オイラは、いつもは夜になると簡単に睡眠モードに入れるのだが、昨夜は昼寝をしたせいか目が冴えていた。それで1階の文庫本が詰まった本棚から池波正太郎著「鬼平犯科帳1」文春文庫(新装版)を引っぱり出して読みだした。これが読みだしたらとまらなくなった。オイラは昭和46年(1969年)頃の単行本も読み昭和50年(1975年)の文庫も持っていた。しかし経年変化で茶色の変色した。それで新装版といっても21年前に買い直していたのだ。それから20年も経って話の筋も忘れていたので読み直すにはちょうど良かった。活字も大きくなつていて読み易い。昨夜、気が付いたのだが鬼平犯科帳と名はついているが、初期の頃は鬼平が狂言回しになっていてドロボウが主役になって話が展開しているのだ。今頃になって気がつくのも、どうかと思うが恥ずかしいかぎりだ。
PS 解説は植草甚一が書いていた。あっち行ったりこっちへ着たりふらふらした名文で懐かしかった。