5月3日、朝7時7分、に僕が日記帳(「徒然我楽多一平日記」)
に書いた文章から抜粋・・・・・。
「 冷たくもなく、暑くもない。
暖か、ともちょっと違う。
なんだろう、この感触は。
涼しい、・・・ ?
そう、涼しい、と表現するのが、ふさわしいかも。
書斎の開けた窓から流れ込んでくる微風が、
筆を持つ僕の指を、僕の顔を、なでる。
なんて ≪気持ちのよい、ひややかさ≫ ・・・。
この微風は、澄んでいて、すがすがしく、さわやか、だ。
すずしい、涼しい!
Oh, cool breeze !
と、僕の目を見て、Laurence 君が言った一言が
耳元で聞こえた。
20年前、僕と一緒に、教室で、生徒に英語会話を教えた
NewZealand から来た青年英語教師のLaurence 君の、
口から、ふと漏れた一言。
cool breeze
涼風
そうか、涼しい、季節到来だな。
吹いてきた微風の向こうに、
隣家の屋根が見える。
その屋根越しに桜林がある。
みずみずしい若葉の緑が、鮮やかだ。
ああ!
今、 新緑 に 涼風。
みずみずしいみどり に
すがすがしいかぜ、
なんと さわやか。 」
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68年前の、今日、日本国憲法が施行された。
昭和22年。1947年。
僕が、2才。
昭和20年10月、
日本を占領したマッカーサーは、日本政府に対し、憲法改正を命じた。
時の、幣原内閣は、国務大臣松本蒸冶を中心に草案を起草したが、
マッカーサーは満足せず、別の草案を起草して、
その採用を日本政府に要求した。
日本政府は、各種の政治情勢を考慮した結果、
これに応ずべきと考え、マッカーサー草案に基づく憲法草案を起草して、
21年3月に発表した。
これが、帝国議会に付議され、わずかの修正を経て、11月3日公布。
翌年、22年、5月3日、施行された。
68年前の今日。
「国民主権」「基本的人権」「平和主義」
貫く、新憲法が誕生した。
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68年前の今日は、
やはり、みずみずしい緑の若葉が、
すがすがしい風に、サラサラ揺れていただろうか。
僕は、2才だから、まったく記憶にはない。
大空襲で、焼野原になった横濱の写真。
どんな風が吹いていただろう。
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それより、90年ほど前、
1853年、ペリーが、浦賀に来て、日本の開国を迫る。
吉田松陰が、密航を企て、松下村塾で塾生に救国を訴え、、
やがて処刑さる、1859年。
翌年、井伊大老、桜田門外で暗殺さる。
1867年、坂本竜馬が「船中八策」に国の基本を表す。
が同年、暗殺さる。
それから、 1889年、明治憲法(大日本帝国憲法)発布。
そして、 1947年、日本国憲法施行。
なんと、
日本が、開国をして、太平洋戦争で敗戦するまでが、約90年。
この90年間は、国内外で、戦争、戦争、戦争を繰り返した。
敗戦後、70年。
この70年は、国内外で、一度も戦争をしていない。
平和の70年であった。
僕は、今年70才。
戦争を知らない世代の1号だ。
今、僕が感じている、
この、みずみずしい若葉の緑
この、すがすがしい涼しい風
を、
きっと、150年前に生きた人々も
その後に生きた人々も
感 じただろう。
そのことを、肝に銘じて、日々過ごさねば。
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