一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

遠藤周作さんの「沈黙」、読書中の、僕のつぶやき。

2019-03-06 11:34:33 | Weblog

 

 いつか、読みたい、とずっと思ってきました。

書斎の本棚に、長いこと眠っていた1冊の本。

もう、30年以上前に、古本屋で買った本。

 遠藤周作さんの「沈黙」

 

 

  

 

  やっと、今、読んでいます。

  やっと、読める時が来た、らしいのです。

  真ん中ぐらいまで読み進みました。

 

 今日、読んだ箇所の、次の部分が、心に留まりました。

 

 

   江戸時代、ポルトガルから、はるばる、キリスト教禁教下の日本に、

  宣教にやってきた、司祭、ロドリゴが、

  長崎のある村で、井上筑後の守と奉行所の役人に捕えられ、牢屋に入っている場面、です。

   ロドリゴが、キリストの顔を、思い浮かべ、祈っているのです。

          「やわらかな、人の心の内側を見抜く澄んだ目・・」

          「何ものも犯すことができず、何ものも侮辱することのできぬ顔」

       ――≪それを思うと、小波が浜辺で静かに砂に吸い込まれてゆくように、

                         不安も怯えも鎮まっていくような気がした≫--

 

  イエス・キリストの顔や姿は、映像では、残されていません。

 なので、聖書の記述から後世の人が、想像して、顔や姿を、描きました。

   作者の遠藤周作さんは、司祭、ロドリゴを通じて、

   イエス・キリストの目、と顔を、表現しています。

     「やわらかな、人の心の、内側を、見抜く、澄んだ、目・

      何ものも、犯す、ことができず、何ものも、侮辱する、ことができぬ、顔」

   と。

    遠藤さんは、こんな風に、イエスの目や顔を感じていたのか!

    と知りました。

 

      イエス・キリストを、あなたは、どのように感じるでしょうか?

      手がかりは、聖書の記述にしかありません。

      人それぞれ、その人の目と心と全身で、思い描くほかは、ありません。

     

      僕は、四面楚歌、どうしようもない状況の暗闇の中、

     藁をも掴む思いで、頭を垂れて、じっと黙して祈ったことがありました、。

     何故か、そんなときは、目をつぶりました。

      と、ふと、視線―誰かに見られているという,視線―を感じることが、ありました。

     もしかすると、その視線は、イエス・キリストの視線かも知れない・・・・・・・・・ 

     と、思ったことがありました。

      

     今日、読んだ箇所の、ロドリゴ司祭が感じた感じ、遠藤さんが、表現された箇所

        ―小波が浜辺で静かに砂に吸い込まれてゆくように、

             不安や怯えが鎮まってゆくような気がするのである―

     に出逢って、僕も、あの時、ほんの爪の垢ほどだけども、同じように感じたことを、

     思い出しました。

     

        イエスの顔や姿は、わかりません。

     古今東西、描いたり、映像にした人々は、いっぱいおられますが・・・。

       もしかしたら、見えない、けれど、感じる存在、なのでしょうか。

       風、のように。

 

      さて、後半、物語は、どう展開するのでしょう。

         主は、いつまで黙っておられるのでしょうか。

         神の沈黙・・・・。

 

                   ●

 

       ちなみに、遠藤周作さんの、僕が今まで読んだ作品で

       好きな作品は、

               「お馬鹿さん」 

               「私が・捨てた・女」

                            です。

               前者は、ユーモア小説

               後者は、哀しい悲しい小説。

      

                 そう、

             両方とも、僕の独善的視点かもしれないけど、

               ≪イエス・キリストの、まなざし≫、

                       を感じました。

     

 

                        

  

 

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一平のギター弾き語り。 日時・場所など。  2015年9月19日(土)2:00-4:00pm ふれあいコンサート・ギター弾き語りライブ・相鉄線星川駅下車徒歩3分。保土ヶ谷区役所前。「クレヨン」2:00-4:00pm ゲスト:アルトサックス奏者:おすぎ君 初秋の人生の歌など♪