本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

時代は変わって「谷垣の乱」か。

2014-09-04 00:58:31 | web・メディア
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   留任が決まり、首相官邸に入る麻生太郎副総理兼財務・金融相=3日午後(産経)

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 先月は30日間無欠勤だったのに、今月は今日の復帰を勘定に入れても中5日のお休みであるから、暫くご無沙汰してしまった。一度PCの前を離れるといい加減嫌になってしまうのだ。あっそ。笑。
 ・・というわけで、今日はいつもと違う場所でご開帳しているため少し勝手が違ってやりにくいのだが、一応私なりに頑張って、せめて1稿くらいは書き上げたいと思っている。

 「石破は完全に死んだ。安倍は本当に怖い政治家だ」と言ったのは8/30日土曜日朝パラの勝谷である。果たしてそうだろうか?・・人間渦中にいたのでは見えて来ないことがあるのが普通だが、逆に、なぜ行ったのか知らないがウクライナへ取材に出掛けていて、普段なら見えていていいものが全く見当違いでわからなくなってしまうことだって、勝谷にはまたあって不思議はないのである。

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 以下はMSN産経ニュースからの引用です。

 麻生財務相「首相をやった人も副総理やっている」 谷垣自民党幹事長にエール 
2014.9.3 14:13 [自民党]

 麻生太郎財務相は3日午後の臨時閣議後会見で、自民党の谷垣禎一新幹事長について「良いんじゃないの、党総裁をやった人が幹事長をやるというのは。首相をやった人が副総理をやったりしているんだから」と述べ、首相経験者の自らの立場を引き合いにエールを送った。

 その上で、谷垣氏が党総裁時代に消費税増税を決めた社会保障・税一体改革への陣頭指揮を執ったことを踏まえ、今年末に予定する消費税率10%への引き上げ判断に影響するかどうかについては「マイナスにはならないだろう」と指摘。内閣改造・自民党新執行部の顔ぶれを「結構バランスはとれているなという感じはする」と評価した。

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 以上引用終わり。

 私がまず最初に疑問に思うのは、安倍は本当に自ら望んで「石破外し」を画策したのだろうか?ということである。
 幾ら「次期総裁の座を狙われて我が身が危うい状態になった」(←安倍から石破への「禅譲」という手法が充分に可能である以上、実はこれも疑わしい!)からと言って、安倍にとって石破は「右片肺飛行」の盟友ではないか。安倍が先の先まで読んで、自分で自分の領域をわざわざ狭めるような挙に、果たして出るものかどうか、そこが一番疑わしい。
 
 安倍が石破を斬って一番得をするのはいったい誰か、メディアの高給取りたちも少しは考えてみたらどうだ?!
 谷垣は「加藤の乱」の際には「あんたが(派閥の)大将なんだから!」と泣いて加藤を諌めた。財務省と示し合わせて民主野田を増税路線に踏み切らせたのも谷垣である。太郎は呑気なことを言っているが、野党時代だったとは言え、一度は「自民党総裁」というトップの座に登り立った人間が、それより格下とされる幹事長という「NO.2」の地位に格を下げられるということは、自民党の歴史の中でも「前代未聞」と言っていいだろう。

 安倍に森元総理がいるように、谷垣のバックには野中広務がついている。「安倍に森」ではゴルフ仲間か後見人かわからないが、片や野中は今回徹底的に谷垣の擁護~擁立に動いたのではないかと私は(例によって何の根拠もないが)踏んでいるのである。ただ、幾ら二人とその周辺が陰に陽に力を発揮したからといって、所詮彼らは非主流・反主流の冷や飯喰いたちに過ぎない。

 では何が森-安倍の「この世の春を謳歌する」権力中枢ラインをかくまでも震撼させ慌てさせたのか? 安倍は何がやばかったのか。

 滋賀知事選である。ここは自公候補が前半からリードし、自公は「圧勝だ、圧勝だ!」と報道を駆り立て喧伝していた。結果はどう出たか。反核・反増税の野党候補が逆に「圧勝」してしまったのである。これに安倍は慌てた。「強面(こわもて)オンリ-」では駄目だと安倍は悟った。

「安倍と石破の二人三脚など糞食らえ!」と賢明にも判断したのは滋賀県民の良識だったろうが、安倍と安倍のブレーンたちもまたこの敗北から多くを学んだのである。「このままでは福島も沖縄も負ける」・・彼ら自民党主流派はそれを学んで党内再編-非主流の取り込みに挑んだ。そこへ満を持していた野中がここぞと動いたのである。「野中+谷垣」をその辺のポン助たちの寄り合いと見縊っていたらとんでもないことになる。野中を舐めてはいけないのだ。

