「隠れ報酬」の元凶は経産省の「渡りの帝王」
【政治・経済】
2010年7月28日 『日刊ゲンダイ』掲載
天下り会長にコッソリ年1300万円
●掛け持ち財団からの高収入がバレたらマズイと…
表向きは「無報酬」ながら、裏ではコッソリ。週3日勤務でゴッソリ年間1300万円――。また、天下り法人のデタラメが発覚だ。経産省所管の財団法人「石油開発情報センター」が、「非常勤の会長は無報酬」と公表しながら、実際には役員報酬とは別の「謝金」名目で、年間約1300万円の“隠れ報酬”を支払っていた。
センターは1992年の設立以来、隠れ報酬システムを継承してきた。歴代会長ポストは旧通産省OBの指定席。経産省からは独立行政法人を介して、年間7億円の補助金も流れている。大マスコミは何を遠慮しているのか、実名を伏せているが、現在の榎元宏明会長(68)をはじめ、歴代会長の名前と旧通産省での最終官職は、下記の表の通りだ。
この問題を受け、経産省の政務3役会議は「社会常識として通用しない」と、同様のケースがないか実態調査することを決めた。ところが、センターの担当者は悪びれる様子はゼロ。日刊ゲンダイ本紙の取材には、こう答えた。
「会長は、産油国から訪問した国家元首や大臣の応対、日本政府や石油開発会社と産油国との仲介など、『謝金』に見合った仕事をこなしています。通産OBが会長職を歴任してきたのは、石油などの探鉱開発の豊富な知識と経験を期待したものです」
ならば、堂々と報酬を渡せばいいはず。回りくどい裏報酬システムが継続してきたのは、初代会長の故・橋本利一氏の経歴と無関係ではない。
「省内ナンバー2の審議官に上りつめた橋本氏は、79年の退官後に石油公団総裁などを歴任してきた経産省版“渡りの帝王”。破綻前の長銀に顧問として天下ったこともあります。個室付き、専用車付き、海外出張付きで年間1億円超の諸経費が破綻後に問題視されました。センターの会長就任と同時期には、旧通産省所管の財団法人『新エネルギー財団』の会長や『資源・環境観測解析センター』の理事長などを兼務し、多額の報酬を手にしていた。その上、石油開発情報センターからも高額報酬をもらっていることが知れたら批判されると考えて、『謝金』などという名目をつくったのでしょう。その悪習が、脈々と受け継がれてきたのです」(経産省関係者)
今後の対応について、センターの担当者は「私どもにすれば普通の措置でしたが、社会常識から見れば、天下りと結び付けて報酬を隠しているように映るのでしょう。その点は真摯に受け止め、ルールを改正している最中です」と答えた。
自民党政権時代には許されたデタラメをもっと白日の下にさらせば、民主党政権の支持率は上がるのだが……。
◇名前/就任期間/最終官職/退官時期
◆橋本利一/92.11~00.6/通産審議官/1979年8月
◆石井賢吾/00.7~05.6/中企庁長官/1985年6月
◆吉田文毅/05.7~09.3/特許庁長官/1990年6月
◆榎元宏明/09.4~現職/関東通産局長/1993年6月
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広島平和記念式典、ルース大使出席で調整
広島市で8月6日に開かれる平和記念式典(原爆死没者慰霊式、平和祈念式)に、米国代表としてルース駐日米大使が出席する方向で最終調整していることが分かった。
日本政府関係者が28日、明らかにした。米国は今回初めて代表を派遣する方針で、オバマ大統領に近いルース氏の出席により、「核のない世界」を目指すオバマ政権の姿勢を示す狙いもあるとみられる。
今年の式典には、核保有国では米国のほか、フランスからも初めて駐日臨時代理大使が出席する予定だ。英国も出席を検討している。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も初めて出席する。
ルース氏は昨年10月に広島市を訪れており、広島平和記念資料館を見学した後に「とても心を動かされた」と語っていた。
これに関連し、仙谷官房長官は28日の記者会見で、「(ルース氏が)出席していただければ歓迎すべき事柄だ」と述べた。(2010年7月29日03時08分 読売新聞)
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消費税の首相発言に「唐突感」…民主が総括案
特集 大敗民主
民主党が大敗した参院選に関する同党の総括文書案が28日、明らかになった。
消費税率引き上げに関する菅首相の発言が「唐突感と疑心をもって受け止められた」とした。29日の両院議員総会で枝野幹事長が報告する。
