1.ミレニアム ドラゴン・タトゥの女
goo映画によると: ↓ ↓
敏腕ジャーナリストとして鳴らしたミカエル・ブルムクヴィストは、大物実業家のスキャンダルを暴いたばかりに名誉棄損で有罪判決を受けてしまう。そんな矢先、40年前の少女失踪事件の真相解明を大企業グループの重鎮ヘンリック・ヴァンゲルから依頼される。早速、ヴァンゲル一族の住む孤島で調査を開始したミカエルのもとに、天才ハッカーにしてパンキッシュな出で立ちの若い女リスベットが貴重な情報を持って訪れる。
世の中には女を殴る男がいる。吐き気がするほど醜い女性憎悪と性的虐待に走る彼らを相手に、まるで必殺仕置人のごとく的確に復讐を果たしつつ、事件の真相に迫ってゆくヒロイン像が際立つ。身長150cmの小柄な身体を鼻ピアスと全身タトゥーで武装するリスベットの気になる過去は次作以降のお楽しみだ。何しろ本作は、全世界で2100万部突破という金字塔を打ち立てたスウェーデン発の傑作ミステリー「ミレニアム」3部作の映画化第1弾である。出版直前に急死した原作者スティーグ・ラーソンがジャーナリストだっただけに、謎解きの面白さだけでなく、社会派小説の硬派な味わいも楽しめ、続く2作の公開が今から待ち遠しい。
・・となっていて、元敏腕ジャーナリストと女仕事人がタッグを組んで事件の謎解きをするというスウェーデン映画で、これが第一回ということらしい。好評だったため、このコンビで既に続編、続々編が製作されている。
父親(または母親の情夫?)を何の恨みかガソリンをかけて焼き殺すという忌まわしい少女時代を持つこの「ドラゴン・タトゥの女仕事人」が矢鱈かっこよくて、おじさん悩殺されたってか、彼女は成人してからも後見人を立てられ自分の預金口座も彼の手中にある。ほんでもって(はあ?)この後見人が悪い奴で、彼女を恐喝してフェラチオを強制させたり、ベッドに全裸でうつ伏せにして四肢をX字型に縛りつけて陵辱するというとんでもない豚野郎なのである。でも彼女も後日充分反撃するので、御同輩ご安心下され。ぁそ。
但し背中一面の刺青は黒一色なので、これは日本の刺青の方が綺麗だ。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 - goo 映画
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2.フェーズ6
これも治療不能の『死に至る病』に全世界が感染してしまったというパニック映画である。
goo映画によれば: ↓ ↓
兄ブライアンと弟ダニー、ブライアンの恋人ボビー、ダニーの級友ケイトは、世界に蔓延する致死率100%ウイルスの脅威から逃れるため、人のいない海岸へと車を飛ばしていた。しかしその道中で車が故障。4人はやむなく途中で見かけた感染者の父娘の車に同乗し、一旦新薬があるという緊急対応センターに向かうことにする。しかしセンターに新薬はなく、しかもボビーがウイルスに感染してしまい……。
タイトルの「フェーズ6」とは、WHOの定めた最高度の感染症警戒レベルであり、パンデミック警告状態のこと。この作品はそんな世界的に死のウイルスが蔓延するという極限状況の中で、感染を逃れるために車を走らせる4人の男女の姿を、スリリングかつシビアに描いたパニック・スリラーだ。致死率 100%というウイルスの恐怖を表現したのはもちろんだが、それ以上に厳しくスクリーン上に映し出されるのは、過酷な現実を前にした人間の“業”とも言うべきもの。身近な人間がウイルスに感染してしまった時、果たしてどうするべきなのか……。酷薄な選択を迫られた人間がその時に見せる感情を、えぐるように見せつけていく。
・・ということである。
西欧文化というものは結局回帰して行くところは聖書の世界であって、元を辿れば(意外にかどうか)単純なものである。自分(たち)が生き残るためには仮令それまでの仲間であっても冷酷無慈悲に見捨てて見殺しにして行くという追い詰められた過程で、彼らはまるで予め約束されていたかのように『兄弟の対立』『兄弟殺し』というあまりにも聖書的なテーマへと突入して行く。
「都合の悪いことには目をつぶり、汚い仕事は全て兄にやらせて自分は正義面する偽善者だ!」という兄の弟に対する非難・罵倒はそのままECや日本に対するアメリカの苛立ちとオーバーラップして来る。
