畳を降りた阿部詩さん、
立っていられずに崩れ落ちて、
スタッフに抱えられて号泣。
あまりの激しい号泣に、会場も、騒然。
すると、観客席から
"uta uta uta"
と叫ぶ観客の合唱と手拍子が、生まれた。
観客のほとんどは、フランス人だ。
柔道王国のフランスは、
柔道発祥の日本をrespectしている。
阿部詩が、絶対王者だ、と知っている。
”uta uta uta"の合唱と手拍子にも関わらず、
阿部詩さんは、激しく泣き渦れている!
僕は、その光景に、胸が熱くなって、涙が流れた。
僕は、これまでの人生で、
あれほど号泣したことがあっただろうか
と振り返ってみた。 なかった!
実際に、現実に、あれほどの号泣を、
見たことがあったか?
なかった!
(ドラマや映画の映像では、
見たことはあったけれども・・・・。)
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僕は、阿部詩さんの、強さが、
あの号泣に表れているんだなあ、
と思うようになった。
あの号泣は、価千金だ!と思えた。
「本気さ」と「覚悟」が、
あの号泣に表れているんだなあ、、と。
一方、お兄ちゃんの、阿部一二三君は
妹がまさかの敗退の数十分後に試合。
周りの心配をよそに、
一本勝ちで勝ち進み、
見事に優勝、金メダル。
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しかし、
柔道の試合最終日に、団体戦。
決勝で、フランスと戦う。
それぞれ5人が選ばれて5試合。
4試合勝ったほうが優勝、となる。
一番目が阿部詩さん。
相手は、フランスのメダリストで、階級が上の選手。
試合の一秒前に、一本勝。
日本は、それから2勝した。
4番手が、阿部一二三さん。
勝てば、日本は金メダル。
相手は、2階級上のメダリストだ。
果敢に攻めて、2度ほど投げたが
かわされる。終盤、
突進した大きな相手に倒されてしまった。
なんと、一本負け。
結局、勝負がつかず、延長戦。
で、フランスの英雄、金メダリストに敗れ、
団体戦は、
日本は、東京大会と同じ銀メダル
だった。
妹の詩さんは、個人戦で、まさかの敗退。
でも、団体戦で、見事一本勝。
兄ちゃんは、個人戦では、見事、金メダル。
でも、団体戦で、一本負け。
「 神様は、ちゃンと、
二人を、見守っていたんだなあ・・。」
と、僕は
思いました。
😁😘