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本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

そのレシートを疑え!

2006-08-24 19:38:37 | 
フリーター採用、企業は消極的 経団連調査 2006年 8月24日 (木) 07:01
(朝日新聞)

 日本経団連が会員企業などに6月に実施した調査(回答560社)によると、8割近くの企業が若手社員が足りないと答えたにもかかわらず、フリーターを正社員に採用することには消極的な企業が大半だった。

 35歳前後以下の正社員の雇用は「不足」が26.5%、「やや不足」が52.2%に上った。

 不足対策としてフリーターの正社員採用を尋ねたところ、「積極的に採用したい」は1.6%。一方で「採用しない」が24.3%、「採用には消極的だが、経験・能力次第では採用したい」が64.0%に上った。このほか「学校卒業後、一定期間以内の者であれば積極的に採用したい」が8.1%だった。

 調査は、春闘の状況を調べるため経団連と東京経営者協会の会員企業2149社に実施した。

 フリーターの正社員採用は、安倍官房長官が掲げる「再チャレンジ支援策」にも、法的整備を含めた支援の方針が盛り込まれているが、調査結果では企業側の消極姿勢が目立った。

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 以上、引用終わり。
 てか、この記事は今日の本題とはズレているけど、何となく類似・類推の作用が働くような気がして採用しました。w

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*もう30年以上前のことになるが、私は妙な知己からある喫茶店に頼まれて、次のレギュラー従業員が定まるまでの臨時のウェイターを勤めたことがある。京都・四条烏丸近くのその店があった場所は今は当時の面影もなく、某ファストフードチェーン店が出店している。

 慣れないうちは注文の品を運んだり片付けたり、あるいは店の内外を清掃したりするだけだったが、一ヶ月も立った頃だろうか、私も自然とレジで帰る客の清算をする様になった。専任のレジ係を置く程広い店ではなく、誰か手の空いている店員がレジに立ち会うシステムだったのである。
 レジスターは全手動式で、右端のレバーをガシャッと倒せば「チィーン」と音がして中の引き出しが手前に飛び出してくるアレである。

 客に手書きのレシート(伝票)を渡されると、レジ係は暗算で料金を計算して総額を請求しお客は大抵の場合言われたままの金額を払って店外に出る。
 伝票には通し番号が打ってあって、番号が飛んでいては税務署から叱られるということで、仮令くしゃくしゃになっていようと水浸しになっていようと、捨てずに所定の場所に刺して保存して置かなければいけない。
 交代や閉店でレジを閉めるときはこれら伝票の示す売り上げ総額と金銭出納機の中に残された金額の総計とが合致していればいいわけである。(勿論事前に用意された釣銭分もなければいけない。)

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*で、あるとき私は釣銭を間違えた。何をどう間違えたのか記憶にないが、確か500円ほどお客に多く渡し過ぎたのである。すぐに「あっ!」と気づいて店の外へ客を追ったが(まさか走って逃げたわけもないだろうが!)影も形も見えなかった。

 法的にはどうなのか今だに不明だが、その店では「釣銭等を間違えたら全額自腹で弁済」という決まりだった。「自己責任ということにしなければお客と吊るんでどんな不正でも可能になる」というのが京大出のマスターの言い分だった。
「自分だけ特別扱いというわけにも行かないだろうし、500円で済むことだからな」と私は観念して、すぐ事の顛末をフロア主任の可愛い女の子に告げて相談に乗って貰うことにした。(可愛いは余計?あっそ♪)

 そしたら意外にも彼女は驚きもせずに軽く頷き、さりげなく伝票ストッカーを繰っていたかと思うと、そこからとある1枚の伝票を抜き出したのだった。
 で、どうしたか。
 その伝票は三人の客がコーヒーやらパフェ類やらサンドウィッチやらを食い散らかし記述欄をほぼ満タンにした(!)「宴の後」的伝票だったのである。彼女はその細目から二品程項目を横棒で削除し、トータルもその分減額して帳尻を合わせた上自分のサインを入れた。
「この訂正には自分が責任を持ちますよ」という意味である。
 この結果私のミスはどこかへ吹き飛び、逆に幾らかの余剰金まで生じてしまったのであった。私は脱帽した。

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*なぜこんなことを今更思い出さなければならないのかというと、似たようなことが(?)最近(と言っても数週間前だが)あったからである。

 私は或る「びっくりラーメン」の店で「チャ-ライ」と餃子を注文した。
「チャ-ライ」というのは普通の店で言う「チャーハン」のことであるが、このチェーンではチャ-シュー・ライスという意味のネーミングのようである。
 で、注文通りにオーダーが運ばれて、別に不平も不満もなかったのだが、ふと何気なしに伝票をひっくり返してみて「ん?」と思った。

 伝票には「チャ-ライ」の欄にチェックが一つ付いていただけだったからである。
 注文を受けたのはある中年女性で、彼女が作って彼女が配膳したのだから、彼女には当然注文が「チャーライ」&「餃子」だったということは自明である。

 私は失礼ながら彼女を疑った。このまま交代の時間が来て彼女がレジを閉めることになったらどうなるか?・・私が支払う筈の餃子一人前の料金が宙に浮く。
 疑いの目で彼女を見ると、確かに小狡い風貌である。昔の『欽ドン(欽どこ?)』で言えば『良い店員・普通の店員・悪い店員』のうち間違いなく『悪い』方の分類である。

 別に私が餃子代金を詐取されるわけでもないので、少し考えた上で私は黙って店を出たわけだが、私がレジへ向かうとその女性は走り寄って来て「はい、チャーライと餃子ですね、xx円になります!」とややオーバーアクション気味に大声で叫んだのだった。
 店員は男性がもう一人いたが別段反応がなかった。他に数人の客もいたが気づきようもなかったろうから、この「餃子チェック洩れ事件」は彼女と私だけの秘密で終わることだろう。



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