そういう目でアメリカ映画を見て行くと、「不治の病」だとか「全人類を滅ぼす悪性ウイルス」だとかは「コミュニズム」や「イスラム主義」の置換えそのものであり、ならば古くは『猿の惑星』も『エイリアン』も、最近のウイルス・パニックの種々の映画も、すべてこれ首尾一貫した同工異曲の『アメリカ(中心)主義』の映画なのである。
この種の映画としてはやや異質で、物語で描かれるのは2組のカップル四人が希望の地を求めてひたすらオフロードを疾走する場面がメインで、彼らが通りかかる町では住民はその殆どが感染し死滅した後である。
フェーズ6 - goo 映画
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3.噂のモーガン夫妻
これもラヴコメディの一種ということだろうか、離婚調停中の夫妻が一緒にいるとき、と或る殺人現場を偶然目撃して一緒に田舎に潜伏させられる話である。
goo映画によると: ↓ ↓
ニューヨークの人気弁護士ポール・モーガンは、一度の浮気に怒った妻に家を追い出され、3ヶ月もホテル暮らしを余儀なくされていた。セレブ相手の不動産業を営んでいる妻・メリルは電話にも出てくれず、プレゼント攻撃も効き目なし。しかしある日、夫婦揃って歩いていた所、殺人事件を目撃してしまう。犯人の顔を見た二人は命を狙われ、FBIの証人保護プログラムにより、何もないワイオミング州・レイで暮らす羽目になる…。
『トゥー・ウィークス・ノーティス』『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス監督が三たびヒュー・グラントと組んで作り上げた、離婚の危機に陥った夫婦を描くラブ・コメディ。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーが、夫の浮気や田舎での生活に戸惑う妻を演じている。ヒュー・グラントのちょっとトボけた魅力や、サラ・ジェシカ・パーカーのキュートな笑顔も健在。お互いに少しずつ問題を抱えながらも、歩み寄って行く夫婦の姿を、息もぴったりに演じており、夫婦漫才のような、二人のやり取りも楽しめる。保安官夫妻役のサム・エリオットとメアリー・スティーンバージェンの演技も見ごたえあり。
・・となっている。
ワイオミングの田舎者たちがNYを知らないという例のアメリカンジョークも笑わせてくれるが、事実彼らは相当教育を受けた者でないと日本がどこにあるのかも知らないというのも本当の話らしいのである。
噂のモーガン夫妻 - goo 映画
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タダの野次馬 この国の新聞・テレビ
【政治・経済】
2010年8月20日 『日刊ゲンダイ』掲載
小沢一郎は必要なのか 不必要なのか
小沢一郎が駆けつけた鳩山研修会には、アホみたいに報道陣が集まった。TVクルーは研修が行われた軽井沢プリンスホテルと、懇親会が行われた鳩山別荘に別々に待機。夕方のニュース用とワイドショー用と複数の取材班を派遣した局もある。
その数、1社平均50人。新聞も含めれば、何百人もの報道陣が軽井沢に集結したのである。
あるTV局のスタッフは「今年最大だね」と言っていたが、この騒ぎは何なのか、と言いたくなる。
新聞・TVはこぞって、小沢の出馬を期待する国会議員の声を垂れ流し、民主党内政局を煽っていたが、ちょっと待って欲しい。新聞・TVはこれまでずっと、小沢を犯罪人扱いし、幹事長辞任を迫り、政界からの追放に血道を上げてきたのである。
それが一転、「代表選に意欲」とか書いて、面白がる。鳩山研修会に大報道陣を派遣し、お祭り騒ぎ報道を繰り広げる。小沢を政局の最重要パーソン扱いなのである。あまりにも身勝手、いい加減。これじゃあ、野次馬と同じじゃないか。現地で取材したジャーナリストの横田一氏も驚いていた。
「小沢氏はメディアによる政治とカネの執拗な追及を受け、辞任した。それなのに、菅首相は余計な消費税発言で小沢氏の辞任を選挙に生かせなかった。そのくせ、選挙に負けたのを政治とカネのせいにしているのですから最悪です。官僚に取り込まれた菅政権は政治主導の旗を下ろし、有権者からも政権交代の意義が問われている。こうした流れをきちんと報じれば、出馬に意欲を見せる小沢サイドの正当性がハッキリするのですが、その検証すらせず、ただ、小沢VS.菅の対立構図を煽っている。この国の新聞・TVは、あまりにも無責任で、扇情的です」