総括文書案は、首相の発言により「消費税問題の説明に追われる選挙となった」とし、「低所得者に対する還付方式の検討も準備と検討が希薄である印象を深め、失望感を増大させた」と指摘した。また、「(枝野)幹事長の『みんなの党』に関する(連携意欲)発言も波紋を広げた」と党執行部の責任を認めた。
昨年の衆院選政権公約(マニフェスト)を修正した参院選公約については「位置付けが不明確になった」と指摘し、「衆院選政権公約の約束を放棄したとの誤解を生じた。(今後は)衆院選政権公約を原点とする」との方針を明記した。
選挙戦術については、1人区の郡部を含めて日常的に支持拡大を図る必要があると指摘した。また、地方議員の拡大や団体対策の強化が課題とも指摘した。
(2010年7月29日03時08分 読売新聞)
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<中央省庁>「政権交代で残業増」厚労省は5割
7月28日19時4分配信 毎日新聞
中央省庁で働く公務員の労組で構成する「霞が関国家公務員労組共闘会議」(笠原洋一議長)は28日、中央省庁の残業実態についてのアンケート結果を発表した。「政権交代により残業が増えた」と答えたのは全体で2割、厚生労働省では5割を超えた。
アンケートは今春実施。同会議に加わる22組合(組合員数約1万人)のうち厚労省、経済産業省、国会、裁判所など10組合の3056人から回答を得た。
「政権交代により超過勤務(残業)が増えたか」という質問で「増えた」と答えたのは、全体では21.0%で、厚労省は52.9%。「減った」は、全体の3.9%に対し、厚労省は0.4%にとどまった。厚労省で残業が増えた理由(複数回答)として多かったのは、「政務三役対応」が75.6%、「政治主導の予算編成・事業仕分け」が68.1%、「業務の見直し」が59.3%だった。
今年3月の残業時間は、旧労働省が最も多く73.4時間(09年は66.3時間)、旧厚生省は71.7時間(同71.2時間)。3番目に多かった経産省は45・9時間で、昨年の50.5時間を下回った。タクシー接待問題などを機に、残業は全省庁で抑制傾向にあったが、厚労省は反転が顕著だった。
旧労働省の組合員は「トップダウンの指示が増えたこと、大臣の土日視察が増えたことなども影響しているのでは」と話した。【市川明代】
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アミューズ株が下落=桑田さんがん手術、敏感に反応
7月28日19時0分配信 時事通信
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが食道がんで手術するとの発表を受け、所属する芸能プロダクション、アミューズの株価が28日、一時、前日比30円安の890円まで下落し、年初来安値(6月10日の900円)を下回った。終値は13円安の907円だった。
桑田さんは療養のため、年内に予定していたアルバムの発売や全国ツアーを中止することから、「業績への影響が懸念される」(大手証券)との見方が広がった。NHK大河ドラマ「龍馬伝」主演の福山雅治さんとともにアミューズの屋台骨を支えているだけに、株価が敏感に反応した。
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「社民執行部は総辞職を」参院選総括で副党首
社民党は29日午前、党本部で三役会議と常任幹事会を開き、議席減に終わった参院選総括の議論をした。又市征治副党首は三役会議で「8月27日の全国代表者会議で執行部が総辞職する意思を示し、徹底した総括を行うべきだ。もし示さないなら、私が副党首を辞任する用意がある」と述べ、福島党首ら執行部の総退陣を求めた。
照屋寛徳国会対策委員長も執行部の辞任を求めた。福島氏は続投の意欲を示している。
福島氏は常任幹事会の冒頭、「社民党は社会民主主義を標榜(ひょうぼう)する政党として日本の中に存在して頑張らなければいけない。危機は全党員と支援者で乗り切っていくしかない」と述べた。(2010年7月29日13時58分 読売新聞)
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壮大なムダ 社民党は「国民の財産」を明け渡せ
【政治・経済】
2010年7月30日 『日刊ゲンダイ』掲載
時価30億円の土地が賃料3000万円
●老朽化、強度不足、賃貸ビジネスも不発