 「それでは我々に幾らの値段をつけてくれますか?」と野中は安倍を執拗に値踏みしたのだろう。
そうなったら、これはもうこの交渉を主導しているのは野中-谷垣の「党内野党」ラインに他ならないではないか。表向きはリーダーたる安倍の顔を立てて「安倍主導」であっても一向に構わない。要はどちらが「実を食った」かなのだ。実をとったのは安倍でも石破でもないことは明白だ。

 谷垣が生粋の増税論者だという点も彼ら自民党内双方に幸いした。
 敢て言ってしまえば、「増税とインフレ」なくしてはこの「一方的老人化進行社会」たる我が国は早晩完全にお釈迦になること必定である。長期に及んだ自公政権のばら撒き政策が悪過ぎたのだ。しかも集めた税金は何の役にも立たない箱物や狐狸しか通らない道路に蕩尽され尽くした。かくなる上は無理にでもインフレを惹起して、天文学的数字に及んでいる財政赤字を消去し揉消して行くしか取るべき手段がないのである。誰がいつ何をやらかしても結果は見えていて駄目なのだ。 
 「善政」やら「形勢大逆転」だの「起死回生」だのの妙案・妙策など、ここには入り込む余地はあり得ない。皆無だ。

 かくして我々貧乏人たちはますます貧困化させられるだけのビジョンしか抱き得ないのだから、まさしく「夢もチボウもない」(←昔流行ったギャグ)のである。

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 以下は日刊ゲンダイからの引用です。 ↓

 
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  昔の名前/(C)日刊ゲンダイ
人材払底が露呈 「谷垣幹事長」がサプライズのお粗末改造
2014年9月3日

 新聞に日替わりで名前が飛び交った幹事長人事は法相だった谷垣禎一氏(69)が就任することになった。総裁経験者の幹事長“降格”はもちろん、異例。この背景を探っていくと、安倍首相(59)の苦し紛れ改造の真相が見えてくる。

 今度の改造、そもそもの発端は石破幹事長(57)外しだ。来年の総裁選に向けて、ライバルの石破氏を閣内に取り込み、かつ、解散のフリーハンドを得る。これが安倍首相の思惑で、だからこそ、さして失点がない石破氏を強引に交代させたのである。
 だとすると当然、石破氏を外す段階で、後任幹事長の人事構想がなければならない。

 ところが、マスコミ辞令が飛び交い、大混乱の様相になった。甘利明(65)、大島理森(67)、小渕優子(40)、小泉進次郎(33)、細田博之(70)、額賀福志郎(70)と連日、候補者が浮かんでは消えた。一説には何人かに断られたとされる。揚げ句が谷垣氏ではサプライズも何もない。

■「昔の名前」に責任押し付け延命

「小渕優子元少子化担当相や小泉政務官では若すぎる。細田幹事長代行や額賀元財務相では新鮮味がなく選挙の顔にならない。自民党の人材払底をまざまざと見せつけたのが今度の改造の幹事長人事ですね。人材を育ててこなかったツケもありますが、安倍首相が自分の延命戦略しか考えていないことも大きいと思います。石破幹事長の交代も極めて政略的で、ライバル潰しにしか見えない。幹事長に堪えられる人材はどこにもいなくなって、昔の名前がでてきたのです」(政治評論家・野上忠興氏)

 そもそもがよこしまな石破潰しだから、こんなおかしな人事になる。

「解散・総選挙のフリーハンドを得たい安倍さんはむしろ、生臭い大物幹事長は困るのでしょう。小泉政権の時の武部幹事長のように偉大なるイエスマンがいればいい。そうすれば、解散のタイミングも公認も安倍さんの意のままになる」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

安倍首相にとって新幹事長の条件とは、党内をまとめる力量の持ち主かどうかよりも、絶対に自分の座を脅かさないこと。なるほど、一丁上がりの谷垣氏は適任だ。

「加えて、谷垣さんは消費税増税の3党合意の立役者ですから、10%引き上げにも賛成する。福島県知事選、沖縄県知事選の敗北も織り込み済みで、責任を押し付ける思惑もある。党内のリベラル派を黙らせる意味もある。本当に自分の延命だけの人事です」(永田町関係者)

 就任会見で谷垣氏は、安倍首相からの打診は数日前だったと明かした。

 谷垣氏は周辺から「安倍さんに何かあったらアナタしかいない」と持ち上げられているらしいが、狂乱タカ派首相に協力なんてどうかしている。

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 引用終わり。まあ、半分は当たっているだろうけど、読み物としてはあんまり面白くないね。w


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