出掛けてきます。
返信する
あたごさん (MATT)
2015-07-05 02:43:03
軍ちゃんの晩年はあまり伝わっていませんが、往年の演奏だけを記憶に残しておけばよいのかもしれません。
私にとっても軍ちゃん、銀ちゃん兄弟がNUAの名誉会員であったこともあり、かなり頻繁にお目にかかっていました。
滅多に歌わない軍ちゃんが銀ちゃんと「オ・トゥイトゥイ・タウ・マハ・トゥ」を楽しそうに歌う姿がいまだに脳裏に焼きついています。
返信する
オヂサン (MATT)
2015-07-05 17:14:15
  私のブログについては「中身も無いのに写真で水増しをしてヤタラに長いだけ」というチマタの酷評だけが伝わってきます。

  ちなみに2012年正月から3年半にアップしたブログで10,000字(すなわち400字詰め原稿用紙25枚)を超えるブログが130件中20件、最高は26,000字で、今回の「ランデブー・・・」は今のところ23,000字なので2位に位置していますが、発売後の情報も追加する予定ですのでもしかすると私として過去最大の字数をもつブログになるかも知れません。

  ブログという媒体は印刷物とちがって字数の制限がなくダラダラと書けるので、わたしの「まとめられない」という性格にピッタリかと思います。
でもせっかくオータサンの近くに住んでいるので情報をみなさんとできるだけ共有したいと思った次第です。
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懐かしく拝見しました (Meg)
2015-07-05 23:24:03
5年前にハワイを録音したランデブー・スタジオの写真を懐かしく拝見しました。
ピエールさんもお元気そうでなによりです。

新しいアルバムに「遥かな人へ」がソロで入っているとのこと、ほんとうに楽しみです。
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Megさん (MATT)
2015-07-06 18:11:31
もう5年ですか!早いですね。
私もハワイで6年目に突入しましたが、ほんとうにアッという間の感がします。

もうすぐオータサンのライブとCDの発売ですのでお楽しみに!
発売に先立ってJVCのサイトで全曲それぞれ30秒間のサンプル音を聴けるようになりましたので覗いてみてください。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A011170.html
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これは (Boo!)
2015-07-06 21:27:29
労作ですね。お疲れ様でした。

3か月間も更新がなかったので、その間ひたすら書いていたということでしょうか?(笑)

私も長い記事を書いていると思っていますが、その比ではありません。

オータさんは高齢にもかかわらず、依然としてトップ・プレーヤーとして活躍されているのは素晴らしいです。どの世界でも、「重鎮」という存在は必要です。オータさんはまさに「重鎮」でしょう。次期「重鎮候補」であるMATTさんには、更に頑張っていただきたいと切に希望します。
 
では日本には「重鎮」に該当する者がいるか、と見回すと、見当たりません(悲)。ウクレレ界にもスチールギター界にもいません。自称「重鎮」はいるようですが・・・。

ハワイでもし「重鎮」になれなかったら、日本に戻って、「重鎮」の座に座りましょう。今がチャンスです(笑)。
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Boo!さん (MATT)
2015-07-07 17:19:26
Boo!さんの場合は文章自体が長いので読み応えがありますが、私の場合は手抜きをして写真をたくさん載せることで長くしているだけなのです。
したがって文章の長さ(もちろん質も)では圧倒的にBoo!さんが上回っています。
しかもこのトシになっても必ずひと月一回はアップして居られるのでその努力たるや到底私のような凡人の及ぶところではありません。
これからもBoo!さんの洗練された文章を少しでも見習っていけたらと思っております。

私が何ヶ月も書いていないのは書くに値するテーマがなかっただけのことです。
Boo!さんのように広範囲の知識をお持ちのかたとは違って、単細胞ですので自分の手の届く狭い範囲のテーマしか見当たらない結果です。

これからもBoo!さんのブログをお手本にして研鑽に励みたく存じます。ご指導のほどよろしく!
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ソロライブ観て来ました (ささき おさむ)
2015-07-09 20:42:56
 昨夜名古屋 LEA LEA HALE でのソロライブを観(聞い)てきました。7時半から始まったライブ9時過ぎまで約2時間、たっぷりとオータサンのウクレレ演奏を楽しんできました。しかも7月8日は、新しいCDの発売日!もちろん即購入しました。
 演奏内容は新CDを中心に三部形式、まずはjazz popsを、つぎにハワイアン、最後にリクエストを数曲。
 相変わらずのジョークで会場を和ませ、ハワイのホテルのディナーショーもこんな感じだったのかなぁと思ってしまいました。
 たしかに昨年までの黒のマーチンではなく3Cチェリーでした。
 まだまだお元気ですばらしいライブでした。
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ささき様 (MATT)
2015-07-10 13:56:04
レポートありがとうございました。

会場には、たしかエレベーターが無かったような気がしましたが、82歳のオータサンはしっかりと階段を上られたのでしょうか。

オータサンがクイーンカピオラニのディナーショーで演奏していたころはあまり会場とのやり取りはなかったのですが、その前のハイヤットのコロニー・ステーキハウスのバーコーナーでぼそぼそと弾いていたころはお客さんのすぐそばでしたので結構冗談のやりとりなどもありました。
ただ当時は日本からのお客さんが少なかったので大半は英語でのジョークだったため残念ながらついていけませんでした

マーチン3Cはここ3年ほどというものはメインの楽器になっていて、今回のCDもそれで録音しました。

ただ、つい最近まったく別のメーカーのウクレレを購入しました(オータサンは「プレゼント」を嫌って必ず自費で購入します)ので、これが気に入れば来年あたりからそれがメインになるかもしれません。
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