参院選敗北、辻元離党と社民党のゴタゴタが止まらない。29日の幹事会では、福島党首らへの不満が爆発。又市副党首と照屋国対委員長が、執行部の総退陣を迫るなど、もはや政党の体をなしていない。
幹事会が開かれた党本部が入居する社会文化会館の存在も違和感がある。築46年、ミニ政党には不釣り合いな地上7階建ての立派な建物は社民党のモノだが、土地は100%国有地。われわれ国民の財産に、破格の好条件で居座り続けているのだ。会館の所在地は、千代田区永田町1丁目。国会や皇居とは目と鼻の先の超一等地だ。広さ約1635平方メートルの敷地の時価は「30億円は下らない」と、区内の不動産業者は声を揃える。ところが、社民党が国に納める年間賃料は、たったの約3390万円。時価の1%に過ぎない。
こんな非常識がまかり通ってきたのも、55年体制下の自社なれあい政治の負の遺産である。
「この地に旧社会党が本部を構えたきっかけは、東京五輪。大会前の道路整備で近くの賃貸ビルから立ち退きを迫られた。同じ理由で自民党本部も引っ越しを余儀なくされ、『それなら』と両党とも国から土地を借り受けることを決めてしまったのです」(政界関係者)
建物は老朽化が目立ち、10年ほど前の耐震診断で、大規模地震での強度不足が指摘された。しかし、往時は衆参200人を超えた所属議員も今や辻元が正式に離党すれば総勢わずか10人。政党交付金も大幅ダウンし、「ここ数年の改修は、福島党首のたっての希望でトイレにウォシュレットが付いた程度」(社民党関係者)という。
会館を維持管理するのは、福島党首が理事長を務める財団法人。党の屋台骨を支えようと、国有地に立つ会館を使って“賃貸ビジネス”にまで精を出している。
「関連団体のテナント入居や支援労組に会議室を貸したりしていますが、悲しいかな“武士の商法”。年9500万円を稼ぐのが、やっとです」(前出の社民党関係者)
これでは国家資産の壮大なムダ遣いと言われても仕方ない。蓮舫大臣にご登場いただきますか。
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先の参院選で沖縄基地の県内移設に反対したのは共産党と社民党だけだが両党とも議席を減らした。彼らは肝心の沖縄でも自公候補に敗れた。私はこの両党などどうでもいいのであるが、本土(やまとんちゅう)の世論の大勢が「沖縄を切捨て」~「贖罪羊としてアメちゃんに捧げる」方向に何の議論もないままいつのまにか確定しつつあることは大いに憂えているものである。メディアに誘導され続けた果てのこのザマであるから、救いようがない。
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民主党執行部の引責論相次ぐ、菅首相は代表選出馬の意向
2010年 07月 29日 22:31
[東京 29日 ロイター] 民主党は29日午後、両院議員総会を開き、参院選惨敗の総括を行った。菅直人首相(民主党代表)は責任を感じていると陳謝したが、総会は2時間に及び、菅首相や枝野幸男幹事長の引責辞任を求める執行部批判が相次いだ。
これに対して、菅首相は「9月代表選まで現在の執行部体制で対応させていただきたい」と述べ、「この党がさらに長く責任ある政権党として継続できるために考えた結論だ」と理解を求めた。
そのうえで、菅首相は「9月に予定されている代表選であらためて私自身の行動も含めて皆さんに判断していただきたい」と述べ、代表選出馬の意向をにじませた。
総会の冒頭、菅首相は「多くの仲間を失い、責任の重大さを痛感している」と述べ、「私の消費税をめぐる不用意な発言で、大変重い、厳しい選挙を強いることになったことを心からお詫びする」と陳謝した。消費税発言については、直前の財務相として出席した国際会議などを通じ国民生活を守るためにも財政再建が必要と認識し「前のめりの発言となった」とも釈明。「消費税問題について、十分な配慮を尽くさず発言したことが国民の不信感を招き、厳しい結果となったことを深く反省する」と続けた。
その後、執行部による参院選総括が示されたが、総括案に対して「大事なことが抜けている。(大敗の責任をとって)執行部が責任を取るべきだ」との声が相次いだ。発言を求める議員からは、「09衆院選マニフェストを執行部が勝手に変え、消費税を上げると勝手に変えた。民主党だから民主的にやろうではないか。総括になっていない」、「総括には普天間の問題が一切入っていない。避けて通ろうとしているのではないか。そうであれば、必ずしっぺ返しがくる」、「最高司令官が大敗の責任を取るのが当たり前。今の内閣は死に体で、これ以上続けても力強い政治は発揮できない。臨時国会で問責決議が出され弱くなってサジを投げるのか」、「執行部の言い訳をきくために出席しているのではない。総括は承認できない」──など、執行部批判が噴出。
