一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

この一歩。

2005-08-20 02:45:58 | Weblog
今週は、本を2冊、読み終えた。久々の充実感だ。
 一冊は、新井満氏の「尋ね人に時間」。
先月から読み始めて、やっと読み終えた。
新井氏は、電通に務め、シンガーソングライターでもあった人で、僕より、ひとつしたの59歳。横浜に住んでいる。17年前に、芥川賞をとった人。二年ぐらい前に、テレビの、対談に奥さんと出ていたのを見た。確か、NHKの番組だった。それを見て、「あっ、この人の作品、読みたいな」と思った。番組で、奥さんに贈る歌、を、ギターを弾きながら、歌った。素朴で、心に染みてくる歌声だった。味があった。人生を感じた。
僕は勝手に、「あっ、この人は俺の友達だ、」と思った。
「尋ね人の時間」を読んで、僕の人生で、尋ねたい人、を想った。
たくさん、いる。
死んでしまった人、何十年も会ったない人、一生、会わないかも知れない人。
みんな、僕の人生とかかわっている人々だ。今、あの人との出会い、はなんだったんだろう、僕にとって、僕の人生にとって。
僕が、今書いていることは、新井満さん、が書いたことと、同じことかも知れない。同じテーマかも。
やっぱり、僕が、テレビで、新井氏を感じた感覚、が、小説の中にもあった。
僕の筆力は、新井氏に程遠いけれど、なんだか、うれしい。
「尋ね人の時間」は、芥川賞受賞作品だ。
もう一度、少し時間を置いて、読もう。
 
 2冊目は、小川洋子氏の「ブラフマンの埋葬」。
一気に、一晩で読んでしまった。僕が、教師を辞めて、小説家を目指した、頃から属している「社会人読書会」の宿題の本。明後日、日曜日、にその会があるので、
読んだ。
犬と僕、の交流物語。
ブラフマンは、突然、飛び込んできた犬の名。主人公の「僕」は、ブラフマンを育てる。ひと夏の物語。男がいるガールフレンドに車の運転を教えた僕。やっと、運転を覚えかけた、ガールフレンド(?)が、たまたま、ブラフマンを轢いてしまう。
あー、小川洋子様、あなたは、何で、そんなに、リアルに、生き生きと描写できるのですか!うまい。
 僕と同じ大学で、あなたは、僕より、20年ぐらいあとに学んだ。
あなたは、文学部文芸科、僕は、政経の経済、教育の英文科。
 「犬を、飼いたいな、」と、読み終わって、ふと想いました。
小川洋子さんの、「博士が愛した数式」を半年前に読んだ。
数学が、大の苦手の僕が、もう一度、中学生の数学から勉強しようか、と思った。
小川さんの芥川賞受賞作品は、「妊娠カレンダー」だったっけな。
妊娠、・・・・。子供がいない僕には、ちょいと、なあ・・。

 お二人の筆力、文章に、ただただ、感動するばかり。
僕の筆力、文章の、なんと稚拙なことか、を知らされました。
 
 さ、また来週から、一歩一歩、歩こうか。僕の歩で。
どんなに遠くても、一歩、から始まるんだ。

 
コメント (1)
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お知らせ♪

一平のギター弾き語り。 日時・場所など。  2015年9月19日(土)2:00-4:00pm ふれあいコンサート・ギター弾き語りライブ・相鉄線星川駅下車徒歩3分。保土ヶ谷区役所前。「クレヨン」2:00-4:00pm ゲスト:アルトサックス奏者:おすぎ君 初秋の人生の歌など♪