本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

脅しは単なる脅しか?・・。

2014-05-16 18:40:30 | 政治
 以下は日刊ゲンダイからの引用です。 ↓

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 安倍官邸 解釈改憲で公明党を恫喝「首相の顔潰せば政局だ」
2014年5月16日

 安倍首相がついに解釈改憲の野望を表明したことを受けて、週明けから自公の与党協議が本格化する。

 もっとも、両党間の調整はスンナリとまとまりそうにない。公明党の支持母体である創価学会では、婦人部を中心に集団的自衛権の行使容認への拒否反応が強い。そのため、武力攻撃と判断できない「グレーゾーン事態」を先行して協議していくことになった。

「グレーゾーンの先行議論は、公明党と握るための調整ではない。とりあえず、協議のテーブルにつかせる誘い水。出口がどうなるかは、現段階ではまったく分からない」(自民党実務関係者)

 安倍は「議論の期限は区切らない」と口では言うが、実際は今国会中に閣議決定まで持ち込むハラだという。安倍周辺からは、「いざとなれば公明党を切る」などと強気の発言も聞こえてくる。

 公明党は当然、結論の先延ばしを図るだろうが、こっちはそう悠長なことも言ってられない。7月には結論を出さないと法制整備が間に合わないからね。今国会中に閣議決定というスケジュールで官邸全体が動いている。総理はかなり気合が入っていますよ。公明党にも、連立解消をちらつかせて圧力をかけている。ドーカツと言われてもかまわない。やれることは何でもやる。公明党も、切られる前に自分たちの方から連立離脱すると迫ったらどうなのかね。離脱して、不信任でも出してみろという話だよ。公明党が総理の顔を潰すようなことをすれば、政局だ」(官邸関係者)

■連立解消で困るのは自民党

 安倍のお仲間は、集団的自衛権の話になると、やたらヒートアップ。冷静な判断力を失っているように見える。別の政府筋も「解散は総理の権限だ。事態を打開するとなると解散しかない。真夏の選挙だ」と鼻息が荒いが、公明党を切るなんて、本当にできるのか。

「安倍官邸は、公明党に連立離脱なんてできっこないとタカをくくっているからイケイケですが、本当に公明党が離脱すれば、政治は大きく変わる。公明票がなければ当選できない自民党議員は100人以上いるのです。沖縄知事選だって勝てません。安倍首相は自分の選挙が安泰だから分からないのでしょうが、公明党に逃げられて困るのは自民党の方です。あまり公明党を刺激して欲しくないと考えている所属議員は多い。最近は自民党内でも、安倍首相は常識、見識、良識がなく、知識もない『識なし男』という呼び名がはやり始めています」(政治評論家・野上忠興氏)

「識なし男」が解釈改憲とはマンガだ。

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 以上引用終わり。
 安倍ポンの公明に対する発言には硬軟二通りの意味合いがある。
 一つは文字通りの脅し・恫喝であり、もう一つは「ここは私が悪役になりますから、どうか妥協してくれませんか?」というお願いである。「その方がそちらも《脅されてしまったんだからしょうがないでしょ?》と体のいい言い訳が出来て折れ易いんじゃないですか?」というわけである。外野で「いざとなったら公明なんて切る!」などと威勢のいいことを言っているのは、自分の選挙に公明の力は不要だと思い込んでる猿だけである。「選挙まではまだ間があるから平気だ。大丈夫さ♪」と思っているのだとしたら、それは幾らなんでも甘過ぎる。記事にもある通り、公明党抜きでは今の自民党は選挙などとても出来ない。自民党が今敵に回したら一番怖いのは民主などではなく公明党なのだ。公明から大臣ポストを奪ってしまったら、怒った彼らは何をするかわからない。と言って不同意のまま話を進めたら、閣内不一致で安倍は窮地に追い込まれてしまう。維新あたりに公明の代役は到底務まらない。安倍ポンは気づかない振りをしているだけかも知れないが、自衛隊員の中には創価学会員がかなりいるのである。

 その自衛隊員に対して安倍は「お国のために、国民のために死んで来い!」と檄を飛ばして送り出すつもりなのだ。有事の際海外へ出撃するということはそういう意味なのだ。敵だけ死んで味方は全員無事などという戦争はないのだ。しかも猿共が鉄砲持って出掛けるわけではない。奴らは安倍の後ろからやいのやいの囃し立てるだけなのだ。

 そんな安倍に対して「はい、御国のため国民のため、見事散って参ります!」と答える自衛隊員がいったい何人いると言うのか。私のこれまでの経験では、そんな人間は殆どいない。むしろ皆無に近いだろう。ネトウヨたちの中にもそんな根性のある気骨漢は恐らく一人もいない。馬鹿だから自分とは無縁の話だと思っているのだ。

 三島が憂国の情から市ヶ谷駐屯地で隊員たちに決起を促した際だって、鼻でせせら笑っていた連中である。それもその筈、彼らは何と言われて誘われ入隊したのかと言えば「大丈夫。怖くないよ♪ 三食昼寝付きで大型免許だって取れる。戦争なんて起きるわけないし、勿論給料だって出るんだ、ルンルン♪」と、これである。「海外派兵」などと言うものは彼らにとってはまるっきしの想定外なのである。安倍は戦前の徴兵制と(故意に?)錯覚しているのである。
 最近私は隊員勧誘のポスターすら見掛けないが、事情が大きく変わったという話もとんと聞かない。

 一方安倍に反対している「つもり」の勢力はどうか。昨日のニュースを見ていたら合言葉は「ナントカ反対、九条守れ!」の大合唱だった。
 九条なんて今や有名無実もいいとこ、骨抜きにされ内実を失った単なる符牒・単なるお題目に過ぎないじゃないか。そんな死文化した法を今更守ってどうするんだ! 後手後手の消極的対応ではなく、少しは『敵を攻める」前向きの発想が出来ないのか!
 反対勢力内部には「優れたリーダー」というものが一人もいないのである。これでは日々ツイッターで全国民に笑顔を振り撒いている安倍ポンにはとても勝てない。私のブログでも読んでそれをヒントに少しは勉強したらどうだ!?

 最近の安倍内閣は反戦漫画さえ許さないつもりだ。『美味しんぼ』も排除するつもりだ。文明・文化というものは政治的には右もあり左もあってこその文明・文化なのだ。安倍のように右は大歓迎、ちょっとでも左はその存在さえ許さないのは文明・文化の圧殺である。安倍はかのジョンウン様の対極にいるだけの話ではないか。それこそ『両極端は似たり寄ったり』だ。安倍は本当にこの国を滅ぼしてしまいかねない男だ。

 今日はチャップリンの『殺人狂時代』を見るつもりでいたが、もうその時間はないかも知れない。 

 

 


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