公開での総括に「(政権党として)ガバナビリティのなさを国民に示すことになる」(石井一副代表)との懸念の声が出るほどで、発言を求めた議員の大半が執行部批判を展開した。
野党時代の辛酸をなめた長老議員のひとり石井氏が、現執行部だけに責任を押し付けるのではなく前執行部も連帯だと述べ、臨時国会終了後にあらためて総会を開き執行部の決意を示して欲しいと促して、議員からの発言は収束した。
最後に壇上にあがった菅首相はあらためて「党代表として、また自身の発言が選挙に大きな影響をもたらせ重大な認識をもっている」と陳謝。「責任を認めながら、このまま代表としていることへの批判は重々理解できるが、この立場で頑張らせていただきたい」と理解を求めた。(ロイターニュース 吉川 裕子記者)
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メディア・官僚・旧政権一体となっての「小鳩」攻撃の結果誕生したイラカン政権であるが、メディアの与えた「ご褒美」即ち束の間の「支持率アップ」をいいことに、予算委員会も重要法案の審議も何もかも放り出して「今しかない」と「センキョ」に雪崩れ込み、おまけに増税だ、いや還付だ、議論するだけだと選挙中コロコロ主張を転じた末の「10議席減」という結果を齎したのであるから、ここで辞めたのでは管も枝野・安住・弦葉らのお子様ランチたちも単なる馬鹿丸出しのドアホで終わってしまうしかないが、だからと言って執行部が誰一人として敗北の責任を取らないでどうする?!
アホの管などはこの期に及んでまだ「小沢大明神に会いたいけどあって貰えない」などと言っているのだからこれも救いようがない。つくづく駄目な連中である。この国には一人のリープクネヒトもいないのである。
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cf.ローザ・ルクセンブルグとカール・リープクネヒトはなぜ殺されたのか
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【政治・経済】
2010年7月28日 『日刊ゲンダイ』掲載
天下り会長にコッソリ年1300万円
●掛け持ち財団からの高収入がバレたらマズイと…
表向きは「無報酬」ながら、裏ではコッソリ。週3日勤務でゴッソリ年間1300万円――。また、天下り法人のデタラメが発覚だ。経産省所管の財団法人「石油開発情報センター」が、「非常勤の会長は無報酬」と公表しながら、実際には役員報酬とは別の「謝金」名目で、年間約1300万円の“隠れ報酬”を支払っていた。
センターは1992年の設立以来、隠れ報酬システムを継承してきた。歴代会長ポストは旧通産省OBの指定席。経産省からは独立行政法人を介して、年間7億円の補助金も流れている。大マスコミは何を遠慮しているのか、実名を伏せているが、現在の榎元宏明会長(68)をはじめ、歴代会長の名前と旧通産省での最終官職は、下記の表の通りだ。
この問題を受け、経産省の政務3役会議は「社会常識として通用しない」と、同様のケースがないか実態調査することを決めた。ところが、センターの担当者は悪びれる様子はゼロ。日刊ゲンダイ本紙の取材には、こう答えた。
「会長は、産油国から訪問した国家元首や大臣の応対、日本政府や石油開発会社と産油国との仲介など、『謝金』に見合った仕事をこなしています。通産OBが会長職を歴任してきたのは、石油などの探鉱開発の豊富な知識と経験を期待したものです」
ならば、堂々と報酬を渡せばいいはず。回りくどい裏報酬システムが継続してきたのは、初代会長の故・橋本利一氏の経歴と無関係ではない。
「省内ナンバー2の審議官に上りつめた橋本氏は、79年の退官後に石油公団総裁などを歴任してきた経産省版“渡りの帝王”。破綻前の長銀に顧問として天下ったこともあります。個室付き、専用車付き、海外出張付きで年間1億円超の諸経費が破綻後に問題視されました。センターの会長就任と同時期には、旧通産省所管の財団法人『新エネルギー財団』の会長や『資源・環境観測解析センター』の理事長などを兼務し、多額の報酬を手にしていた。その上、石油開発情報センターからも高額報酬をもらっていることが知れたら批判されると考えて、『謝金』などという名目をつくったのでしょう。その悪習が、脈々と受け継がれてきたのです」(経産省関係者)
