本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

茶々。

2008-08-17 14:00:16 | 
*で、『男はつらいよ翔んでる寅次郎』と併映されていたうちの1本が『茶々 天涯の貴妃(おんな)』だった。この映画の原作は井上靖作『淀どの日記』である。私はでもこれは読んでいない。あちゃ。

*信長の妹がお市の方で、浅井長政へ嫁に出され、長政との間に2男3女をもうけるが映画はこのうち3姉妹の数奇な運命にスポットを当てている。尤も戦国武将の嫡男などは戦に負けると即刻くびり殺されてしまうから物語は発生し得ない。そこへいくと息女の方は子供を生む能力があるから仮令敵将の子であろうと最大限有効利用されるのである。この辺はチンパンジーやライオンの社会と我々人間社会とは大差ないというか、似通ったものであると言える。つまりはなんとしても自分のDNAを残さない限りは自らの支配~統治を後世へと伝えることは出来ないわけである。栄耀栄華を極めた時の権力者が次に望むことは誰しも同じで、自らの支配の時空を超えた貫徹ということらしい。私は栄耀栄華を極めたことはないからその辺はよくわからない。ぁそ。

 長政が滅ぼされると市は子供を連れて柴田勝家に嫁ぎ、これも滅ぼされて市は自害、三姉妹はそれぞれ幼いうちから戦国武将に嫁がされるが茶々だけは木下藤吉郎の庇護の下で前田利家~織田秀信の元に置かれ、やがては聚楽第に招かれ秀吉の側室として大坂城に入り2男を産む。これが夭折した鶴松と後の秀頼である。

 戦国時代の女性というと、やれ政略結婚だ、基本的人権の認められていない子を産む道具だとさんざ言われるが、少なくとも自らの子供を生み育てるという生命の基本には忠実だったという一点では、今の壊れかかったわけのわからない社会より純粋かつ簡明だったような気がする。

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 それでこの映画もCGのド派手な映像で溢れ返っていたが、私にはあんな子供騙しのゲーム感覚的映像は不要でどうでもいいという感じだが、ああいうものを作らないと興行収入に響くということだろうか(結果はどうだったのか?)これは昨年暮れに公開されたばかりの映画だが既に飛田の500円映画館まで回って来ているわけである。笑。CGとは言っても大坂城の再現には京都市所有の伏見桃山城を改装改築するなど巨費を投じている。大坂城が最後に爆破炎上するシーンでは巨大なミニチュアも作ったらしい。

 でもこれは茶々ら三姉妹を中心に据えた戦国女将の人間ドラマなので、史実かどうかなどは無視して(!)それなりに泣かせるストーリーだった。私好みの名脇役としては茶々を幼少の頃から世話していた(道化師?)きく役のメイサツキを挙げておく。w
 
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停戦でも和平不透明 グルジア ロシアとの溝深く 
2008年8月17日 『東京新聞』朝刊

【モスクワ=常盤伸】ロシアのメドベージェフ大統領が和平案に関する文書に署名したことで、グルジア・南オセチア自治州をめぐる軍事紛争は停戦に向けて動きだした。しかし軍事的勝利を背景にこれからも主導権を発揮したいロシアと、米国などの支持を背景に、ロシアの影響力を排除したいグルジアとの溝は深く、和平が実現するかどうかは不透明だ。

 ロシア軍は「治安維持と人道支援」を名目に、グルジア侵攻を既成事実化しつつある。双方が和平案に基本合意後も中部ゴリなどに居座り続けるロシア軍の完全撤退の見通しは立っていない。

 ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は十六日、グルジアからの撤退について「時期尚早だ。和平合意に基づいて交渉する」と慎重な姿勢に終始。グルジア軍の基地施設を破壊、トビリシ西方約四十五キロの鉄橋破壊の情報も出ている。

 グルジアの軍事施設やインフラをじわじわと削(そ)ぎ、国内混乱を誘発することで、北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すグルジアのサーカシビリ政権を弱体化させ、転覆に追い込むとのロシアの戦略とみられる。

 こうした状況にサーカシビリ大統領は十五日、「ロシアは二十一世紀の野蛮国だ。ロシアの占領(地域)は拡大している」と危機感を募らせる。

 グルジア側は軍事的には敗北したものの南オセチアやアブハジア自治共和国問題を国際的に認知させることに成功した。平和維持活動に欧米が参加する可能性も出てきた。

 しかしメドベージェフ大統領は十五日のドイツのメルケル首相との共同記者会見で「オセチアとアブハジアの住民はロシア軍以外を信用していない」と明言。ロシア主導を譲らない姿勢を示しており、欧米諸国は対応に苦慮しそうだ。
進軍続けるロシア

 【イゴエティ(グルジア中部)=中島健二】グルジアの南オセチア自治州紛争で同国中部ゴリ一帯に展開していたロシア軍は十六日、グルジアの首都トビリシまでわずか約四十キロのイゴエティ村に一時進軍した。村に進入したロシアの戦車部隊は、同夕にはゴリまで撤退した。停戦合意が正式成立したためとみられるが、事態の行方は混沌(こんとん)としている。

 首都から約七十キロのゴリからロシア軍がイゴエティ村へ向かったのは十五日昼すぎ。グルジア側によると、装甲車に戦車が続いた。十六日朝、記者が村に入った時点では、村内の主要道路交差点でグルジアの警察官らがロシア軍の装甲車を囲むように見守り、双方が会話する姿も見られた。

 間もなくごう音がとどろき、ゴリ方面から戦車隊が出現。五両が砲身をトビリシ方向へ向けたまま一帯に展開し、うち三両が、ぼうぜんとする警察官らの目の前を通過して近くのカスピ村に向かった。イゴエティ村とゴリの間にはロシア軍がバリケードを築いたとの情報もある。

 今回の侵攻は紛争開始後、ロシア軍が最も首都に迫ったことになる。なぜロシアがここまで踏み込んだのかはなぞだ。

 ロシア軍兵士の一人は「ここは平和維持軍の担当エリア。だからわれわれは監視の命令を受けて来ただけだ」と説明。「あくまで警備。これ以上は進まない」と語った。

 だが、イゴエティ村周囲の山上では、ロシア兵が塹壕(ざんごう)を掘り始めた。兵士らは無言だ。

 ロシア軍の攻撃後、略奪が横行しているとされるゴリ市内は、現在ロシア軍が支配している。グルジアのゴリ警察幹部は本紙に対し「平穏さを保っている」と強調。人道支援物資を積んだ車両が向かっていった。


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トメスクが金、中村は13位 五輪女子マラソン
Nikkeinet.

 北京五輪第10日の17日、女子マラソンが行われ、2005年世界選手権3位のコンスタンティナ・トメスク(ルーマニア、38)が2時間26分44秒で初優勝した。

 キャサリン・ヌデレバ(ケニア)が2時間27分6秒で2位、周春秀(中国)が2時間27分7秒で3位。大会前に外反母趾(ぼし)の痛みを訴えていた土佐礼子(三井住友海上)は25キロ過ぎで途中棄権。中村友梨香(天満屋)は13位。日本勢の3連覇、5大会連続のメダル獲得は成らなかった。

 レースは前半スローペースで進んだが、20キロ過ぎにトメスクがスパートし、そのまま逃げ切った。(11:40)

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