中露のトップ。
中国の習近平とロシアのプーチンが会談。
プーチンが、引き続きトップになった節目に、
中国を訪問して、実現。
報道によると、
中露のトップ、習近平とプーチン、
が合意した内容の柱は、
● 「米国主導の国際秩序」からの脱却
● 「世界の多極主義」の実現
だと。
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この二つの視点●●
は、今の世界の状況を、端的に表している、
と僕は思う。
●1945年 (World War II の終戦)
から今日まで、国際秩序の主導は、
アメリカであった。対極の国は、ソビエト連邦だった。
アメリカとソ連、の2極構造だった。
●1990年代になって、
ソ連邦が崩壊して、独立した国々が生まれ、
ロシアが残った。そのころ、
プーチンがロシアのトップになった
中国は、国力を高め、台頭してきた。
今や、ロシアをしのいでいる。
●ここ数年の、国際秩序が、
≪ アメリカ、欧州 ≫、と
≪ 中国、ロシア ≫、と、
≪発展途上国など…≫
と、2極,3極、ではなく、
多極化している。
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プーチンが、今起こしている、
「 ウクライナの侵略 」は、
人類が2度の世界大戦で犯してきた過ちを、
また、繰り返している、と僕は思う。
国家の主権を認めない傲慢な覇権主義だ
と僕は思う。
かつて、イギリスやアメリカ、ドイツや日本が、
世界で行った帝国主義、覇権主義、が誤っていたという
反省から、国際連盟が生まれたし、
2度と同じ過ちを犯さないようにしようと
決意してから、80年がたった今、だ。
ウクライナの独立を、世界は守らなければならない、
と僕は思う。
がしかし、
中露のトップ会談での合意内容の●●という視点は、
冷静に考えて、世界の現状を端的に指摘している。
僕が、大学生だった頃、
僕が通っていた大学の授業で、壇上の先生方が、
口をそろえて語っていたのを思い出した。
「 50年後は、アメリカではなく、
中国主導の世界秩序に代わってゆくだろう。
中国について、正しく知ること、
中国語を学ぶこと、が、英語を学ぶのと、
同じくらい重要になる 」
僕は、早稲田大学の政治経済学部、経済学科の学生だった。
今年79 才になった。だから、55年ほど前のことだ。
政治経済学部の地下に、「ジャーナリズム研究会」
の部室があった。僕は、1年間だけ、部員だった。
先輩たちは、「朝日ジャーナル」と「中国の赤い星」
という本を、皆読んでいた。
中国の赤い星、とは中国革命を果たした
毛沢東、その人を描いた分厚い本だった。
今、思うに、
大学時代の先生方は、50年先の世界を、
正しく見定めていたのだなあ、と、・・。
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世界の秩序が、大きく変わる時を迎えているのだ。
眼を、開いて、ちゃんと見つめよう、と思う。
まずは、
「ウクライナの主権」を、絶対に守らなければ。
世界の世論に訴えて。