今後の対応について、センターの担当者は「私どもにすれば普通の措置でしたが、社会常識から見れば、天下りと結び付けて報酬を隠しているように映るのでしょう。その点は真摯に受け止め、ルールを改正している最中です」と答えた。
自民党政権時代には許されたデタラメをもっと白日の下にさらせば、民主党政権の支持率は上がるのだが……。
◇名前/就任期間/最終官職/退官時期
◆橋本利一/92.11~00.6/通産審議官/1979年8月
◆石井賢吾/00.7~05.6/中企庁長官/1985年6月
◆吉田文毅/05.7~09.3/特許庁長官/1990年6月
◆榎元宏明/09.4~現職/関東通産局長/1993年6月
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広島平和記念式典、ルース大使出席で調整
広島市で8月6日に開かれる平和記念式典(原爆死没者慰霊式、平和祈念式)に、米国代表としてルース駐日米大使が出席する方向で最終調整していることが分かった。
日本政府関係者が28日、明らかにした。米国は今回初めて代表を派遣する方針で、オバマ大統領に近いルース氏の出席により、「核のない世界」を目指すオバマ政権の姿勢を示す狙いもあるとみられる。
今年の式典には、核保有国では米国のほか、フランスからも初めて駐日臨時代理大使が出席する予定だ。英国も出席を検討している。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も初めて出席する。
ルース氏は昨年10月に広島市を訪れており、広島平和記念資料館を見学した後に「とても心を動かされた」と語っていた。
これに関連し、仙谷官房長官は28日の記者会見で、「(ルース氏が)出席していただければ歓迎すべき事柄だ」と述べた。(2010年7月29日03時08分 読売新聞)
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消費税の首相発言に「唐突感」…民主が総括案
特集 大敗民主
民主党が大敗した参院選に関する同党の総括文書案が28日、明らかになった。
消費税率引き上げに関する菅首相の発言が「唐突感と疑心をもって受け止められた」とした。29日の両院議員総会で枝野幹事長が報告する。
総括文書案は、首相の発言により「消費税問題の説明に追われる選挙となった」とし、「低所得者に対する還付方式の検討も準備と検討が希薄である印象を深め、失望感を増大させた」と指摘した。また、「(枝野)幹事長の『みんなの党』に関する(連携意欲)発言も波紋を広げた」と党執行部の責任を認めた。
昨年の衆院選政権公約(マニフェスト)を修正した参院選公約については「位置付けが不明確になった」と指摘し、「衆院選政権公約の約束を放棄したとの誤解を生じた。(今後は)衆院選政権公約を原点とする」との方針を明記した。
選挙戦術については、1人区の郡部を含めて日常的に支持拡大を図る必要があると指摘した。また、地方議員の拡大や団体対策の強化が課題とも指摘した。
(2010年7月29日03時08分 読売新聞)
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<中央省庁>「政権交代で残業増」厚労省は5割
7月28日19時4分配信 毎日新聞
中央省庁で働く公務員の労組で構成する「霞が関国家公務員労組共闘会議」(笠原洋一議長)は28日、中央省庁の残業実態についてのアンケート結果を発表した。「政権交代により残業が増えた」と答えたのは全体で2割、厚生労働省では5割を超えた。
アンケートは今春実施。同会議に加わる22組合(組合員数約1万人)のうち厚労省、経済産業省、国会、裁判所など10組合の3056人から回答を得た。
「政権交代により超過勤務(残業)が増えたか」という質問で「増えた」と答えたのは、全体では21.0%で、厚労省は52.9%。「減った」は、全体の3.9%に対し、厚労省は0.4%にとどまった。厚労省で残業が増えた理由(複数回答)として多かったのは、「政務三役対応」が75.6%、「政治主導の予算編成・事業仕分け」が68.1%、「業務の見直し」が59.3%だった。
今年3月の残業時間は、旧労働省が最も多く73.4時間(09年は66.3時間)、旧厚生省は71.7時間(同71.2時間)。3番目に多かった経産省は45・9時間で、昨年の50.5時間を下回った。タクシー接待問題などを機に、残業は全省庁で抑制傾向にあったが、厚労省は反転が顕著だった。