いま、マスコミに求められているのは、この国の政治に小沢一郎という政治家が必要なのか否かという検証だ。不要ならば、小沢の代表選出馬を切り捨てればよい。必要なのであれば、これまでの報道姿勢を全面的に改め、懺悔(ざんげ)すべきだ。新聞・TVこそが、この国の政治を混乱させた元凶なのだ。
「ねじれ国会を前にして、現実に政治を動かせる政治家がどれだけいるのか。代表選という数の勝負で、誰が一番、票を動かせるのか。首相をコロコロ代えてはならない、という一点だけで、権力にしがみついている菅首相ではあまりに心もとないのは明らかです。小沢氏は環境が整えば出る。環境とはメディアがきちんと小沢氏の考え方を伝えることです」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)
小沢サイドは代表選に向けて最大の障害は「いい加減なメディア」とみている。この国の民主主義にとって不幸なことだ。
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単なる野次馬ならどうということもないが、メディアが今果たしている役割はもっと陰湿愚劣で悪質極まりないものである。
このところ「短命の総理大臣は国際的にみっともない」と管続投に大合唱でエールを送り続けるメディアだが、奴が「改心」して官僚のリモコン内閣となる以前はどうだったのか。小泉ポチより後の総理を、民主・鳩山に至るまで例外なく「お前は駄目、お前も駄目」と足を引っ張り続けたのが他ならぬメディアではなかったのか。こういうふざけ切った連中に今また見事にあっさりと誘導され続ける我がアホ国民に未来などない。この国は「ひゃあ、済んだ!」のである。
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goo映画によると: ↓ ↓
敏腕ジャーナリストとして鳴らしたミカエル・ブルムクヴィストは、大物実業家のスキャンダルを暴いたばかりに名誉棄損で有罪判決を受けてしまう。そんな矢先、40年前の少女失踪事件の真相解明を大企業グループの重鎮ヘンリック・ヴァンゲルから依頼される。早速、ヴァンゲル一族の住む孤島で調査を開始したミカエルのもとに、天才ハッカーにしてパンキッシュな出で立ちの若い女リスベットが貴重な情報を持って訪れる。
世の中には女を殴る男がいる。吐き気がするほど醜い女性憎悪と性的虐待に走る彼らを相手に、まるで必殺仕置人のごとく的確に復讐を果たしつつ、事件の真相に迫ってゆくヒロイン像が際立つ。身長150cmの小柄な身体を鼻ピアスと全身タトゥーで武装するリスベットの気になる過去は次作以降のお楽しみだ。何しろ本作は、全世界で2100万部突破という金字塔を打ち立てたスウェーデン発の傑作ミステリー「ミレニアム」3部作の映画化第1弾である。出版直前に急死した原作者スティーグ・ラーソンがジャーナリストだっただけに、謎解きの面白さだけでなく、社会派小説の硬派な味わいも楽しめ、続く2作の公開が今から待ち遠しい。
・・となっていて、元敏腕ジャーナリストと女仕事人がタッグを組んで事件の謎解きをするというスウェーデン映画で、これが第一回ということらしい。好評だったため、このコンビで既に続編、続々編が製作されている。
父親(または母親の情夫?)を何の恨みかガソリンをかけて焼き殺すという忌まわしい少女時代を持つこの「ドラゴン・タトゥの女仕事人」が矢鱈かっこよくて、おじさん悩殺されたってか、彼女は成人してからも後見人を立てられ自分の預金口座も彼の手中にある。ほんでもって(はあ?)この後見人が悪い奴で、彼女を恐喝してフェラチオを強制させたり、ベッドに全裸でうつ伏せにして四肢をX字型に縛りつけて陵辱するというとんでもない豚野郎なのである。でも彼女も後日充分反撃するので、御同輩ご安心下され。ぁそ。
但し背中一面の刺青は黒一色なので、これは日本の刺青の方が綺麗だ。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 - goo 映画
