本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

原発は即刻全て廃炉にすべきだ。

2014-05-01 14:23:02 | 社会
 以下は朝日新聞デジタル版からの引用です。 ↓

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「廃炉検討」言及相次ぐ 老朽化原発、負担見極め 電力4社
2014年5月1日05時00分

 運転を始めて40年前後経過した原発について、関西、中国、四国、九州の4電力社長が30日までに、廃炉にするかどうかを検討する考えを表明した。東京電力福島第一原発事故で規制基準が厳しくなり、老朽原発を維持するには巨額の設備投資が必要だからだ。一方で数十年かかる廃炉のコスト負担は重く、各社は難しい選択を迫られている。

 「今年の秋ごろまでに判断したい」。関西電力の八木誠社長は30日、2014年3月期決算の記者会見でそう述べ、運転開始から40年を超える福井県の美浜原発1、2号機の存廃を検討する考えを明らかにした。

 来年10月に稼働から40年を迎える佐賀県の玄海1号機をもつ九州電力の瓜生道明社長も同日、廃炉にするかどうかを「秋口までに判断したい」と明言。「投資額と負担との関係を勘案する」とし、運転を続けるための安全対策費や再稼働した場合に軽くなる燃料費負担などを見極める考えだ。

 同じく運転開始から40年の島根県の島根1号機を抱える中国電力と、37年の愛媛県の伊方1号機を抱える四国電力の両社長も決算発表の会見で、廃炉にするかどうかの検討を始める考えを示した。

 背景には、福島第一原発事故を受け、原発を動かし続ける基準が厳しくなったことがある。

 昨年7月に施行された改正原子炉等規制法では、運転年限のなかった原発の稼働期間が原則40年になった。電力会社が希望すれば、40年を超えて例外的に1回に限り最長20年間延長できるが、原子炉や建物の劣化を細かく調べる特別点検をクリアし、新規制基準を満たす必要がある。

 16年7月時点で40年を超えている原発の運転を延長したい場合、来年7月までに原子力規制委員会に申請しなければならない。こうした原発は7基あり、各社は延長を申請するかどうかの判断を迫られている。

■料金上乗せ、高い壁

 廃炉を決めても、待ち受けるのはいばらの道だ。

 経済産業省によると、廃炉費用は1基あたり約500億円(平均)かかる。廃炉作業には25~30年かかるとされる。発電費用と同じように、電気料金に上乗せすることもできるが、一般家庭に負担増を求める料金値上げのハードルは高い。

 電力各社は原発事故が起きるまで、約60年間動かすことを想定していた。長期間、安定して発電できることが、原発を「経済的な電源」と位置づけてきた根拠だった。動かして40年前後で廃炉にすれば、設備投資などの経営計画は大きく変わり、原発は「低コスト」とも言えなくなる。

 廃炉には、「放射性廃棄物」をどう扱うかも大きな課題だ。放射能が強い原子炉内の設備や制御棒などは、地下50~100メートルに埋めて捨てることになっているが、処分場のメドはない。搬出先が見つからないうちは作業が滞る可能性がある。

 すでに決まった福島第一原発の廃炉には1日約5千人がかかわり、少なくとも40年間を見込む。地元には福島第二原発の廃炉を求める声もあるが、東電の広瀬直己社長は30日の会見で「県民の意向や国のエネルギー政策を踏まえて判断する」と明言を避けた。

■老朽化が進む原発

電力会社  原発名    運転年数

関西    美浜1号機   44年

       美浜2号機   42年

       美浜3号機   38年

       大飯1号機   35年

       大飯2号機   35年

       高浜1号機   40年

       高浜2号機   39年

中国    島根1号機   40年

四国    伊方1号機   37年

九州    玄海1号機   39年

日本原電 東海第二    36年

       敦賀1号機   44年

東京   福島第一5号機 36年(廃炉)

      福島第一6号機 35年(廃炉)

      福島第二1号機 32年(廃炉?)

      福島第二2号機 30年(廃炉?)

      福島第二3号機 29年(廃炉?)

      福島第二4号機 27年(廃炉?)

 ※運転年数は2014年から運転開始年を引いたもの

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 以上引用終わり。
 ひとたび事故に見舞われれば大惨事は免れない原発だが、政府も財閥も各電力会社も、何の根拠もなく『原発は安上がりで安全だ』と言い張ってきた。その主張の根幹を揺るがしかねない今回の『方針転換(?)』であるが、その基本となっている発想はここでも『ペイするかどうか?』『儲かるかどうか?』の『費用対効果率』にあるのだ。原発は廃炉にするしないに関わらず、廃棄物処理場の問題一つとっても決してペイするものではないことに、そろそろ愚鈍な拝金主義者たちも気づいていい頃には違いないが、一列横並びで彼らは『検討』を口にしてはいるが『廃炉にする』とは一言も言っていない。まるで「政府が規制緩和するなら再開してもいいよ♪」とでも言いたげである。

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 テレ朝ではここのところ朝一番に韓国の遊覧船事故の報道を続けているが、今朝の番組では某若手アナウンサーが『ブラック企業ですから』と問題を起こした船会社について言及する際言わずもがなの枕詞のような注釈を加えた。私は『それは違う!』のだと昨日もブログに書いたのだが、これは一種デマゴギーに近い発言ではないかと不快感を覚えた。
 彼はこの言葉をもって「ブラック企業だから何でもやりかねない」或いは「ブラック企業だから不正行為をするんであって、一般の優良企業はそんなことはしない」と(客観的には)言外に主張しているのであり、私にはそんな言動は全く容認出来ない。
 先日世間を騒がせた一流ホテルのレストランによる『産地偽装工作』『品種詐称工作』を彼はもう忘れてしまったのか。それも一軒や二軒ではない。軒並みこれを行っていたのだ。彼はこれらのレストラン群は全部『ブラック企業』だとでも言いいたいのか。違うだろう。
 『利潤追求』という至高の命題を前に置いては、極く極く普通の一般企業だってみんな(程度の差こそあれ)これをやっているのである。1円でも多く儲けたいからである。そうしないと生活は日に日に苦しくなって行くからである。

 その際の彼らの合言葉は『ばれたら改めればいいや♪』である。

 この『ばれたら改めればいいや♪』は企業の利潤追求に限らない。先日辞任した理研の調査委員長もこれであった。発覚するまで知らん顔しておぼちゃんの行為を口を極めて詰っていたのだから、そう言われても仕方ないだろう。
 国会山の猿たちはどうか。奴らは議員定数削減という公約は無視して反故にし、代わりに自分たちの歳費だけはがめつくアップさせたではないか。あんな者たちを有難がって拝み奉らなければならない理由など我々一般市民には一つもない。
 こんな言葉は使いたくないが、これを『社会モラルの不在』『公衆道徳の欠如』と言わずして何とする?
 その辺の街を行くお兄ちゃんお姉ちゃんを含めて(無論かく言う私自身も含めて)、老若男女皆これである。
 曰く『自分(と自分の関係者)だけが無事ならそれでいいや♪』と。
 これが天下御免の拝金主義の末路なのである。更に言ってしまえば、今は正直者が馬鹿を見る時代なのだ。


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