旧労働省の組合員は「トップダウンの指示が増えたこと、大臣の土日視察が増えたことなども影響しているのでは」と話した。【市川明代】
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アミューズ株が下落=桑田さんがん手術、敏感に反応
7月28日19時0分配信 時事通信
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが食道がんで手術するとの発表を受け、所属する芸能プロダクション、アミューズの株価が28日、一時、前日比30円安の890円まで下落し、年初来安値(6月10日の900円)を下回った。終値は13円安の907円だった。
桑田さんは療養のため、年内に予定していたアルバムの発売や全国ツアーを中止することから、「業績への影響が懸念される」(大手証券)との見方が広がった。NHK大河ドラマ「龍馬伝」主演の福山雅治さんとともにアミューズの屋台骨を支えているだけに、株価が敏感に反応した。
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「社民執行部は総辞職を」参院選総括で副党首
社民党は29日午前、党本部で三役会議と常任幹事会を開き、議席減に終わった参院選総括の議論をした。又市征治副党首は三役会議で「8月27日の全国代表者会議で執行部が総辞職する意思を示し、徹底した総括を行うべきだ。もし示さないなら、私が副党首を辞任する用意がある」と述べ、福島党首ら執行部の総退陣を求めた。
照屋寛徳国会対策委員長も執行部の辞任を求めた。福島氏は続投の意欲を示している。
福島氏は常任幹事会の冒頭、「社民党は社会民主主義を標榜(ひょうぼう)する政党として日本の中に存在して頑張らなければいけない。危機は全党員と支援者で乗り切っていくしかない」と述べた。(2010年7月29日13時58分 読売新聞)
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壮大なムダ 社民党は「国民の財産」を明け渡せ
【政治・経済】
2010年7月30日 『日刊ゲンダイ』掲載
時価30億円の土地が賃料3000万円
●老朽化、強度不足、賃貸ビジネスも不発
参院選敗北、辻元離党と社民党のゴタゴタが止まらない。29日の幹事会では、福島党首らへの不満が爆発。又市副党首と照屋国対委員長が、執行部の総退陣を迫るなど、もはや政党の体をなしていない。
幹事会が開かれた党本部が入居する社会文化会館の存在も違和感がある。築46年、ミニ政党には不釣り合いな地上7階建ての立派な建物は社民党のモノだが、土地は100%国有地。われわれ国民の財産に、破格の好条件で居座り続けているのだ。会館の所在地は、千代田区永田町1丁目。国会や皇居とは目と鼻の先の超一等地だ。広さ約1635平方メートルの敷地の時価は「30億円は下らない」と、区内の不動産業者は声を揃える。ところが、社民党が国に納める年間賃料は、たったの約3390万円。時価の1%に過ぎない。
こんな非常識がまかり通ってきたのも、55年体制下の自社なれあい政治の負の遺産である。
「この地に旧社会党が本部を構えたきっかけは、東京五輪。大会前の道路整備で近くの賃貸ビルから立ち退きを迫られた。同じ理由で自民党本部も引っ越しを余儀なくされ、『それなら』と両党とも国から土地を借り受けることを決めてしまったのです」(政界関係者)
建物は老朽化が目立ち、10年ほど前の耐震診断で、大規模地震での強度不足が指摘された。しかし、往時は衆参200人を超えた所属議員も今や辻元が正式に離党すれば総勢わずか10人。政党交付金も大幅ダウンし、「ここ数年の改修は、福島党首のたっての希望でトイレにウォシュレットが付いた程度」(社民党関係者)という。
会館を維持管理するのは、福島党首が理事長を務める財団法人。党の屋台骨を支えようと、国有地に立つ会館を使って“賃貸ビジネス”にまで精を出している。
「関連団体のテナント入居や支援労組に会議室を貸したりしていますが、悲しいかな“武士の商法”。年9500万円を稼ぐのが、やっとです」(前出の社民党関係者)
これでは国家資産の壮大なムダ遣いと言われても仕方ない。蓮舫大臣にご登場いただきますか。
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先の参院選で沖縄基地の県内移設に反対したのは共産党と社民党だけだが両党とも議席を減らした。彼らは肝心の沖縄でも自公候補に敗れた。私はこの両党などどうでもいいのであるが、本土(やまとんちゅう)の世論の大勢が「沖縄を切捨て」~「贖罪羊としてアメちゃんに捧げる」方向に何の議論もないままいつのまにか確定しつつあることは大いに憂えているものである。メディアに誘導され続けた果てのこのザマであるから、救いようがない。