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2.フェーズ6
これも治療不能の『死に至る病』に全世界が感染してしまったというパニック映画である。
goo映画によれば: ↓ ↓
兄ブライアンと弟ダニー、ブライアンの恋人ボビー、ダニーの級友ケイトは、世界に蔓延する致死率100%ウイルスの脅威から逃れるため、人のいない海岸へと車を飛ばしていた。しかしその道中で車が故障。4人はやむなく途中で見かけた感染者の父娘の車に同乗し、一旦新薬があるという緊急対応センターに向かうことにする。しかしセンターに新薬はなく、しかもボビーがウイルスに感染してしまい……。
タイトルの「フェーズ6」とは、WHOの定めた最高度の感染症警戒レベルであり、パンデミック警告状態のこと。この作品はそんな世界的に死のウイルスが蔓延するという極限状況の中で、感染を逃れるために車を走らせる4人の男女の姿を、スリリングかつシビアに描いたパニック・スリラーだ。致死率 100%というウイルスの恐怖を表現したのはもちろんだが、それ以上に厳しくスクリーン上に映し出されるのは、過酷な現実を前にした人間の“業”とも言うべきもの。身近な人間がウイルスに感染してしまった時、果たしてどうするべきなのか……。酷薄な選択を迫られた人間がその時に見せる感情を、えぐるように見せつけていく。
・・ということである。
西欧文化というものは結局回帰して行くところは聖書の世界であって、元を辿れば(意外にかどうか)単純なものである。自分(たち)が生き残るためには仮令それまでの仲間であっても冷酷無慈悲に見捨てて見殺しにして行くという追い詰められた過程で、彼らはまるで予め約束されていたかのように『兄弟の対立』『兄弟殺し』というあまりにも聖書的なテーマへと突入して行く。
「都合の悪いことには目をつぶり、汚い仕事は全て兄にやらせて自分は正義面する偽善者だ!」という兄の弟に対する非難・罵倒はそのままECや日本に対するアメリカの苛立ちとオーバーラップして来る。
そういう目でアメリカ映画を見て行くと、「不治の病」だとか「全人類を滅ぼす悪性ウイルス」だとかは「コミュニズム」や「イスラム主義」の置換えそのものであり、ならば古くは『猿の惑星』も『エイリアン』も、最近のウイルス・パニックの種々の映画も、すべてこれ首尾一貫した同工異曲の『アメリカ(中心)主義』の映画なのである。
この種の映画としてはやや異質で、物語で描かれるのは2組のカップル四人が希望の地を求めてひたすらオフロードを疾走する場面がメインで、彼らが通りかかる町では住民はその殆どが感染し死滅した後である。
フェーズ6 - goo 映画
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3.噂のモーガン夫妻
これもラヴコメディの一種ということだろうか、離婚調停中の夫妻が一緒にいるとき、と或る殺人現場を偶然目撃して一緒に田舎に潜伏させられる話である。
goo映画によると: ↓ ↓
ニューヨークの人気弁護士ポール・モーガンは、一度の浮気に怒った妻に家を追い出され、3ヶ月もホテル暮らしを余儀なくされていた。セレブ相手の不動産業を営んでいる妻・メリルは電話にも出てくれず、プレゼント攻撃も効き目なし。しかしある日、夫婦揃って歩いていた所、殺人事件を目撃してしまう。犯人の顔を見た二人は命を狙われ、FBIの証人保護プログラムにより、何もないワイオミング州・レイで暮らす羽目になる…。
『トゥー・ウィークス・ノーティス』『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス監督が三たびヒュー・グラントと組んで作り上げた、離婚の危機に陥った夫婦を描くラブ・コメディ。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーが、夫の浮気や田舎での生活に戸惑う妻を演じている。ヒュー・グラントのちょっとトボけた魅力や、サラ・ジェシカ・パーカーのキュートな笑顔も健在。お互いに少しずつ問題を抱えながらも、歩み寄って行く夫婦の姿を、息もぴったりに演じており、夫婦漫才のような、二人のやり取りも楽しめる。保安官夫妻役のサム・エリオットとメアリー・スティーンバージェンの演技も見ごたえあり。
