本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映平日午後800円也。

2009-09-26 10:30:00 | 
1.陽炎2

 監督の橋本以蔵の作品には私は馴染みがないが、「陽炎」というのは元々五社英雄監督の作品で、その設定を借りて新たに作った映画がこの「陽炎2」だということである。女侠客(胴を仕切る胴師)の話だが、私的には沢田(原田芳雄)親子が良かった。
 
 goo映画のあらすじ(ネタばれ注意)によれば: ↓

不知火おりんの異名を持つ城島りん(註:主演高島礼子)は、姉貴分である般若のお由良こと高木由良(註:敵役小柳ルミ子)を訪ねて門司の“大世界"へやってきた。かつて15歳のりんを拾って一人前の胴師に仕込んだ由良には、自分の命惜しさに借金のかたとしてりんをヤクザに売ったという過去があった。それを未だに知らないりんは、由良の誘いで夜叉組の主催する花会で胴師をつとめ、注文どおり広瀬という男をへこますことに成功する。夜叉組は門司港一体をその手中に収めようとしていたが、夜叉組に港の利権を奪われた上、父を殺された中島栄十郎を中心とする一派は必死に抵抗していた。彼らと知り合いになったりんは、自分の札のために広瀬組の親分が殺されたことを知り、己の利益のためなら手段を選ばない由良のやり方に反旗を翻す決心をする。由良の持つ港の権利とりんの命を賭けた大勝負の場で、由良は札を繰るりんの利き手に短刀を突き刺した。大怪我を負ったりんは、中島組の残党の沢田たちに助けられ、一命をとりとめる。沢田たちへの恩義を果たすため、そして人殺しの外道におちぶれてしまった由良への復讐のために、りんは夜叉組が開く月に一度の大きな花会へ出場しようとするが、彼女の傷は思ったよりも深かった。そこで、りんは自分を姉と慕う弁天のお蝶を仕込んで花会へ参加する。しかし、負けがこんだお蝶が焦って使ったイカサマのオトシマエをつけるよう言い渡されたりんは、自らの刃でお蝶を刺し、由良との直接対決に臨んだ。札に勝ったりんは、茶番だと叫ぶ由良の手に短刀を突き刺し、戦場と化した“大世界"で由良に勝利する。

 ↑ となっている。

陽炎2(1996) - goo 映画陽炎2(1996) - goo 映画

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2.里見八犬伝

 今回の3本の中ではこれが一番古く、今から26年前の作品である。
鎌田敏夫原作『新・里見八犬伝』の映画化で、元々の滝沢馬琴の読み本『南総里見八犬伝』とはかなり違う設定~筋立てになっている。尤も私も森繁のラジオ『日曜名作座』で聞いたりNHKの人形劇を散見したりしただけで、中国の古典『水滸伝』を日本式に翻案したと言われるこの江戸時代の大作に関する知識はあまりない。入門篇としては下記↓『白龍亭』あたりがいいと思う。

 主演は薬師丸ひろ子(静姫)で、当時確か『角川三人娘』の一人だったんじゃないかな。結局この子が一番売れたような気がするけど、アイドルでありながら(はあ?)真田広之(本編)や松田優作(探偵物語)相手にキスしまくりの体当たり演技をしたのも彼女だけだった。w
 私としては悪霊の頭目『玉梓』役=夏木マリの好演が光った。

里見八犬伝(1983)(1983) - goo 映画里見八犬伝(1983)(1983) - goo 映画

cf.南総里見八犬伝

cf.白龍亭八犬伝

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3.男はつらいよ(第43作)寅次郎の休日

 これも何回か見ている筈だが、私はいわゆる『ご当地』を他の作品と錯覚混同して飛騨高山と思っていたが本当は大分県日田市で、泉が会社を辞めて愛人幸枝(宮崎美子)の実家に移り住んだ父一男(寺尾聰)を追って新幹線博多行き経由で日田市へ行き、満男は彼女をエスコートして付いて行く。この二人の『駆け落ち』まがいの行動が心配だからと、泉の母礼子(夏木マリ)と寅が寝台特急で二人を追うという展開である。この二人が夜半繰り広げた列車内での呑み会が見せ場となっていて、今回のマドンナは実は夏木マリなのである。

 満男と泉は葛飾高校の先輩後輩の間柄で、その後泉は母と共に名古屋へ転出し、母親はバーのママとして生計を立てる。一男は博多への出張で幸枝と出会ったということであり、泉はまだ籍を抜いていない父親に家庭に戻って欲しいと言うつもりだったが結局それは言えず仕舞いに終わった。愛人幸枝の人物描写は乏しく、一男との間の不倫の顛末も描かれていない。

 今回も狭い三つ辻で三方向からの山車が鉢合わせするという地元の壮大な祭りが撮影され挿入されているが、日田天領祭というのだろうか、よくわからなかった。

 午前様は笠さんの体力的な限界があったのか、ここも縁側でさくらと茶飲み話をするだけである。

cf.日田市ホームページ

男はつらいよ 寅次郎の休日(1990) - goo 映画男はつらいよ 寅次郎の休日(1990) - goo 映画

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