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民主党執行部の引責論相次ぐ、菅首相は代表選出馬の意向
2010年 07月 29日 22:31
[東京 29日 ロイター] 民主党は29日午後、両院議員総会を開き、参院選惨敗の総括を行った。菅直人首相(民主党代表)は責任を感じていると陳謝したが、総会は2時間に及び、菅首相や枝野幸男幹事長の引責辞任を求める執行部批判が相次いだ。
これに対して、菅首相は「9月代表選まで現在の執行部体制で対応させていただきたい」と述べ、「この党がさらに長く責任ある政権党として継続できるために考えた結論だ」と理解を求めた。
そのうえで、菅首相は「9月に予定されている代表選であらためて私自身の行動も含めて皆さんに判断していただきたい」と述べ、代表選出馬の意向をにじませた。
総会の冒頭、菅首相は「多くの仲間を失い、責任の重大さを痛感している」と述べ、「私の消費税をめぐる不用意な発言で、大変重い、厳しい選挙を強いることになったことを心からお詫びする」と陳謝した。消費税発言については、直前の財務相として出席した国際会議などを通じ国民生活を守るためにも財政再建が必要と認識し「前のめりの発言となった」とも釈明。「消費税問題について、十分な配慮を尽くさず発言したことが国民の不信感を招き、厳しい結果となったことを深く反省する」と続けた。
その後、執行部による参院選総括が示されたが、総括案に対して「大事なことが抜けている。(大敗の責任をとって)執行部が責任を取るべきだ」との声が相次いだ。発言を求める議員からは、「09衆院選マニフェストを執行部が勝手に変え、消費税を上げると勝手に変えた。民主党だから民主的にやろうではないか。総括になっていない」、「総括には普天間の問題が一切入っていない。避けて通ろうとしているのではないか。そうであれば、必ずしっぺ返しがくる」、「最高司令官が大敗の責任を取るのが当たり前。今の内閣は死に体で、これ以上続けても力強い政治は発揮できない。臨時国会で問責決議が出され弱くなってサジを投げるのか」、「執行部の言い訳をきくために出席しているのではない。総括は承認できない」──など、執行部批判が噴出。
公開での総括に「(政権党として)ガバナビリティのなさを国民に示すことになる」(石井一副代表)との懸念の声が出るほどで、発言を求めた議員の大半が執行部批判を展開した。
野党時代の辛酸をなめた長老議員のひとり石井氏が、現執行部だけに責任を押し付けるのではなく前執行部も連帯だと述べ、臨時国会終了後にあらためて総会を開き執行部の決意を示して欲しいと促して、議員からの発言は収束した。
最後に壇上にあがった菅首相はあらためて「党代表として、また自身の発言が選挙に大きな影響をもたらせ重大な認識をもっている」と陳謝。「責任を認めながら、このまま代表としていることへの批判は重々理解できるが、この立場で頑張らせていただきたい」と理解を求めた。(ロイターニュース 吉川 裕子記者)
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メディア・官僚・旧政権一体となっての「小鳩」攻撃の結果誕生したイラカン政権であるが、メディアの与えた「ご褒美」即ち束の間の「支持率アップ」をいいことに、予算委員会も重要法案の審議も何もかも放り出して「今しかない」と「センキョ」に雪崩れ込み、おまけに増税だ、いや還付だ、議論するだけだと選挙中コロコロ主張を転じた末の「10議席減」という結果を齎したのであるから、ここで辞めたのでは管も枝野・安住・弦葉らのお子様ランチたちも単なる馬鹿丸出しのドアホで終わってしまうしかないが、だからと言って執行部が誰一人として敗北の責任を取らないでどうする?!
アホの管などはこの期に及んでまだ「小沢大明神に会いたいけどあって貰えない」などと言っているのだからこれも救いようがない。つくづく駄目な連中である。この国には一人のリープクネヒトもいないのである。
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cf.ローザ・ルクセンブルグとカール・リープクネヒトはなぜ殺されたのか
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