・・となっている。
ワイオミングの田舎者たちがNYを知らないという例のアメリカンジョークも笑わせてくれるが、事実彼らは相当教育を受けた者でないと日本がどこにあるのかも知らないというのも本当の話らしいのである。
噂のモーガン夫妻 - goo 映画
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タダの野次馬 この国の新聞・テレビ
【政治・経済】
2010年8月20日 『日刊ゲンダイ』掲載
小沢一郎は必要なのか 不必要なのか
小沢一郎が駆けつけた鳩山研修会には、アホみたいに報道陣が集まった。TVクルーは研修が行われた軽井沢プリンスホテルと、懇親会が行われた鳩山別荘に別々に待機。夕方のニュース用とワイドショー用と複数の取材班を派遣した局もある。
その数、1社平均50人。新聞も含めれば、何百人もの報道陣が軽井沢に集結したのである。
あるTV局のスタッフは「今年最大だね」と言っていたが、この騒ぎは何なのか、と言いたくなる。
新聞・TVはこぞって、小沢の出馬を期待する国会議員の声を垂れ流し、民主党内政局を煽っていたが、ちょっと待って欲しい。新聞・TVはこれまでずっと、小沢を犯罪人扱いし、幹事長辞任を迫り、政界からの追放に血道を上げてきたのである。
それが一転、「代表選に意欲」とか書いて、面白がる。鳩山研修会に大報道陣を派遣し、お祭り騒ぎ報道を繰り広げる。小沢を政局の最重要パーソン扱いなのである。あまりにも身勝手、いい加減。これじゃあ、野次馬と同じじゃないか。現地で取材したジャーナリストの横田一氏も驚いていた。
「小沢氏はメディアによる政治とカネの執拗な追及を受け、辞任した。それなのに、菅首相は余計な消費税発言で小沢氏の辞任を選挙に生かせなかった。そのくせ、選挙に負けたのを政治とカネのせいにしているのですから最悪です。官僚に取り込まれた菅政権は政治主導の旗を下ろし、有権者からも政権交代の意義が問われている。こうした流れをきちんと報じれば、出馬に意欲を見せる小沢サイドの正当性がハッキリするのですが、その検証すらせず、ただ、小沢VS.菅の対立構図を煽っている。この国の新聞・TVは、あまりにも無責任で、扇情的です」
いま、マスコミに求められているのは、この国の政治に小沢一郎という政治家が必要なのか否かという検証だ。不要ならば、小沢の代表選出馬を切り捨てればよい。必要なのであれば、これまでの報道姿勢を全面的に改め、懺悔(ざんげ)すべきだ。新聞・TVこそが、この国の政治を混乱させた元凶なのだ。
「ねじれ国会を前にして、現実に政治を動かせる政治家がどれだけいるのか。代表選という数の勝負で、誰が一番、票を動かせるのか。首相をコロコロ代えてはならない、という一点だけで、権力にしがみついている菅首相ではあまりに心もとないのは明らかです。小沢氏は環境が整えば出る。環境とはメディアがきちんと小沢氏の考え方を伝えることです」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)
小沢サイドは代表選に向けて最大の障害は「いい加減なメディア」とみている。この国の民主主義にとって不幸なことだ。
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単なる野次馬ならどうということもないが、メディアが今果たしている役割はもっと陰湿愚劣で悪質極まりないものである。
このところ「短命の総理大臣は国際的にみっともない」と管続投に大合唱でエールを送り続けるメディアだが、奴が「改心」して官僚のリモコン内閣となる以前はどうだったのか。小泉ポチより後の総理を、民主・鳩山に至るまで例外なく「お前は駄目、お前も駄目」と足を引っ張り続けたのが他ならぬメディアではなかったのか。こういうふざけ切った連中に今また見事にあっさりと誘導され続ける我がアホ国民に未来などない。この国は「ひゃあ、済んだ!」のである。
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